全国共済お役立ちコラム

がん保険について知っておきたいこととは?

2019-5-1

現代は日本人の2人に1人が、がんになると言われています。
健康のことやお金のことなど考えることはたくさんあると思います。
がんへの備えに不安を感じるとき、まず思い浮かぶのは「がん保険」かと思います。
各保険会社から商品やプランも数多く出ています。
今回はがん保険の基本と補償について学んでいきましょう。

がん保険の特徴は?

がん保険とは、その名の通り、がんに罹患した場合に伴う経済的なリスクに特化して備えることができる保険です。基本的な保障として、診断給付金、入院給付金、通院給付金、手術給付金、抗がん剤治療給付金などがあります。その中でも、特に診断給付金、入院給付金、手術給付金に関しては、がん保険にこそ備わっている大きな補償と言えます。

そもそもがんの治療法にはどういうものがあるのでしょうか?

がん保険を検討する前に、そもそものところでがんになった場合、どのような治療を受けることになるのかも知っておきましょう。

保険適用となる治療は、三大療法と言われる手術・化学療法・放射線治療です。手術には多くの方法があり、進行の具合によっても変わってきます。化学療法や放射線治療は、手術に耐えることが厳しい場合や、がんそのものが広い範囲に分布してしまっていたりする場合などに行われます。

がん保険は本当に必要?

日本では公的医療保険制度の「高額療養費制度」を利用することも出来るので、自己負担額は重くならないと考えている人もいるかもしれません。しかし、がん治療の中には公的医療保険制度の適用にならない高額な治療も存在します。また、直接的な医療費はもちろん、それ以外にも周辺のさまざまな費用も意外にかかってしまうものです。何より、治療を受けている間は仕事ができませんから、その分収入が少なくなってしまいます。加えて一般的にがんの治療期間は長期にわたることが多いため、それだけ出費も増えてしまいます。そのための備えの一つとして、がん保険は検討するに値する非常に有効な保険と言えます。

がん保険にはどんな種類があるのでしょうか?

では、ここから具体的にがん保険について説明していきましょう。がん保険の種類はさまざまですが、特徴によって大まかに3つに分けることができます。それらを把握しておくと商品を選ぶ際のヒントになりますよ。

まずはバランスを重視したタイプの特徴を紹介します!

まず、全体的にバランスのとれた内容の保険です。がん保険では入院給付金が一般の医療保険よりもやや高めの設定となっているほか、診断給付金や退院療養給付金など、がん保険特有の保障があります。これらすべての保障をバランス良くセットしたのが、このタイプの保険といえます。がんに対する備えとしては幅広い範囲をカバーしていますから、スタンダードなタイプといえます。

ただし、すべての保障をつけると、その分保険料が高額になってしまいます。保障額を抑えておき、手厚くしたい部分を別に特約でカバーするなどしてニーズに合った内容に調整していくことも検討しましょう

診断給付金充実型も検討しましょう!

がん保険に特徴的な「診断給付金」が充実したタイプの特徴を紹介します。いろいろな保障のうち、がんと診断されたときに支払われる診断給付金に重きを置いたタイプです。 病気が見つかって入院・治療となると、一度に費用がかかってしまうことも少なくありません。貯金で補えれば良いのですが、医療費が大きな負担になることは避けられません。そこで、診断給付金を充実させることで、すぐにまとまった補償を手にすることが可能になります。

近年では手術法の改良されていて、より短い入院日数で治療効果を上げる手法が増えてきています。それを考慮して「入院日数×定額」という入院給付金に重きを置くよりも、診断給付金をしっかり充実させた保険のほうがいいという判断もできるでしょう

実損補填型とはなんでしょうか?

3つ目は、かかった費用をそのまま保障するというタイプの保険で、近年になって登場してきたものです。保障の対象は治療費や入院費だけではなく、通院のための交通費や宿泊代、先進医療の治療費や健康保険適用外の自由診療までカバーする場合もあり、非常に優れているタイプといえます。ただし、細かな条件となると、商品によって差があるので、検討の際には細部までしっかりチェックすることが大事です。「どのような条件で保険金が支払われるのか」「保障の対象外となるのはどんな場合か」というところを把握しておきましょう。保険料は割高になる傾向がありますが、その分備えとして安心することができます。

がん保険の基本を整理してからじっくり検討をしましょう!

がん保険の基本的なことについて説明してきました。このように、がん保険とひとくちに言っても、商品のタイプによってその特性はさまざまです。今回説明した3つの特徴の他にも保険期間が定期か終身か、定期なら何年満期なのか。保障内容はどれくらいかという点で、保険の特性は変わってきます。こうした違いをまず知った上で自分に合った保険を選べるようにしっかりと検討しましょう。