全国共済お役立ちコラム

がん保険のメリットとデメリットを把握して自分に合った保険選びを!

2019-5-2

がん保険を検討するにあたり、難しい内容がたくさんあってわかりにくい箇所や迷う部分もあるかと思います。
決める前には、その商品の特徴は正確に把握しておきたいところですよね。
今回はメリットとデメリットに整理して説明していきますので、がん保険の検討にヒントにしていきましょう!

がん保険のメリット

まず、入院給付金を受け取れる日数に限度がないことが挙げられます。例えば一般の医療保険では、一度の入院に対して保障できる日数が60日や120日などのように制限されているものが多いですが、がん保険においては、この日数が無制限のものがほとんどです。がんは再発することも多く、完治まで長期に渡り入退院を繰り返してしまうことも少なくないので、この点は非常に大きなメリットとなります。

二つ目は、がん診断時に一時金を受け取ることができるということです。契約しているがん保険に診断一時金の保障がついている場合、がんと診断されるとその時点で一時金を受け取ることができます。医療保険では実際の入院や手術に対して保障されることが一般的ですが、がん保険では診断されるとその時点で保障を受けることができるため、早い段階で治療のための準備を行うことができます。

また、診断給付金は、初めてがんと診断された場合1回限りで受け取れる商品だけではなく、その後も一定期間が経過して、継続してがん治療のために入院や通院をしていれば、回数に制限なく給付金を受け取ることができる商品もあります。診断給付金はその用途が定められているものではないため、想定される入院や手術、治療のための交通費や仕事を休んだ場合の生活費など、ご自身の希望に合わせて給付金をあてることができるのも診断給付金のメリットです。

そして、これは特約をつけることが必要な場合もありますが、保険診療外の治療でも保障可能とすることができるということがあります。がんの治療法は日々進化しており、新しい治療法や新薬が開発されています。しかし、このような先進医療は公的保険診療の対象とはならないことが多く、治療費は3割負担ではなく実費扱いとなるため、全額自己負担にて支払わなければならない場合があります。また、先進治療の場合、そもそもの治療費自体がどうしても高額になってしまうことがあり、自己資金だけでは先進医療の治療を諦めざるを得ないということも決して少なくありません。

そこで、がん保険にはこのような先進医療の治療費を保障するための、「先進医療特約」という特約を付加することができます。これらの保障に入っておくと、がん治療を選ぶ際に、先進医療を含めた治療を検討することができるので、治療の幅を大きく広げることができます。さらに、がん保険によっては、がんの診断後に発症したストレス性疾病の治療に対する保障を定めた特約など、保険会社によってはさまざまな保障があるので、複数の保険会社のがん保険を検討してみるようにしましょう。

がん保険のデメリット

デメリットとしては、まず「がん」に対する治療のみを保障対象としているということかもしれません。がん保険はがん治療のために入院・手術・通院治療を受けた場合に保障を受けることができる保険であり、保障を限定している分、医療保険と比較して保険料を抑えることはできますが、がん以外の病気やけがの治療においては保障されません。

また、契約後には90日間の免責期間があります。免責期間とは、その期間中にがんと診断されても「給付金などの保障が受けられない」期間のことです。がん保険は契約をしたらすぐに保障の対象となるというわけではなく、一般的に契約後90日間は免責期間としている保険の対象外となっています。この90日間の間に、万が一がんと診断された場合には、がん保険は無効となってしまいます。日数の数え方は保険会社によって異なりますので、注意して確認しておきましょう。

そして、がん保険には、死亡保障がついたタイプは少ないということも留意しておくデメリットと言えるでしょう。これは、がん保険の目的は多くが「治療保障」に重点を置いたものであり、がんと闘病するというケースをサポートするという観点で作られているためです。ですので、ご自身が亡くなられたあとのご家族のために「死亡保険金」を残したいという考えがある場合は、別途で死亡保障がある生命保険に加入することも検討しましょう。

メリットとデメリットを把握した上でもしもの備えにしましょう!

これまで説明してきた通り、がん保険はまとまった金額の診断給付金や、日数無制限の入院給付金、先進医療給付金など、幅広く手厚い保障がある点が魅力です。一方で、注意点としては、がん以外の病気やケガは保障されないことや、免責期間があることなどが挙げられます。メリットもデメリットもありますが、正確に把握した上で自分に合った保険を選ぶことが出来れば、もしもの時の備えとして心強い保険となります。焦らずにしっかりと検討しましょう!