がん保険をタイプ別に正しく検討できるようにしましょう!

がんは誰でもなってしまう可能性が高い病気です。
しかも治療は長期に渡ることも多いため、やはり費用は心配ですよね。
そこで頼りになるのががん保険です。
がん保険は種類も豊富にあるため、今回は特に保険のタイプごとに説明しつつ価格面にも整理していきます。
それを元にがん保険の選び方について学んでいきましょう!
がんの治療にかかる費用
まず、実際のがん治療にいくらかかるのかその目安を把握しておきましょう。がん治療には主に、手術、化学療法、放射線治療、先進医療があります。
手術の場合ですと、どのような手法で行うかによってかなり開きがありますが、例えば胃がんの手術であれば、内視鏡を使った胃粘膜の手術で30万円前後、大がかりなものでは130万円程度になることもあります。
化学療法の場合は、どんな薬剤をどのようなサイクルで用いるかなどを効果を見ながら細かく調整して治療を進めます。そのため1回の治療に6週間ほどかかることが多く、また費用も100万円ほどになります。
放射線治療は、放射線治療は小さながん病巣に用いられることが多く、その費用はおおよそ60万程度です。
先進医療は、未承認の抗がん剤や重粒子線治療・陽子線治療などですが、これらは保険適用外であるため非常に高額で、数百万~1千万円以上にもなることがあります。
タイプごとに整理して比べてみましょう!
気になるがん保険の価格についてですが、主にタイプによって傾向を分けることができます。
がん保険には「終身タイプ」と「定期タイプ」の2つのタイプがありますので、まずこの2つに分けて整理していきましょう。
終身タイプのがん保険の特徴は?
終身タイプの場合、解約しない限り一生涯保障が続きます。定期タイプは定期的に契約更新が必要な保険を言います。 終身タイプの特徴は、更新がないため保険料が一生涯変わらないこと、解約しない限り保障が一生涯続くことが挙げられます。その分、保険料が比較的高めとなります。
保険は契約更新を繰り返していくと、同じ保障内容でも更新時の年齢によって保険料が高くなっていきます。ですが、終身タイプの場合、若いうちに加入しておくことでその時の保険料のまま一生涯保障が続くのでお得と言えます。
定期タイプの場合はどうなのでしょうか?
定期タイプの特徴は、若いうちは保険料が割安、更新時に契約内容を見直すことが可能ということが挙げられます。一方で、定期的に更新を繰り返す繰り返すため保険料が高くなる傾向があり、また、がんの既往歴等によっては契約更新ができない場合があります。
定期タイプの場合、「5年」や「10年」など契約期間が定められており、契約期間満了時に、同じ保障内容を受ける場合は契約更新をする必要があります。当初は保険料が割安ですが、契約更新を繰り返していくと保険料が高くなっていってしまいます。
しかし、年齢を重ねると色々と状況は変わってくるものですよね。その場合、定期タイプであれば契約期間満了時に契約を更新せず、新しい別の保険に乗り換えることもできるので、将来は保険の見直しが必要と考えている場合には、定期保険はオススメです。
掛け捨てと貯蓄型によっても価格が変わってきます
さらに、がん保険には掛け捨てタイプと貯蓄タイプがあり、価格に違いが出ますので、整理していきましょう。
掛け捨て型がん保険のメリット
掛け捨て型のメリットには、保険料が安い、保障が手厚い、保険の見直しがしやすいということが挙げられます。
しかし、掛け捨て型は、保険料が割安である代わりに、保険期間終了時には解約返戻金や満期保険金を受け取ることができない場合が多いです。また、契約を更新する毎に保険料は上がっていきますので、保険期間終了時には更新するか見直しするかを検討しましょう。
貯蓄型がん保険のメリット
貯蓄型に加入するメリットは保障が受けられるだけでなく貯蓄もすることができる、契約を解約すると解約返戻金を受け取ることができる、契約者貸付制度を利用することができるということがあります。
しかし、毎月の保険料が割高となってしまいます。また、貯蓄型の保険は契約年数に応じて解約返戻金の額が増えていきますので、途中で保険の見直しをすることが難しくなってしまうと言えるでしょう。さらに、最悪のケースの場合、加入している保険の保険会社の経営状態が悪化し、倒産となれば期待していた解約返戻金を受け取ることができない可能性もあります。
このように、それぞれメリットデメリットがあるので、加入の際には内容をよく確認し、納得した上で加入するようにしましょう。
がん保険の価格も把握して、もしもの備えを万全にしましょう!
今回は保険のタイプごとの傾向と価格面について焦点を当てながらがん保険について説明してきました。とはいえ価格においても一概にまとめることは難しいですが、種類は多いのでそれゆえに自分に合った形はきっと見つかります。それぞれの特徴を把握しながら、自分にとってベターながん保険を選べるようにしましょう!