全国共済お役立ちコラム

どこまで知っている?がん保険の種類について解説!

2021-8-1

「がん」は近年の統計で、日本人の2人に1人が発症リスクを抱えているとも言われている身近な病です。
我々人間の体は約60兆個の細胞からなっており、それぞれが役割を持っていますが、そんな細胞が何らかの原因で変化する事により「がん細胞」は生まれます。
「がん」は治療せずに放置していると全身に転移し、最悪の場合、死に至ります。
その為、「がん」という疾病の身近さや怖さを改めて考え、万が一に備えておく必要があります。
今回はそんな疾病リスクに備えた「がん保険」の中のいくつかの種類について解説していきます。

がん保険とは何か

まず、がん保険とはどういった保険なのかについてご説明します。
がん保険の大きな特徴として挙げられるのが、生命保険や医療保険とは違い、がんのみを保障対象としている点です
具体的には、入院、通院のほか、手術、投薬などの治療を行うことになった際、給付金によって支援を行うのがこの保険の役割です。
がんは、かかる部位や発見されたときの進行度合い(ステージ)がさまざまであるため、治療法も場合によって異なってきます。そのためがん保険の保障内容は、一般的な医療保険に比べて、よりがんに対応しやすく作られています。

がん保険の種類とは?

がん保険の中にも色々な種類があるため、分類の仕方も様々です。まずは一番わかりやすい保険期間別で見ていきたいと思います。

保険期間別
がん保険の保険期間別では、大きく「定期タイプ」と「終身タイプ」の2つに分けることが出来ます。

●定期タイプ
定期タイプの保険期間は5年や10年など基本的には一定期間の保障内容となっております。一定期間を保障するため、定期的に更新または再契約を検討することが必要となります。更新時には年齢に合わせて保険料が再計算されるため、保険料が上がっていく形となっています。
このタイプのメリットは補償内容を定期的に見直せることとライフステージに合わせ、スポットで保険をかけられることです。
新しい治療法や治療薬は、従来のがん保険の補償内容では補償されないといったケースも多いです。変わりゆく治療方法に対応し、補償内容を見直すことはがん保険にはとても重要なことと言えるでしょう。また、がんになりやすい40代でお子さんがいる場合など、一番お金がかかる時期にのみがん保険に加入したり、女性の場合は子宮頸がんの発症率が高い30~40代にかけて加入したりすることもできます。近年ではがん治療の進歩に伴い、がん保険も新しい保障を備えた商品が次々と発売されています。そのため、更新時には新しい保険への切り替えを視野に入れることも大切と言えるでしょう

●終身タイプ
終身タイプのがん保険は、基本的に一生涯その保障がされます。がんの保障が一生涯続くため、同じ年齢で加入した場合の定期タイプのがん保険に比べると保険料はどうしても高くなってしまうのが特徴です。しかし、更新時に保険料が上がる定期タイプのがん保険と違い、保険料は契約を変更しない限り変わることはありません。払込期間中の保険料が生涯ずっと変わらないのがこのタイプのメリットと言えます。
終身タイプのがん保険の場合、保険料の払込みが終了する年齢が決められているタイプと、一生涯払い続ける終身払いタイプがあります。

保障内容別
がん保険は、いつのタイミングで保険金を受け取る事ができるのかという保障内容別で分けることもできます。保障内容別では「入院給付金型」「実損補填型」「診断給付金型」「収入保障型」の4つに分けられます。

入院給付金型
このタイプは一般的ながん保険です。がん入院給付金の日額を基準として、診断給付金、手術給付金などの保障額が決まります。特約としてさまざまな保障が選択できる上、商品数が非常に多く、保険期間・保険料払込期間など選択肢の幅が広いのが特徴です。
広範囲ながんのリスクに備えたい方や一生涯保障を継続させたい方にはお勧めのタイプです

実損補填型
こちらは損保系保険会社に多いがん保険です。健康保険の自己負担(3割)の医療費などを補償する保険です。また、自由診療の費用を補償する保険もあります。
お金が掛かっても最新治療を使って治したいという方や、医療費だけでなく治療にかかわる諸々の自己負担を減らしたい方にはお勧めです。

診断給付金型
入院給付金や手術給付金などがなく、診断給付金のみを保障する保険です。がんになったときにまとまったお金が必要だという方にお勧めです。

収入保障型
がん発症により、収入が減ってしまったようなケースを想定した保険です。毎月、年金の形で保険期間が満了するまで保険金が給付されます。闘病中の収入面がどうしても心配な方にはお勧めのタイプです。

まとめ

冒頭でも述べたように、「がん」は誰しもが患うリスクを抱えている身近な病気です。もちろん生涯健康でいられることが最も望ましいことではありますが、万が一の事態に備えて、保険へ加入しておくことはあなた自身の為にも、あなたのご家族や身の回りの人の為にも大切になってくるでしょう。そのためにもまずは保険の内容について概要だけでも覚えておくことをおすすめ致します