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がん保険と医療保険の違いって何?両者の特徴について解説!

2021-8-4

がん保険と医療保険はいずれも医療費負担を保障する保険としてメジャーであり、耳にしたことがある方も多いと思います。
しかし、両者の違いや特徴を詳しく理解できているという方は、案外少ないのではないでしょうか。
2つの保険には保障内容から始まり、異なる点が幾つもあるため、その違いを確認して自分にあった保障でリスクに備えることが大切です。
今回のコラムでは、がん保険と医療保険の違いについて紹介していきます。万が一の際にも慌てないように是非読んでいってください。

がん保険と医療保険の違い

第一の特徴として、がん保険は、がん以外の病気を対象にしていない為、対象はがんのみに絞られます。たとえば医療保険と同じ保険料の場合では、その分、がんの保障を手厚くすることができます。逆に、医療保険はがん以外の病気やケガまで幅広く保障するため、一般的に保険料はがん保険より高くなります

保険ごとに異なる保障内容

がん保険と医療保険では、保障内容に関してもその中身は異なってきます。
それぞれの中身について見ていきましょう。

がん保険の保障内容

・診断給付金(一時金)
こちらはがんと診断された際に一時金を支払う保障です。治療費や生活費に充当するなど、色々な目的に使えるため、がん保険の代表的な保障と言えます。

・入院給付金
がんを原因として入院したときに1日あたりの給付金が、入院した日数に応じて支払われます。がんの治療は長期間に渡る事がある為、入院の日数上限を気にすることなく安心して治療に専念することができます。

・手術給付金
がんによる手術をした場合に、手術の種類に応じた所定の金額が手術給付金として支払われます。
・抗がん剤/放射線治療給付金
がん治療も多様化しているので手術だけではなく、抗がん剤治療や放射線治療など、ほかの治療方法を併用するケースも増えて来ています。近年では、抗がん剤や放射線治療も通院だけで対応することもあるため、これらの保障の必要性も増しています。

・先進医療給付金(特約)
先進医療を受けることになった場合に支給される給付金です。先進医療は公的医療保険の適応範囲外であるため、原則として全額自己負担になりますが、こちらの特約を付けておくことで万が一の場合に備えることが出来ます。がん治療では、放射線治療である陽子線治療、重粒子線治療が該当します。

医療保険の保障内容

・入院給付金
医療保険の対象となる病気やケガで入院した場合、契約で定められた1日あたりの金額が、実際の入院日数分に応じて支払われます。

・手術給付金
該当する手術をした場合、手術の種類に応じた所定の手術給付金が支払われます。現在の手術給付金は、公的医療保険に連動している約1,000種類の手術を給付対象としているものがメジャーです。

・先進医療給付金(特約)
保険適用されない先進医療の治療や検査などについて備える保障です。
終身タイプの医療保険でも、商品によっては先進医療給付金のみ10年更新で所定の年齢までしか保障されないことがあるため、注意が必要です

がん保険が必要な人とは?

がん保険が必要と考えられるケースは、以下3つのうちいずれかが該当する場合が挙げられます。

・貯蓄が少なく、がんになったときにまとまった一時金が欲しい方
がん保険では診断給付金でまとまったお金が支払われます。仕事をしながらがん治療を受けることも少なくない半面、がんになったことで収入が減ってしまうこともあります。治療費だけでなく生活費への補填などにも使うことができることがポイントです。

・がん治療が長期化、または再発したときの費用が心配な方
がん治療は長引くことも珍しくなく、完治したと思っても再発のリスクも非常に高いです。がんの入院給付金などは無制限で保障されるため、治療の長期化や再発に不安がある人にも向いています。

・がん以外の既往歴があり、がんだけでも保険で備えたい方
一般的に既往歴がある場合、医療保険では加入に様々な制限が発生します。がん保険は、がんに関連する病気がなければ、医療保険よりも加入しやすいのが特徴です。がん保険だけでも保険で備えたい方には必要性は高いでしょう

医療保険が必要な人とは?

一方、医療保険が必要と考えられるケースは、以下3つのうちいずれかが該当する場合が挙げられます。

・貯蓄がなく、医療費への不安の大きい方
医療保険は病気やケガを幅広くカバーするので、どんな病気になっても医療費の不安を小さくしたい方には必要性が高くなります。医療技術も進んでいるため治療の選択肢が増えていて、治療方法によっては医療費が高額になることもあります。

・小さいお子さんがいる方
小さいお子さんがいる場合、その後の生活費や子供の教育費に影響が出る可能性もあります。子供の成長に合わせて医療保険も見直していくといいでしょう。

・公的医療保険での保障が少ない方
自営業やフリーランスの場合、会社員のように傷病手当金などの保障制度がありません。そもそも自営業だと働けなくなった時点で収入がストップするため、自分自身で備える必要性が高くなります。

まとめ

がん保険と医療保険、両者はどちらも一長一短の特徴を持っている為、一概にどちらがおすすめとは断言できません。がん保険と医療保険は、その内容や加入する目的が大きく異なります。商品内容や保険料にもよりますが、どうしても心配であれば、両方加入することを検討してみてもよいでしょう。