見えないから怖い!ガンの症状とは!?

さて、これまでガンとは一体何なのか、また、日本人の生涯における罹患率の高さから、ガンがとても身近な病気であることがわかりましたね。目に見えない所で進行するだけに、万が一ガンにかかってしまった場合、どのような症状がでるのか気になるところです。今回は代表的なガンの症状例から、定期健診の重要性を考えます。
更に、いざという時に慌てない為に、ガン保険に加入する際に気を付けたい「免責期間」について、ガン発覚日をふまえて見ていきましょう。
ガンは避けられない病気?
今や、日本人の2人に1人がガンにかかってしまう時代ですが、ガンはどうしても避けられないものなのでしょうか?答えは、いいえです。実は、ガンは生活習慣病の1つとされていて、予防ができるのです。
では、ガンにかかりにくい生活とはどういうものか?代表的に挙げられる対策としては、禁煙、食生活、そして運動です。
タバコは、吸っている人はもちろんのこと、周りの人にも害をもたらす為(受動喫煙)、近くに吸っている人がいた場合は避けた方が良いです。
食事は塩分を控え、十分な野菜と果物を摂取すること。またガンのリスクを上げてしまう可能性のある食品成分もある為、偏りなくバランスのとれた食生活を心がけましょう。
また、一部のガンに対して、活動量の多い人は、最も活動量の少ない人に比べて発症リスクが20%以上も低かったというデータも出ており、運動はガンのリスクを下げる為にも積極的に取り入れていきたい対策です。
体へのサインはある…?部位別の症状例
ガンの予防として自身の健康について対策する事が大切です。それでもガンにかかってしまった場合、何かしらの体へのサインはあるのでしょうか?
以下では代表的な3つの罹患部位の症状例をあげていきたいと思います。
◎胃ガン
胃ガンの5年生存率を見ると、早期発見では90%以上なのに対して、進行ガンでは10%未満となります。40代以降で発症しやすいガンです。
怖いことに、胃ガンの初期症状はほとんどなく、なんらかの胃の違和感や吐き気などの症状を感じるころには、すでに進行してしまっている可能性が高いです。
胃ガンの早期発見をしている多くの場合は、「偶然」です。偶然、健康診断を受け、偶然見つけられることがあります。
◎肺ガン
肺ガンも胃ガンと同様、初期症状はほとんどありません。こちらも、健康診断などで偶然見つかることが多いです。肺ガンの5年生存率は、早期ガンでは70%ほど、進行すると20%未満となります。60代以降の男性がかかりやすいガンです。
◎大腸ガン
大腸には便が一時的に溜められる関係で、他のガンよりも症状を感じやすく、発見されやすいガンになります。
5年生存率は、早期ガンでは98%、進行ガンでは20%未満となっています。40代からかかりやすい傾向にあります。
以上の生存率を見ても、ガンは早期発見がいかに重要かということ、初期ガンは症状が出ない事もある為、定期的な健康診断を受けて早期発見をする事が非常に大切だということをご理解頂けたかと思います。更に、健康診断の他に、万が一の際に備えるもう1つのこととして、安心して治療を受ける為にも「ガン保険」が役に立つというお話を前回しました。
では、もしガン保険加入後に健康診断を受けてガンが発覚した場合、一体どうなるのでしょうか?
次からは、ガン発覚日とガン保険加入の関係性についてお話していきたいと思います。
必ず知っておくべき!ガン保険の「免責期間」とは…?
ガン保険への加入を検討しているのであれば、この「免責期間」は必ず確認しておきたい項目です。免責期間とはどういう事かというと、その漢字の通り、「責任を免れる」。つまり加入をしてから保険会社が保障をしない期間になります。
そしたらその期間中にガンが発覚したら保障がされないってこと!?
その通りです。保険会社によって違いますが、一般的には90日間の免責期間が設けられていることがほとんどです。契約時に1回目の支払いをしますが、それにもかかわらず、加入してから「責任開始日(免責期間終了後)」までの間にガンが発覚した場合、一切の保障は受け取れず契約無効になるのです。支払ったのに保障がされないなんて不公平…?
そう思ってしまうかもしれませんね。しかし実はこのシステムは、保険の公平を保つためなのです。
というのも、何かしらの体の異変を感じ、「ガンかもしれない」と不安に思いながらも、念のためガン保険に加入。加入後、健康診断や病院での受診によってガンが発覚という事もある為、それを防ぐためにこの期間が設けられているのです。
ガン保険に加入する際の、「告知書」とは?
生命保険加入の際、必ず提出が必要なものがこの「告知書」。ここで言う告知とは、自身の健康状態など、その他の質問に関しても偽りなく全てを保険会社に伝えることです。
この告知書をもとに、加入の可否を決めます。既往症があるなど、リスクが高い人に対しては加入をお断りするか、保険料を値上げしたりなどの対応をとります。これは加入者同士の公平性を保つためです。
加入をする際に、この告知書で事実を偽って記入したり、過去の病気について隠すなどして正しく告知しなかった場合は、「告知義務違反」と見なされ契約を解除されてしまいます。そうならない為にも、ありのままの告知をしましょう。
まとめ
ガンは生活習慣病の1つですので、まずは生活を見直してガンを予防しましょう。その上で、ガンを患ってしまった場合でも早期発見ができるよう、定期健診が非常に重要になります。ガン保険は免責期間という、保障されない期間がありますので、発覚してから慌てないよう、健康なうちに余裕を持って検討する事が大切です。