全国共済お役立ちコラム

自分にメリットがある?必要性は!?

2020-9-4

今まで、ガン治療における治療費の目安や、公的保険を利用して自己負担を大幅に削減できることに加え、本当にガン保険が必要なのかどうかについても少しだけ触れてきました。ただ、やっぱりまだ迷っている…本当に必要かどうかまだ曖昧で決めかねている…、という方もいらっしゃるかと思います。
そこで今回は、ガン保険のメリットや必要性に焦点を当てて、少し掘り下げて見ていきます。
「自分は加入するべきか否か」をよく考え、将来後悔しない選択が出来ると良いですね!

そもそも、なぜガンに特化した「ガン保険」ができたのか?

一般的な医療保険もあるのに、なぜガンだけを保障する保険ができたのでしょうか?

ガンは一度かかってしまうと、いくら治療をして落ち着いたと思っても、その後再発してしまったり、手術で全て除去したはずなのに実は細胞レベルほどの取り残しがあった…手術をして除去をしたのに実は既に転移していた…など、非常にやっかいで完治が難しい病気でもあります。
ガン保険は、このガンの“長期戦になりやすい病気”という特徴を、見事にカバーしているのです。

どういうことかと言うと、上で述べた通り、ガンは再発や転移の可能性の高い病気ですので、定期的に検査を受け、もし再度治療しなければいけない対象が見つかった場合は、その都度治療費・入院費がかさみます。そんな方々を手厚くサポートするべく、入院日数や手術の回数に対して、ほとんどの商品で給付制限を設けていないのです。
「1日いくら」という保障の形は他の医療保険と同じではあるものの、ガンの特性を考えても給付に関して制限を設けていては、患者の需要に応えられない為です。

最近のガン保険加入傾向

一般的に世間はどのくらい加入しているの?と気になる方もいらっしゃるかと思いますので、ここではガン保険の加入率を見ていきましょう。

全体のガン保険加入率は、2010年では31.2%程度でしたが、2019年では42.6%にまで増えています。男女比の違いはあまり見られません。全体的に、過去よりも意識をする人が多くなっている事が伺えますね。

それでは、以下よりそれぞれ年齢別、住居種類別、ライフステージ別の加入状況を見て見ましょう。

◎年齢別加入率
20歳代:25.4%
30歳代:46.4%
40歳代:50.8%
50歳代:44.7%
60歳代:4.03%

40歳代が一番高い傾向にあり、20歳代から40歳代に向けて上昇しますが、50歳代からは減少することがわかります。

◎住居種類別加入率
持家:43.9%
貸家:37.4%

持家の方の加入率の方が、貸家よりも高い傾向にあります。また持家の人の中でも、ローンを組んでいる人の加入率が48.8%となっています。
将来、万が一ガンになってしまった際のローン返済も考慮して、加入する人が多くなると考えられます。

◎ライフステージ別加入率
未婚:28.9%
既婚(子供なし):42.7%
既婚(子供あり):約50%
既婚(子供学校卒業):約43%

既婚者の子供の有無で違いが見られますが、子供がいる場合でも、学校に通っている世帯か、卒業した世帯かでも大きな違いが見られます。学齢期の子供を持つ世帯がよりガン保険を検討していることがわかります。

それでは本題へ!ガン保険のメリット・必要性とは?

◎公的保険制度は確かに使えるけれど…
今までのコラムでも、健康保険で大幅に治療費を抑えられ、更に高額医療費制度を使用すれば月9万弱の支払いで済む事をお話しました。元の額から見ると、自己負担額は大幅に低くなる為、「思ったより支払う額が少なくて意外と安心…?」と思うかと思いますが、一般的な世帯にとって、月間9万円の医療費を数ヶ月間支払い続ける事は、実際問題、家計にとってとても大きな負担になるかと思います。
更に、ガン治療中は収入が減少することも考慮しなければなりませんし、入院が長引けば公的保険適用外の生活費がかさんでくることも頭に入れておかなければなりません。
ガン保険は、そんな中でお金の不安が軽減される為、治療費もそうですが、「生活費の保障」という概念のもとでも役に立ちます。

◎ガン治療の3タイプ:「標準治療」「先進医療」「自由診療」
この3タイプのうち、公的保険制度が適用になるのは「標準治療」のみです。もし、公的保険制度のみで治療を受けようとした場合、限られた治療の中で進めていくしかなく可能性を狭めてしまい、思ったような治療が受けられない場合があります。途中で先進医療(技術料)と自由診療を受けたくとも、健康保険が使えない為、治療費が高額になるおそれがあります。
一方でガン保険は、先進医療も自由診療もカバーされますので、治療の選択肢を大幅に広げられます。人を死に至らしめる可能性のあるガンと徹底的に向き合う為にも、ありとあらゆる手段を尽くしてでも治療をしたい人達にとって、ガン保険は非常に役に立つものであり、それがガン保険の最大のメリットとも言えます。

◎貯蓄がある人なら不要ということ…?
自由に使える貯蓄が十分にあるのであれば、ガン保険は不要になる場合はあります。過去のガン患者の調査からも、治療費の自己負担金は100-150万円程という回答が多かった為、200万程度の自由につかえる貯蓄があればガン保険は必要でないかもしれません。
しかし、公的医療保険が使えない治療も検討したいのであれば、270万円くらいかかる可能性もありますので(先進医療技術費として)、その余裕までない方は、やはりガン保険で備えておいた方がいいでしょう。

まとめ

ガン保険の必要性をお話してきましたが、それを踏まえた上で、ご自身がガンにかかった場合の経済的な損失、そして家計の状況や貯蓄、治療が始まったらどのくらい働けるような仕事か、加入した場合の安心感や、しなかった場合の不安感など、全て考慮した上で「自分にはガン保険が必要かどうか」、検討してみてはいかがでしょうか。