女性用ガン保険|必要性や選び方、加入年齢は?

ガンと一言で言っても様々な部位のものが存在しますが、なかには女性が非常にかかりやすい、女性特有のガンが存在します。まだ若いうちはガンに対する意識が薄い方が多いと思いますが、実はこの女性特有のガンは年々若年化が進んでいる為、若いうちからの検討が非常に重要になってきます。
そもそも女性特有のガンとは?そして女性用ガン保険とは何なのか?必ず加入が必要?一体何歳で加入をしたら良いの?など、今回は女性特有のガンのお話を中心に、女性用ガン保険の基本について一緒に見ていきましょう!
女性特有のガンとは?
女性特有のガンというと、乳ガン・子宮頸ガン・卵巣ガンなどがあげられます。特に、乳がんと子宮頸ガンに関しては、近年急増しているのが現状です。ガン全体を見ると、40歳代くらいから罹患率が大幅に高まっていきますが、この女性特有のガンについては年々若年化が進み、20歳~40歳代で発症する人が急増しています。
◎乳ガン
特長:
乳ガンは、現在10~12人に1人はかかると言われており、女性にとってとても身近なガンになります。罹患年齢を見ると、30歳代から増え始め、40歳後半から50歳にかけてピークとなる事から、他のガンと比べると比較的若い層の罹患が特徴のガンです。一般的に、ガンが発症してから表面化するまでに10年かかると言われており、ゆっくり進行します。
乳ガンには、「非浸透ガン」と「浸透ガン」がありますが、手術で摘出できる非浸透ガンに比べ、活発で血管を通して全身に広がる可能性の高い浸透ガンの方が圧倒的に多いのが事実です。
症状:
最も気付きやすい症状はしこりになります。他にも、チクチクと痛みを感じたり、赤みが出てきたり、えくぼのような窪みが出る事もあります。
◎子宮頸ガン
特長:
子宮頸ガンとは、子宮の入り口の子宮頸部にできるガンです。子宮頸ガンの罹患率は、20歳代とかなり若い世代のうちから上がり始めます。更に、40年前の罹患率と比べると、現在ではその数の5倍にも増えているのが現状です。進行は比較的ゆっくりで、細胞の異形成が発生してからガン化するまでに5~10年を要すると言われています。
症状:
子宮頸ガンは初期段階での症状はないことがほとんどの為、定期的な子宮頸ガン検診が大切になってきます。進行してしまうと、不正出血や臭いのあるオリモノが見られるようになってきます。しかし、症状が出てきた時には既にガンがかなり進行している可能性も少なくありません。
◎卵巣がん
特長:
卵巣ガンとは、卵巣にできた悪性の腫瘍の事を言います。罹患年齢層は幅広いですが、一般的には40歳代~50歳代がかかりやすい傾向にあります。進行してしまうと完治が難しいガンになります。
症状:
初期症状はなく、早期発見が難しいガンです。しかし、現時点では卵巣ガン検診というものはない為、年に1度は超音波検査を受けて卵巣の腫れなどが見られないか検査する事が、早期発見の有効手段と言えるでしょう。
女性用ガン保険とは?
女性用ガン保険とは、女性特有のガンに特化した商品を指し、女性特有のガンにかかってしまった時に保障を受けられるガン保険です。しかしその他にも、通常のガン保険に女性特有のガンの保障が付帯しているものもあります。女性用ガン保険は、女性特有のガンへの保障が手厚い事が特徴で、次のような補償が付いている場合もあります。
・女性特有のガンを対象とした手術の上乗せ補償
・乳ガンの手術後、乳房の再建術に対する補償
しかし、女性用ガン保険は、女性特有のガンへの手厚い補償が付いている分、一般的に通常のガン保険よりも保険料が割高になる事を覚えておきましょう。
◎通常のガン保険と女性用ガン保険、どちらが良いの?
女性にとってやはり、女性特有のガンに対する補償が手厚い女性用ガン保険の方が魅力的に感じるかと思います。しかし、女性用ガン保険は一般的に通常のガン保険よりも保険料が割高に設定されていますので、家計の負担になってしまうことも事実です。金銭的な余裕があり、なおかつ女性特有のガンが不安という方は、女性用ガン保険を選ぶのが良い選択と言えるでしょう。しかしそうでない場合は、通常のガン保険にて女性特有のガンに対する基本補償もある程度は備える事ができる為、女性特有のガンに対してすごく不安を感じているわけでないのであれば、通常のガン保険で十分かもしれません。
女性用ガン保険の選び方
女性用ガン保険を選ぶ際の重要事項は以下のようなことがあげられます。
●診断給付金と通院給付金は、最低限の保障として考える
→診断給付金は一度にまとまったお金を受け取る事が出来、治療費にも生活費にも使える為、突然の予期せぬ出費にも柔軟に対応できる。また、最近では、入院期間が短くなり通院治療が主流になっている為、通院給付金が役に立つ。
●診断給付金の支払回数は複数回が良い
→ガンは、再発や転移を起こしやすい病気の為、できれば「無制限」が理想。
●女性特有のガンだけでなく、それ以外のガンへの保障も十分か確認する
基本的には、注意する事は通常のガン保険と変わりありません。また、女性用ガン保険にも通常のガン保険と同じように免責期間がありますので、注意しましょう。
女性用ガン保険は何歳で加入すれば良い?
女性用のガン保険への加入を検討している場合、何歳位で入るのが良いのでしょうか。
女性特有のガンについて、年々若年化していることを述べました。具体的には、罹患率が上がり始めるのが25歳くらいで、30歳を過ぎた頃にはぐっと急上昇します。一度かかってしまうと加入が難しくなる事が多い為、20歳代などの早い時期から加入の検討する必要があると言えるでしょう。
まとめ
女性がかかりやすいガンとして、乳ガンが第一位、子宮ガン第五位となっていますが、中でも飛びぬけて乳ガンは患者数が多い為、女性にとって非常にリスクの高いガンだと言えます。また、女性特有のガンにかかると、入院費・治療費を含め、家計の負担が他のガンよりも大きくなる傾向にある為、女性用ガン保険や、通常のガン保険での女性特有のガンに対する補償の備えが重要と言えるでしょう。ご自身のライフステージや家計と相談しながら、積極的に検討する事をおすすめします。