子供に最適な保険はどれ?子供保険の選び方を解説

子供が産まれたことをきっかけに、子供の保険をどうするかお悩みではありませんか?
子供保険を扱っている保険会社は多く、商品の特性は様々。似たような保険商品もたくさんある中で、どの保険に加入すればいいのか悩んでしまうのは当然でしょう。どんな子供保険を選べばよいのか悩んでいる方に向け、子供保険の種類を解説していきます。
各種類の特徴や、どんな方に向いているかなどを説明していくので、保険選びに困っている方はぜひ参考にしてみてください。
当記事を読んで、自分のご家庭にぴったりのこども保険を選ぶための知識をつけていきましょう。
子供の役に立つ保険の種類
様々な保険会社から販売されている子供保険ですが、保険商品の保障内容は様々です。
商品によって特徴がそれぞれ異なるため、膨大な保険商品の中から自分に合ったこども保険を選ぶには、まず大まかな種類を知ることから始めるのが得策です。
子供保険は、大きく分けると下記の2つの種類があります。
①貯蓄重視型
子供保険の中でも、貯蓄性に重きを置いたタイプです。この種類の保険商品は、「返戻率」がポイント。返戻率が高いほど将来戻ってくる保険金の金額が大きくなります。
貯蓄を主な目的としているため、特約で付加できる保障はあまり手厚くありません。保険料払込免除特約や、育英年金など、必要最低限の特約しかない保険商品もよく見られます。
②保障重視型
子供保険の中でも、医療保障や死亡保障など、子供に万が一のことが起こった際のリスクに備えられるタイプの保険です。この種類の保険商品は、医療保障特約、死亡保障特約、個人賠償責任補償特約など、様々な特約を付加することができます。
その反面、保険金の返戻率は100%を下回る商品もあり、貯蓄性が目立って良いということはありません。また、特約を付加するとその分保険料が高額になるため、貯蓄性、保険料、保障内容の3つのバランスを考えて検討する必要があります。
子供保険に加入を検討する際には、この2つの種類のどちらが自分の目的に合っているかを考えてみると、選ぶべき保険商品を絞っていくことができます。
|貯蓄性に優れた商品
先ほど、子供保険は「貯蓄重視型」と「保障重視型」の2種類に分けることができると説明しました。ここからは、2つの種類について、より詳しく解説していきます。
まずは貯蓄性に優れた「貯蓄重視型」のこども保険ですが、ここで重要になるのは「返戻率」と「保険金の受け取り方」です。
返戻率とは、自分が払い込んだ保険料の総額に対して、どれだけの金額が保険金として戻ってくるかを表した数値です。返戻率が100%を超えていれば、自分が支払った保険料よりも高額な保険金が戻ってくるため、お得だといえます。
返戻率は保険商品によって異なりますが、保険金の受け取り方によっても変わります。
子供保険の保険金の受け取り方は、保険期間の満期時のみに保険金を受け取るタイプと、満期保険金だけでなく保険期間中にある子供の進学時(中学、高校、大学など)に祝い金として受け取るタイプの2種類。
このうち、満期保険金のみを受け取るタイプの方が、返戻率が良いことが多いです。というのも、子供保険は契約者が支払った保険料をもとに保険会社が資金を運用します。
そのため、運用する期間が長い方が保険金の金額は高くなるのです。
また、保険金の受け取りについて、「据置期間」が設定できる場合には、据置期間を長くした方が保険金は高くなります。
据置期間とは、支給される保険金を受け取るタイミングを一定の期間先延ばしにすること。据え置かれた保険金は保険会社に運用されるため、その分金額が増すことになります。
このように、貯蓄重視型は返戻率だけではなく、保険金の受け取り方を変えることで、より高額な保険金を受給できる可能性があります。できるだけお得に貯蓄をしたいという方は、加入の際に受け取り方を検討してみて下さい。
|ケガや病気の医療保障に力をいれた商品
次に、保障重視型の子供保険を詳しく見ていきましょう。
保障重視型の子供保険では、付加できる特約の種類が豊富です。主な特約としては、下記のような種類が挙げられます。
【医療保障特約】
子供が病気やケガをした際に、所定の条件のもとで治療費や入院費が保障される特約です。一般的な医療保険と同じような保障内容なので、別途医療保険に加入している場合には付加する必要はないでしょう。
【死亡保障特約】
子供が死亡した際、または所定の高度障害状態になった場合に保険金が支払われる特約です。こちらも、別途死亡保険に入っている場合には、特に付加する必要はありません。
【個人賠償責任補償特約】
子供が他人の所有物を壊してしまったり、ケガをさせてしまった時などに賠償してくれる保険です。子供保険に付加できる特約の中でも特に人気のあるもので、やんちゃ盛りの子どもが何かトラブルを起こした時に非常に役に立つでしょう。
個人賠償責任保険は、自宅にかける火災保険や、自動車保険などにも特約として付加されているケースが多いため、重複して加入しないように注意しましょう。
【保険料払込免除特約】
契約者である親が死亡、もしくは高度障害状態になった場合に、それ以降の保険料の払い込みが免除される特約です。この特約は、保障重視型の種類だけでなく、貯蓄重視型の子供保険にも付加されていることがほとんどです。
保険料の払い込みが免除された後も、祝い金や満期保険金は受け取ることができます。子供保険に加入する方の多くが付加する特約で、なるべく付加しておいた方が良いでしょう。
【育英年金】
契約者である親が死亡、もしくは高度障害状態になった場合に、年金の形で毎年一定の金額が支給される特約です。こちらも、貯蓄重視型の種類でも付加することができるケースが多いです。
育英年金が支給される場合にも、祝い金や満期保険金が支給されます。育英年金があることによって、残された子供や家族の生活費を補うことが可能です。
しかし、契約者が自分で終身生命保険などに加入し万が一に備えていた場合は、育英年金を付加する必要はないでしょう。
保障重視型の子供保険には、これらの種類の特約を付加することが可能です。しかし、必ず付けなければいけないものではないため、必要に応じて選択すると良いでしょう。
また、特約を付けるとその分保険料が高額になり、返戻率は下がります。そのため、貯蓄性と保障のバランスをよく考えながら特約を検討することがポイントと言えるでしょう。
まとめ
子供を保険に加入させるべきか否かは、ご両親の考え方によって変わってきます。
子供保険に加入している人の多くは、次のような目的で加入しているのが一般的です。
・病気や怪我など万が一の場合に備えるため
・将来的な教育資金を蓄えるため
・保険料負担のない保険を子供にプレゼントできる
一方、次のような理由から、子供保険に加入していないという人も一定数存在します。
・公的な保障制度で充分リスクに備えられる可能性が高いから
・保障が必要となるリスクに直面する可能性が低いから
これらの理由と目的を参考にしながら、ご自身の家庭状況に当てはめて、本当に子供に保険が必要かどうかを検討してみてください。