全国共済お役立ちコラム

小学校入学前に考えておきたい「子供の保険」

2022-5-6

小学校へ入学すると活動の範囲も徐々に広がり、交通事故やケガのリスクが高まります。成長にともない病気やケガのリスクが高まりますが、子供には医療保険は不要という意見もあります。子供には「乳幼児医療費助成制度」があり、一定年齢までの子供の医療費を補助してくれます。しかし、子供が入院したり通院したりすると、「治療費」以外の出費の可能性もあり、父母が付き添うことによる仕事への影響も考えられます。
子供の場合、終身タイプの医療保険は安い保険料で一生備えることができますので検討の価値はあります。

子供向け保険の種類

「待望の子どもが生まれた」、「もうすぐパパママになる」、そんなとき気になり始めるのが「学資保険」。ご両親や先輩パパママからすすめられた方も多いのではないでしょうか。学資保険はとても大切な保険ですが、実は学資保険以外にも、子どもにかけてあげるべき保険はいくつかあります。ピックアップすると、「医療保険」「がん保険」や「傷害保険」、「個人賠償責任保険(特約)」がります。入学のタイミングでパパ友・ママ友とそういった話題になるかもしれませんね。

病気やケガによる入院や手術の費用をサポートしてくれるのが「医療保険」

「医療保険」は、病気やケガで入院、手術をする際の費用をサポートする保険です。

子供の病気やケガの診療・治療にはお住まいの自治体が助成してくれる『子供医療費助成制度』があるため、高額な医療費が必要になる心配はあまりありません。

しかし、場合によっては差額ベッド代、入院時の食事代など、その他健康保険がきかない費用は助成対象外となるケースもあります。そんなとき子供向けの医療保険に加入していれば、助成対象外の支出分を医療保険の給付金で賄うことができるため安心です

考えたくはない「小児がん」

もし子供が小児がんになってしまうと、お父さんお母さんとしては、何が何でも治してあげたい気持ちになると思います。あらゆる治療法や病院を調べて、たとえ県外であっても、仕事を休んででもより良い治療を受けてもらいたいですよね。その気持ちに応えられるよう、「がん保険」で資金の準備をしておくべきかもしれません。病院選びのサポートや、治療に専念できるような滞在型の施設を用意している保険会社もあります。

偶然の事故によるケガ。その入院・通院を保障してくれるのが「傷害保険」

「傷害保険」は、偶然の事故によるケガの入院・通院を保障する保険です。
そのため、子供がある程度大きくなり活動が活発になる時期を目安に、傷害保険の加入を検討するご家庭が多いです。
あくまでケガが対象であり、病気は保障されませんのでご注意ください。

子供が起こすかもしれない事故に備える「個人賠償責任保険」

「個人賠償責任保険」は、相手や物へ損害を与え、賠償責任を負担した場合の費用をカバーする保険です。
友達と元気に遊んでいて誤って友達にケガを負わせてしまった、ボール遊びをしていて他人の家の窓ガラスを割ってしまったなど、よく聞く話ではありますが、程度によっては大きな事故につながりかねません。
特に、自転車事故では19歳未満の未成年者による事故が全体の約4割を占めているほか、小学生が加害者となった自転車事故で高額賠償となった例もあるなど、子供を持つ親にとっては他人事ではありません。
その場合、相手に弁償してあげられる保険(個人賠償責任保険(特約))があります。保険会社が示談交渉もしてくれるので、あれこれ心配する必要がなく安心です
個人賠償責任保険は幅広い損害保険商品に特約として付帯できます。まずはママパパが加入している保険の内容を確認してみましょう。

小学校入学前に準備しておきたい「個人賠償責任保険」

たとえば、お子さんが公園へ遊びに行くときに自転車の運転を誤って、駐車していた車にぶつかってしまったとします。
もちろん、お子さんがケガをしなかったか?心配ですが、駐車していた車であれば、お子さんに100%非があります。
よって車の修理費用を弁償しなければなりません。
また、仮に誰かにケガをさせてしまった場合には、その治療費を支払わなくてはなりません。
簡単な修理費や軽いケガの治療費でしたらすぐに支払うことができるかもしれませんが、修理費が高額になってしまったり、重傷を負わせてしまった場合はどうでしょう。
神戸地裁の判決例では、小学5年生の男子児童が自転車衝突の事故をおこして、親に約9,520万円の賠償命令が出たこともあります。
このように高額な賠償金をすぐに支払うのは難しいですよね・・・。
特に自転車で遊びに出掛けるようになる前に、個人賠償責任補償を備えておくことをおすすめします
この他にも、多いトラブルとして「友だちのメガネを誤って壊してしまった」、「友達のゲーム機を壊してしまった」などのケースにも対応できるので、ぜひ加入してほしい補償です。

まとめ

一言で“子供の保険”といっても、その種類はさまざまです。
まずはご家庭で話し合い、目的を明確にしたうえで必要な保険を選びましょう。
また、子供の年齢・年代を目安に、今必要な保険(加入の優先度が高い保険)は何かを考えるとわかりやすいですね。
今はまだ必要ない保険も、子供の成長とともに加入を検討する時期がきっとくるはずです。