全国共済お役立ちコラム

自転車保険はもしもの時に役に立つ?

2019-7-8

子供に関連する保険は様々ありますが、自転車保険も注目に値する保険です。
子供にとって自転車に乗れることはとても楽しいものです。速く走ったり、遠くへ行ってみたりしたくなるでしょう。しかし、それゆえに事故を起こしてしまう、また事故に巻き込まれてしまうことも残念ながら少なくありません。

今回は、子供の自転車による事故の実情と、それに対する備えとしての自転車保険について説明していきたいと思います。

自転車による事故は増えている!?

警視庁の調べによると、自転車の事故は年間で約10万件発生しているようです。これは全国各地のどこかで約5分に1件、自転車事故が発生しているという計算になりますので、大小ありますが、結構な頻度で起きていますよね。

近年、全体の交通事故は減少傾向にあるようですが、実は自転車の事故は増えていると言われています。特に歩行者と自転車の接触事故が増えているようです。自転車事故の内容を詳しく見てみると、自動車との接触事故が8割となっていて、その事故の死傷者の約4割が若者や子供、そして年配のシニア層となっています。

将来のある子供たちが事故にあってしまい、後遺症を抱えてしまったり、入院など長年リハビリ生活となってしまったりすることは、非常に心が痛いですよね。また、それだけでなく金額面の実際の損害も無視できない金額である場合となることも少なくありません。

自転車保険とは?

事故が起きてしまう可能性はゼロには出来ません。そこで、検討してみたいのが自転車保険です。自転車保険とは、文字通り自転車の事故に備える保険です。主な内容としては、誰かにぶつかってケガをさせてしまったときに備える賠償責任保険と、自転車を運転していた本人のケガなどの治療費に備える傷害保険の組み合わせとなっています。子供が自転車に乗るようになったら、思わぬ事故に巻き込まれることもあるので、気になる保険のうちのひとつです。

子供に自転車保険は必要でしょうか?

子供が自転車に乗るようになって行動範囲が広がると嬉しいですよね。一方で、親としては事故にあわないか、とても心配になると思います。しかし、心配なのはそれだけではありません。自転車事故はその被害者になるだけでなく、加害者になってしまうこともあるからです

自転車が歩行者にぶつかって、相手にケガを負わせてしまった自転車事故のニュースを見聞きしたこともあると思います。その場合、たとえ運転者が子供であったとしても、損害賠償責任に問われることがあります。その賠償額は、事故の大きさによっては、数千万円になることもあり、家族の人生に大きな影響を与えてしまうことも可能性としてはゼロではありません。

また、事故が起きてしまうと、子供自身が大きなケガをする可能性もあります。相手のある事故だけでなく、ひとりで自転車に乗っているときに、たとえばハンドル操作をあやまって事故を起こしてしまうこともあるでしょう。

このような場合に備えとして、自転車保険は有効です。自転車保険では、基本的に自転車事故による相手への補償と、その時運転者していた本人の入院や通院、手術など治療費用の保障が含まれています。

どのような観点で選べば良いのか?

自転車保険を選ぶ際のポイントについて考えていきましょう。今回は運転者が子供の場合に絞って考えてみたいと思います。自転車保険にもいろいろな種類のタイプがあります。ポイントは次のような項目になります。

・金額面や補償範囲などの相手への補償内容

・運転者本人の入院や通院などそれぞれの治療費用についての保障内容

・補償の対象は本人だけか、家族が含まれるか否か

・示談交渉サービスの内容

・その他、独自の特約や付帯サービスの有無

自転車保険の中身は、相手への補償となる賠償責任保険と自分の補償となる傷害保険、それに加えて示談交渉などの付加サービスとなります。そのため、名称は自転車保険となっていますが、対象が自転車事故だけに限られているというわけではありません。日常生活のその他のシーンでも補償を受けることができますし、すでに加入している他の保険で自転車事故が対象となることもありますので、今一度加入済みの保険もチェックしてみると良いかもしれません。

実際にはいくらくらいの保険料がかかる?

それでは、おおよその保険料をみていきましょう。

他人の怪我や自分の怪我、示談交渉やロードサービスまでついている最上位レベルのものだと、保険料が月2,000円くらいすることもあります。補償がたくさんあるに越したことはありませんが、年間2万円以上となると、すこし構えてしまいますね。

また、安い自転車保険のプランだとひと月400円程度からありますが、対象は個人だけとなっていたり、示談交渉サービスがついていなかったりする場合もあります。 それぞれの特徴を把握した上でしっかりと検討しましょう。

自転車保険も子供のために一度検討してみましょう!

いかがだったでしょうか。子供にとっても一番身近な乗り物である自転車ですが、それゆえに事故も多いです。自転車保険の特徴を把握して、ぜひ一度検討してみてください!