こどもが相手に怪我をさせてしまった!いざという時のためにどんな保険に加入する?

こどもが小さいうちは自分自身のけがについての心配が大部分です。しかし、大人から手が離れ始める時期になると心配事はそれだけではありません。
まだまだ自分で危険な動きを察知できないのがこどもです。こども同士の日常的な関わりの中で誤って相手に怪我をさせてしまったという事態も起きる可能性は十分にあり得ます。
今回は、もしもこどもが怪我をさせてしまったときにはどのように対処していけばよいのか、どのような保険に加入していればよいのかなどについて解説していきます。
こどもが怪我をさせてしまったら?治療費や賠償金にはどのような保険が適切か
こどもの同士のやりとりとはいえ、怪我となれば謝罪のみではトラブルに発展することも考えられます。
友だちと遊んでいるときにうっかりぶつかって転倒させてしまった、持っていた遊具をぶつけてしまったなどから怪我をさせてしまう可能性があります。自転車に乗るようになれば歩行者との衝突などの事例もあります。
小さな怪我ならまだ自身の貯蓄で賄える可能性もありますが、万が一大きな怪我をさせてしまった場合はどうでしょう。考えたくはないですが、後遺障害などが残ってしまった場合には賠償金額も高額になります。
怪我や損害の内容によっては数100万円~数1,000万円の治療費や賠償金を求められることもあるのです。
そのようなときに備えて「個人賠償責任保険」に加入する人が多いのです。
こどもが怪我をさせたときの損害賠償責任保険とは?保障される条件
個人賠償責任保険とは、自身が原因で偶然他人に怪我を負わせてしまった場合に法律上の損害賠償が発生した際に適用される保険です。
こどもが加害者になってしまった場合には、もちろん法律上で損害賠償責任を負うのはその親です。
個人賠償責任保険は加入したこどもだけでなくその親や家族にも保障が適用されます。
将来的にこどもが別居しても未婚であれば保障され続けます。定義としては「生計を共にする同居の親族・及び別居の未婚のこども」となります。既婚して別居となれば保障対象外となります。
以上の条件を満たしていても、こどもが友だち同士でケンカをした際相手に負わせた怪我は保険適用外となるので注意が必要です。
幅広いケースを想定した保険ではありますが、ほけにも保障適用外となるケースもあります。加入する前に併せて確認しておきましょう。
こどもが怪我をさせたときは保険に加入させるだけが対応方法じゃない! 特約と注意点
こどもが他人を怪我させたときのための保険「個人賠償責任保険」は傷害保険に加入し特約として付ける場合と個人賠償責任保険そのものに加入するという方法もあります。
こどもが小さなうちは公的な医療保険助成制度が充実しています。こども自身の怪我に適用する傷害保険に加入して特約とするよりも医療保険助成制度が充実している時期は個人賠償責任保険そのものに加入する人が多いでしょう。
また、親の加入している保険の特約として加入することもできます。
・自動車保険
・自転車保険
・火災保険
・クレジットカード
・共済
などに特約を付ける方法もあります。こども自身が被保険者としない場合には親の特約として契約できないかを検討してみるのもひとつでしょう。
しかしこの場合、保険の見直しや契約終了の機会には注意が必要です。特約は保険の見直しや契約終了とともに個人賠償責任特約も消滅してしまうということです。その都度確認をしっかり行なうことが重要ですね。
もしもこどもが怪我させてしまったら?まずは謝罪をおこなうこと
もしもこどもが怪我をさせた場合、相手の怪我の具合とともに治療費や保険なども頭によぎるでしょう。もちろん誠意として治療費の負担は考えなければなりません。しかしそれ以上に重要なのは誠心誠意お詫びすることです。
まずは相手に直接謝罪しにいきましょう。その際はこどもも一緒に謝りに行くことが大事です。こどもがまだ責任無力の場合でも、怪我が故意的なものでないにしてもこどもが起こしてしまった怪我です。特に相手はそのことを強く思っている可能性があります。親子共に謝罪することでこども自身も反省していることが伝わりやすくなります。また、怪我をさせたこども自身にも事の重大さを理解することと再発防止を促すことができます。
まずは相手への謝罪です。当日中に行なうのがベストでしょう。くわしい怪我の状況を確認し、謝罪後治療費の負担を請け負うことについても相手方に伝えるようにします。
その後加入している保険会社に相談しましょう。
まとめ:もしもこどもが誰かを怪我させた場合の保険検討はタイミングが大事
こどもが誰かを誤って怪我させてしまうということは他人事ではありません。こども同士の関わりが深まってくる中で偶然の怪我はあり得ることです。もちろんそうならないことを願いたいものですが、備えがあれば安心ですよね。
民間保険の多くに個人賠償責任保険というものがあります。公的な医療保険助成制度で十分賄えていて傷害保険に加入するにはまだ早い、でも備えが欲しいといったご家庭は検討してみてもいいかもしれません。親の特約でも加入できる方法もあります。保障内容をよく確認して、家庭に合った保険をぜひチェックしてみましょう。