こどものうちから考える方がお得!入院に備えた保険の加入の検討方法とポイント

こどもの入院に備えた保険は必要なのかどうか、誰しも一度は悩みますよね。保険に加入すればもちろん保障はついてくるけれど、月額で払込保険料などのお金もかかってきます。
こどもであっても入院を伴う病気や怪我の可能性は十分にあり得ます。むしろ乳幼児期は意外にもほかの年齢と比較しても入院する可能性が高いのです。
今回は、こどもが入院したときの保険について解説していきます。こどもの医療保険にはどんなものがあるのか、加入する時のポイントなどを知って自分のこどもに必要な保険を検討してもらえたらと思います。
こどもの年齢別の入院率はどのくらい?なぜこどもの入院のために保険加入をするのか
そもそもこどもが病気や怪我で入院はどれくらいの割合で起こるものなのでしょうか。
年齢別に見ると、0歳児はなんと65歳~69歳の入院率と同じくらいになっています。(厚生労働省「令和2年患者調査の概況」
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/kanja/20/index.htmlより)先天性疾患など理由はざまざまですが、乳児期にはかなりリスクが高いことがわかります。
1歳児~19歳までの統計を見てみると、こどもが怪我や病気で入院する割合は他の年代よりもかなり低くなっています。これをどう見るかが分かれ目になりそうですね。
ではなぜこどもの入院のために医療保険はこんなにも充実していて加入する人が多いのでしょうか。
こどもの入院のために保険加入をするメリット
こどもの入院の際に必要なのが治療費と入院費用。日本は公的な医療保険制度が設けられており、こどもの場合、2割~3割の負担が一般的です。乳幼児は親の所得制限付きではありますが、「乳幼児医療助成制度」を利用すると実質無料で医療を受けることができます。
しかし、保障されるのは医療費のみです。入院の際に個室や少人数部屋となった場合には差額ベッド代というものが発生します。また、飲食料や親の交通費は医療費とはならないので公的な医療保険は適用外です。
民間の医療保険に加入する際のメリットとしては、保険金を適用外の部分に補填できるということです。親が仕事を長期的に休むことも考えられるので、生活費のカバーにも使うことができます。
あまり知られてはいませんが、税金の優遇もポイントの1つです。親がこどもの保険料を支払っている場合、こどもの払込生命保険料の額に応じて税金の負担を軽減することができる「生命保険料控除」を受けることができます。
こどもの入院に備えるためにまずは公的な医療保険制度の保障内容を確認しよう!
こどもの公的な医療保険は具体的に未就学児で2割負担、小学校入学後は3割負担とされています。
そのほかに「こども医療費助成制度」が設けられており、自身の居住する自治体によってその保障内容は異なってきます。
保障内容のポイントとなってくるのは次の項目です。
・こどもの年齢が「就学前まで」「小学生まで」「中学生まで」「高校生まで」のいずれなのか
・親の収入が「一定の額内である場合」なのか「所得制限はなし」
・自己負担金が「全額助成」なのか「一部自己負担」
・入院か通院かによって上記の条件を踏まえた上で保障内容が変わってくる。
自身の自治体がどの方針を取っているのかを確認してみましょう。
この公的医療保険の充実度によってこどもの医療保険に加入するかどうかのかなり重要なポイントとなってきます。
こどもの入院に備える保険選びのポイント!保険料の負担を賢く減らそう
ではこどもの入院の際に備えられる医療保険はどのようなものがおすすめなのでしょうか。
医療保険には保険料だけでなく保障期間も選ぶことができます。
保険料は家計とのバランスや将来こどもが保険料を支払うことになった場合に負担にならない程度で検討しましょう。
保険期間は一生涯の保障期間を選択する人が多く見られます。理由としては、医療保険は年齢が低ければ低いほど月々の払込保険料を抑えることができます。そして一生涯保障が受けられることで将来こどもが独立しても保険に加入し直す必要がなく、継続した安い保険料で保障を受けることができます。
また、将来こどもの払込保険料の負担が心配という人は少々高額にはなりますが、親が払込みを完了しておくという方法もあります。
こどものうちに加入しておくことで将来的に病気などに罹ってしまってから保険に加入しようとしても制限がかかってしまったり払込保険料が高額になってしまったりすることがあるため、こどものうちに入院のための医療保険に加入しておくという人も多くいます。
このように、こどもの入院に備えるための医療保険は加入タイミングをしっかり捉えることで、保障金額や保障期間を選ぶ幅が広がるといっても過言ではありません。加入の是非に関わらず、こどものうちから保険加入を検討することが大切だということがわかりますね!
こどもの入院に備える保険や保障はこの3種類!さまざまな方法でこどもの医療保障が受けられる
こどもの入院に備える保険や保障にはさまざまな種類があります。代表的なものは以下の3種類です。
終身タイプの医療保険
こどもの一生涯を保障する医療保険です。加入時からしばらくは扶養者が保険料の支払いをすることになりますが、こどもが自立してからは契約者を変更してその後の支払いをこどもに移行することもできます。
もちろん、扶養者が早めに全額保険料の払い込みを完了させるという方法もあります。
学資保険+医療保障特約
こどもの保険のなかに教育資金を貯蓄する学資保険というものがあります。メインを学資保険にしながら医療の保障を受けられます。
しかし、学資保険の保険期間終了とともに医療保障も終了となるところに注意が必要です。
親の生命保険や医療保険+子どもの医療保障特約
親が加入している生命保険や医療保険に特約をつけることでこどもも医療保障を受けることができます。
まとめ:こどもの保険はこどものうちに検討しておくことでいざという入院の時に対応できる!
こどもの入院に備える保険は公的なこども医療費助成制度をはじめとする医療保険制度もあります。しかし、自治体によっても保障期間や保障内容が異なることもあります。公的な医療保険を再度確認し、活用しながら入院保障のある民間医療保険の加入を検討すると良いでしょう。
こどもの入院に備えた保険は加入のタイミングや保障期間、保険料の払込期間などが大事なポイントとなってきます。加入するか加入しないかを早合点せず、こどものうちにこどもの保険について詳しく知ることが重要です。こどものうちに検討することで将来的なことまで見据えて検討することができます。
ぜひ今回の記事を参考にしながら、こどもの入院にもしっかり備えられるようにしたいものですね!