子どもの将来のことを考えるなら加入を検討したい!こども医療保険の必要性とは?

「親に比べると子どもは若くて元気」「万が一のことが起こるリスクなんて少ないのでは?」と考えてしまうと、こどもの医療保険の必要性はあまり感じないかもしれません。しかし、万が一のことは起こってからでは遅すぎます。災害時のリスクは? 交通事故に遭ってしまったら? やはり子どもにも万が一のリスクは存在します。ここでは、こどもの医療保険の必要性について解説します。
こども医療保険を不要とする人たちの意見とは?
こどもの医療保険を不要だと考えている人の多くは、「公的な医療保険や助成制度が充実しているから民間の医療保険までは不要」だと判断しているようです。
たしかに、公的な医療保険制度が整っているため、子どもの医療費は手厚くケアされています。また、乳幼児の場合は無料で医療を受けられることなどから、多くの人が民間の医療保険に目を向けなくても安心だと考えているのも納得できます。
また、医療保険では病気やケガの際の入院や通院に対し「1日あたりいくら」といった日割り計算で保障されるケースが一般的です。
しかし、厚生労働省から発表されている年齢別の病院受診率を見てみると、外来で通院する率は高いものの、入院となるとその数値はあまり高くありません。そういったデータを見ると、「入院することがほとんどないのに、民間の医療保険に入っても……」と、こどもの医療保険に加入する必要性をさらに感じなくなってしまうのではないでしょうか。
しかし、保険会社各社からは、こども医療保険の商品が多く発売されています。それはなぜでしょうか?
公的な医療保険がカバーしない出費に対する備え
たしかに、日本の公的な医療保険制度は、世界各国と比べても充実しています。そういったことから、民間の医療保険を不要だと感じてしまうこともあるでしょう。しかし、そこには見落としてしまいがちな事実があるのです。それは、公的な医療保険制度は、あくまで直接的な医療費だけしか保障してくれないということ。そこが重要なのです。
子どもが病気やケガをしたとき、公的医療保険制度によって医療費や入院費はカバーできます。しかし、通院や入院に関するその他の費用まではカバーしてくれません。
病室でママが付きそうために購入した付き添い用のベッドのお金は?子どもを病院に連れていくためにママがパートを休んだ分の給料は?退院後も子どもが自宅療養しなければならない場合、引き続きパートを休むことになるはずです。また、入院に付き添うママは家事の手が止まりますから、パパは外食が続くことも予想されます。
そういった出費のことまでしっかり考えてこその備えです。大きな病気やケガの場合は、医療費・入院費以外にも思わぬ出費が重なってしまいます。民間のこども医療保険では、そういった出費が家計の経済的なリスクにつながることを防いでくれるのです。
元気なうちに将来のことを考えて加入するこども医療保険
大人になってから将来や老後に備えるのが一般的な保険の考え方。しかし、小児期に何らかの大病を患ってしまっていると、それが持病だと見なされ、大人になっても保険に入れないというケースがあることを忘れてはいけません。
子どもが元気なうちに終身型の保険に加入しておけば、子どもの将来を見据えた安心の備えができます。子どもが元気だから保険に入らないという考え方ではなく、子どもが元気なうちに保険に入っておこうという発想ですね。
将来への備えは子どもへのプレゼント
日本社会はどんどん高齢化が進み、これから先、劇的に景気がよくなるイメージもありません。そんな将来に対して親がしてあげられることのひとつが、未来への備えをプレゼントするということではないでしょうか。
たとえば、保険料は少し割高になるものの、20歳で払い込みが終わるような終身型の保険に加入しておくのも子どもへのプレゼントのひとつ。それ以降の支払いが不要となるだけでなく、もちろん保障は生涯続きます。子どもが親元を巣立って行くタイミングで手渡してあげることで、子どもの安心につながる立派なプレゼントになります。
子どもが自らの将来の保障について考え始める時期は、子どもにとっても出費が重なる時期。社会に出て間もない頃は、所得もそれほど高くありませんし、車や家のローンを検討するタイミングでもあります。なかなか保険にまで目を向けられないのではないでしょうか。
そんなとき、払い込みが終わった保険をプレゼントされたとしたら?それは大きな未来への安心につながりますし、解約払戻金があるタイプなら、緊急時の資金としても活用できますね。
若い世代のパパやママの場合、そこまで家計に余裕がないかもしれません。そんなときは、家計に余裕のある祖父や祖母が孫のために保険に加入してあげるというのも、方法のひとつといえるでしょう。
こどもの成長と未来に備えられる医療保険
こどもの保険は、万が一のリスクが発生したときの予想外の出費に対する補填だけに留まりません。目先のことよりも将来に向けた安心を築いていくことができるのが、こどもの保険の特徴なのです。今すぐに役立つかどうかではなく、成長したときに子どもが備えを受け取れるよう、こども医療保険の加入を検討してみてはいかがでしょうか。