子供保険ってどんな保険?種類についても解説!

今現在妊娠中の方、もう既に出産された方も、子供の保険についてどうしたら良いか考えている方いらっしゃるのではないでしょうか。
ただ、子供保険って商品が本当に多く、似たようなものも沢山ある為、いったい何を基準に選べばいいのやら…と迷っている方も多いかと思います。
そんな方はまず、子供保険の大まかな種類について知る事から始めると、自分に合った保険がより選びやすくなる事でしょう。
今回は、子供保険の種類や特徴などについて解説していきますので、是非参考にしてみてください!
子供保険とは?学資保険と違うの?
子供保険、学資保険ともに、子供の為に加入する保険という点では意味合いが同じになります。しかし厳密に言うと、「学資保険」は子供の将来の教育資金を備える為の保険、「子供保険」は保護者(契約者)の死亡に備えたり、子供の病気やケガに備える保険となりますが、商品によっては教育資金に備えられるものもあります。しかし、特に法律による規定がない為、学資保険の事を子供保険と呼んでいる保険会社もあります。
子供保険の種類って、いったいいくつあるの?
どの子供保険を選んだら良いかわからないという方は、まずは子供保険の種類を把握する事が良い方法だと言えるでしょう。子供保険の種類は大きく分けて3つあります。
①貯蓄重視型
②保障重視型
③貯蓄&保障型
①「貯蓄重視型」は、教育資金として保険料を支払い、積み立てていくタイプになります。
こちらの目的はあくまで「貯蓄」になる為、特約で付けられる保障は手厚いものではありませんが、この貯蓄重視型の大きなポイントは「返戻率」になります。
※返戻率=支払う保険料の総額に対し戻ってくる保険金の割合(受取総額÷払込保険料総額×100)
返戻率は保険の商品によって異なりますが、100%を超えているものだと、支払った保険料の総額よりも、受け取れる保険金の方が多いということになります。
これだけを見ると、とにかく返戻率が高い商品にした方がお得だ、と考えますよね。確かに間違いではありません。しかし、この貯蓄重視型の商品を比較する際に、返戻率だけを比較対象とするべきではない場合があります。なぜなら、返戻率は保険金の受け取り方によって変わるからです。
どういうことかと言いますと、子供保険金の受け取り方には、満期時のみに保険金を受け取るタイプと、満期保険金に加えて子供の進学時に祝い金を受け取るタイプがあります。保険金は、支払い期間が長くなればなるほど増額する為、満期時のみに保険金を受け取るタイプの方が返戻率が高い事が一般的です。
返戻率だけを比較して子供保険を選び、大学などの一番お金がかかる時期に十分なお金を受け取れないとなると、保険に入った意味もなくなってしまいます。返戻率ももちろん重要ですが、受け取りプランが子供の将来の教育ステージに合っているかどうかをよく検討する事が大切です。
②「保障重視型」は、事故やケガ、病気や死亡の場合に保障を受ける事ができ、教育資金にも備えられるタイプになります。貯蓄型と違い、様々な特約を付け保障を手厚くする事ができますが、返礼率が100%を下回る事も多く、貯蓄性という観点で言えば損になる場合があります。
特約には、医療保障特約、死亡保障特約、個人賠償責任保険特約など様々なものがありますが、その他「保険料払込免除特約」では、保護者(契約者)に死亡など万が一の事があった場合に、以降の保険料の支払が免除となり、更に満期保険金やお祝い金が支払われるので、なるべく付けておいた方が良い特約です(貯蓄重視型でも同様につけられる)。
また、「育英年金」は、保護者(契約者)に死亡など万が一の事があった際に、以降の保険料の支払が免除となる上に、年金として毎年一定の金額が支給され、更に満期保険金やお祝い金が支払われる特約です。しかし、育英年金は所得税と住民税の対象となる為、注意が必要です。
保障重視型タイプは、様々な特約をつけられる分返戻率は低くなってしまう為、貯蓄性とのバランス考える必要があります。
③「貯蓄&保障型」は、バランス型と呼ばれる事もあるように、貯蓄型と保障型の中間のようなタイプになります。保障型で保障を受けられる保護者(契約者)の死亡や子供の死亡への保障を外し、子供の医療保障のみが付いたものになります。返戻率は100%前後になる為、貯蓄にも医療にも備える事ができ、どちらのタイプにするか迷った際の選択肢として選ばれる事が多いようです。
子供保険のあれこれ
◎契約者は誰にする?
一般的に、保護者の父・母どちらかが契約者になります。契約者に万が一の事が起こった場合に保障される為(契約者でない保護者には保障がない)、家計を大きく支えている傾向の高い父親を契約者にする事が多いです。
◎いつから加入できる?
実は妊娠中から加入できるのです(出産予定日140日前から)。妊娠中に加入すると保険料を支払う期間が長くなりますが、その分、一般的に月々の保険料が安くなりますし、返戻率も高くなります。
◎いつまでに加入すべき?
一般的に小学校入学前までとされている事が多いようです。こう見ると、「まだ大丈夫だ!」と思ってしまいがちですが、実は遅く加入するデメリットがありますので気を付けたいところです。早めに加入するよりも保険料支払い期間は確かに短くなりますが、その分月々の保険料が高くなり、返戻率も低くなります。また6歳を超えると加入できる子供保険が少なくなりますので、早めの検討が必要です。
まとめ
子供保険の種類は、大まかに3つある事がわかりました。それぞれメリット・デメリットがありますが、それぞれの家庭の目的や、返戻率だけでなく、受け取りプランがお子様の教育ステージに合っている保険を選ぶのが良いでしょう。また、加入年齢が上がるに従いデメリットも出てきますので、妊娠中からの早めの検討をするのが良いでしょう。