全国共済お役立ちコラム

突然の子供の怪我!その時あなたはどうする?

2020-10-2

子供成長はとても早く、毎日少しずついろいろな事が出来るようになっていく姿を見るのは親にとって貴重な時間ですよね。その反面、子供の様々な心配事は尽きる事がありません。
好奇心でいっぱいの子供は時に、大人には予想もできないような行動を取り、それが原因で事故に繋がってしまう事も少なくありません。皆さんは、その状況下でどのような対応をして良いか判断できない時に、電話で簡単に相談ができる事を知っていますか?
今回は、いざという時に慌てないよう、医療相談ができる機関について詳しく見ていきましょう!

子供医療電話相談事業の「♯8000」って何?

子供を育てていると、「頭をぶつけてしまった」「火傷をしてしまった」「鼻血が出ている」などの突然の怪我や、他にも、「発熱した」「嘔吐した」「痙攣を起こしている」など、どのように対応すべきか迷う場面に遭遇する事が少なからずあるかと思います。
この「子供医療電話相談事業」は、休日や夜間のかかりつけの病院が閉まっている時などに特に役立ちます。今どう対処をすれば良いのか、病院に連れて行くべきか・家で様子を見るべきか…と判断に迷ったら、まず短縮番号「♯8000」に電話をかけましょう。直接小児科の医師や看護師と直接お話をする事ができます。
の番号は全国共通で、♯8000に電話をかけると、自動的に住まいの都道府県の相談窓口に転送され、小児科医師や看護師につながる仕組みとなっています。現在の状況や子供の症状を相談する事で、対応方法や、病院を受診する必要があるか否かのアドバイスなどをすぐに受ける事ができる為、大変便利な事業となっています。

◎どの地域でも利用できるの?
子供医療電話相談事業の対象は、全国47都道府県です。ですが、地域によって実施している時間帯が異なります。
まず、どの都道府県でも基本的な実施時間は以下のようになります。

平日:18時から20時の間 ~ 翌朝6時から9時の間まで
休日:①18時から20時の間 ~ 翌朝6時から9時の間まで
又は、
②7時から9時の間 ~ 翌朝7時から9時の間まで
又は、
③13時から15時の間 ~ 翌朝7時から9時の間まで

上記のように休日の時間帯が様々であったりしますし、他にも、平日・休日関係なく24時間実施している地域もあれば、高知県では翌午前1時まで、秋田県・岩手県・山形県・神奈川県に関しては深夜0時まで(または0時前まで)の実施となっていることもあるなど、地域によって実施時間に大きく差がある場合がありますので、自分のお住まいがある地域の実施時間を事前によく確認しておく事が重要です

相談ができるのは、子供医療電話相談事業だけ?

他にも、保険契約を利用する事も1つの方法です。どういう事かと言うと、怪我などの緊急の事が起こった時などに、対処方法や休日や深夜の病院の案内をする「医療相談サービス」を行っている保険会社が多くある為です。

◎誰でも利用できるの?
残念ながら誰でも利用できるわけではなく、一般的に対象商品に加入している契約者と、その家族が利用できるシステムになっています。
もしこれからご自身の保険の加入を検討されているようでしたら、医療相談もできる契約かどうか確認しておくと、今後より役に立つかもしれませんね。

◎誰が対応する?対応時間帯は決まっているの?
一般的に、救急医療で活躍している救急専門医、経験豊富な看護師や保健師などが、24時間体制・年中無休で対応をしている事が一般的で、事故による突然の怪我はもちろんの事、その他発熱・嘔吐などの不調への対処法、日常的な心配事の相談までできる為、小さな子供を抱えて心配事のつきない保護者にとって、大変心強いサポートになるでしょう。

まずは気軽に使える「♯8000」を抑えよう!しかし過去にはつながらない事例も…?

子供に何か起こった際に慌ててしまう親の心の支えとなる子供医療電話相談事業。しかし過去には繋がらなかったケースもあるようです。
こちらは九州での事例になりますが、九州では年間数件ほど♯8000にかけても繋がらなかったと報告されているそうです。「10回以上かけたのに繋がらなかった」「何回かかけたが繋がらず、結局地元の救急病院に直接電話して受診した」「病院の不正確な診察時間を教えられた」…など、いくつかトラブルが見受けられます。また、「♯8000に繋がらなかったが、慌てていたので他に対応できる機関があるのか探す余裕もなかった」という声も見られました。
もちろん、こちらは全体のごく一部に過ぎないかもしれませんが、このような事が起こる可能性もあるという事を頭に入れておくことが大切です。何かが起きてからでは頭が真っ白になり柔軟な対応が出来なくなる可能性も高い為、予め、繋がらなかった時の為の第2の対応(住まい周辺の相談対応機関や窓口など)を見つけておく事が重要になってくるでしょう。

まとめ

予測できない子供の突然の事故による怪我や、緊急を要する不調に素早く対応するには、事前の備えが重要になってきます。今回紹介した「子供医療電話相談事業」の他にも、自分の住まいに同じような相談窓口を設けている機関はないかチェックをしておき、慌てている時でも万が一に対応できるよう、十分に準備をしておきましょう。
そこまで慌てるような状況でない場合や、インターネットを閲覧する心の余裕があるようでしたら、日本小児科学会による各症状への対処法が記載されているサイトもありますので、そのようなサイトを事前に見つけておき、参考にするのも1つの手段でしょう。