子供に多い病気とは?子供保険で保障される?

「昨日まで元気で過ごしていたのに急に熱を出した!」「年に何回も体調を崩す…」など、子育てをしていると、子供は大人よりも病気にかかりやすいという事が身を持って実感できるかと思います。では、なぜ子供は大人よりも病気にかかりやすいのでしょうか?また、子供がかかりやすい病気とは何なのでしょうか?
今回は、大人と子供の体の違いと、子供に多い病気を「年齢別」「季節別」に紹介していきます。
また、子供の病気やケガが「子供保険」で保障されるのかどうかについても一緒に見ていきましょう!
子供はどうして病気にかかりやすい?
大人になると滅多に病気にかからなくなりますが、なぜ子供はこんなにも頻繁に病気になってしまうのでしょうか?
それは「免疫」が関係しています。大人は長く生きている分、今までにいくつもの菌やウイルスと出会い、既に抵抗力をつけていますので、体調を崩すといっても年に1-2回が一般的でしょう。
しかし子供の場合、特に赤ちゃんの頃は生活圏内に通常存在する菌やウイルスも含め、全て初めて出会う事になり、まだそれらに対する抵抗力がない為、頻繁に病気にかかります。小学生になる頃には、抵抗力がある程度備わる為病気にかかりにくくはなりますが、3-5歳くらいまではまだ十分な抵抗力がないと考えておいた方が良いでしょう。
子供がかかりやすい病気とは?
では、子供はどのような病気にかかりやすいのか、年齢別・季節別で見ていきましょう。
◎年齢別でみる病気
【0-2歳における病気】
赤ちゃんが産まれると、ワクチン接種で慌ただしくなりますよね。しかし、中にはワクチンでは予防できない病気があります。例えば、
・RSウイルス
・ヘルパンギーナ
・手足口病
・突発性発疹
・咽頭結膜熱
などが挙げられます。
どの病気も重症化する可能性があり、入院が必要になる場合もあります。また、高熱でぐったりしてしまい水分も摂れなくなる程ですと、こちらも入院が必要になる可能性がありますので、注意して様子を見る必要があります。
【3-5歳における病気】
この頃は、今まで生活してきた環境にもよりますが、免疫がある程度つき、0-2歳の頃よりも感染症などの病気になる頻度が低くなります。この頃に罹患しやすい病気は、
・便秘症
・熱中症
・気管支喘息
・気管支炎
・胃腸炎
などがあげられます。
便秘症は、意外にも注意が必要な病気です。この頃は知恵がつき、排便を自分の意思で我慢できるようになる為、一度排便の痛みを経験すると次回から我慢するようになり、そして再度排便時に痛みが出る…という悪循環に陥ってしまいます。ひどくなると、直腸に便塞栓という便の塊ができてしまい治療が必要になる場合もあるのです。熱中症や胃腸炎が重症化した場合も入院が必要になる可能性がある為、注意が必要です。
【6-12歳における病気】
この頃には抵抗力が強くなりますので、3-5歳の頃よりもより病気にかかりにくくなるでしょう。しかし、気管支喘息、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎などの慢性的な病気には注意する必要があります。
◎季節別でみる病気
次は、かかりやすい病気を季節別に見ていきましょう。
【春頃】
・溶連菌感染症
・花粉症、アレルギー性鼻炎など
※他には、おやふくかぜ・麻疹・風疹・水疱瘡などがあげられますが、これらはワクチンで予防する事ができます。
【夏頃】
・細菌性胃腸炎
・咽頭結膜熱
・ヘルパンギーナ、手足口病
・熱中症など
【冬頃】
・RSウイルス感染症
・ロタウイルス
・ウイルス性胃腸炎
・インフルエンザなど
※インフルエンザは、任意でワクチンを接種する事ができます。
季節ごとにかかりやすい病気を挙げていきましたが、これらはそれぞれ対象の季節にピークが来る傾向があるというだけで、実際は1年を通してかかる可能性がある病気もある為、注意が必要です。ワクチンで予防できる病気に対してはワクチン接種が大切になりますし、予防できない病気に対しては、手洗い・うがい、またしっかりと睡眠をとるなどの、徹底した予防対策が必要です。
子供保険で子供の病気が保障できる?
何かと病気にかかりがちな子供の事を考えると、ケガや病気などへの備えが気になるところですよね。では、子供のケガや病気に備えられる子供保険について見ていきましょう。
前にもお話しした通り、子供保険には「保障重視型」「貯蓄重視型」があります。
◎保障重視型
こちらのタイプは、子供の事故やケガ、病気や死亡の時の為に備えられる「医療特約」が充実しているのが特徴です。
医療特約には、子供が病気やケガをした際に、治療費や入院費が保障される医療保障特約、子供が死亡した場合などに保障される死亡保障特約、また子供が他の人にケガをさせてしまった時などに保障される個人賠償責任保険特約や、その他保険料払込免除特約や育英年金があります。
【メリット】
・様々な特約を付け、ケガや病気に対する保障を手厚くする事ができる。
【デメリット】
・教育資金にも備えられるが、返戻率は100%を下回る事も多い為、貯蓄性という観点で言えば損になる場合がある。
・医療特約をつけた分だけ保険料が高くなり、返戻率が下がる。
◎貯蓄重視型
こちらは、教育資金として保険料を支払い、積み立てていく事が本来の目的のタイプになりますが、中には医療特約をつけられ、貯蓄重視型と保障重視型両方を補えるバランスのよい商品があります。そのバランス型のメリット・デメリットを見ていきましょう。
【メリット】
・ケガや病気に対する備えと、教育資金の積み立てが1つの保険でできる為、家計管理がシンプルになる。
【デメリット】
・特約を付けると返戻率が低くなる。貯蓄性に重点を置いている人は特約など付けずにシンプルな契約内容にした方が良い。
まとめ
子供のケガや病気などに備える為に、子供保険を検討される方も多いかと思います。しかし一番大切な事は、保障内容・保険料・貯蓄性のバランスが、加入する目的に合っているかどうかです。子供保険の医療特約では、受け取れる保険料が一般の医療保険よりも少なかったり、特定の病気に対しての保障が充実しているわけではない為、病気のリスクに最大限に備えたいという事であれば一般の医療保険を検討する事も1つの手段でしょう。