全国共済お役立ちコラム

小児科選びのポイントは?「良い病院」とは?

2020-10-4

子供が病気にかかった際のかかりつけ医は決まっていますか?数ある小児科の中で、一体どこの病院を選べば良いのかわからない…という方、結構いらっしゃるのではないでしょうか。
良い小児科とは、「自分や子供にあった小児科」になります。必ずしも口コミが良いからと言ってそこが自分達に合っているとは限りませんし、逆も然りです。
今回は、小児科を選ぶ際の7つのポイントをご紹介いたします!この中で、ご自身が抑えておきたいポイントを見つけ、今後の小児科選びの参考にしてみてくださいね!

小児科選びのポイント

それでは早速、小児科を選ぶ際の7つのポイントを見ていきましょう。

◎ポイントその1:「小児科専門医かどうか」
大人と違い、子供は自分の不調を上手く伝える事が出来ません。発熱や食欲不振など、明らかな不調の症状が認められる場合でも、お医者さんはその原因を診断する必要があります。
できるだけ的確な診断をしてもらう為におすすめなのが、「小児科専門医」の資格を持っているお医者さんに診てもらう事です。小児科専門医は、小児科の専門的な知識と経験を持ち、日本小児科学会の試験を受けて認められた医師という事になります。つまり、子供の体や症例に非常に詳しく、子供1人1人に合わせて様々な観点から判断し、診断をくだす小児のエキスパートというわけです。
なかには、「内科・皮膚科・小児科…」と、小児科を含めた沢山の診療科を掲げている病院があります。この場合もちろん子供も診る事はできますが、一般的に専門分野を一番始めに記載する為、小児科が後半に記載されている場合は、小児科専門医の資格を持っていない先生である事が多いです

◎ポイントその2:「きちんと説明してくれるか、話を聞いてくれるか」
こちらは大人の場合でも思う事かとは思いますが、できれば話をしっかり聞いてくれ、説明が丁寧でしっかり子供と向き合う姿勢のあるお医者さんを選びたいものです。病院は、「病気を治す事」が目的ではありますが、心の距離も重要です。その為、病気の説明や治療方針、薬の説明がしっかりしていないお医者さんはもちろんの事、心配事や疑問を気軽に相談できる雰囲気が無かったり、実際に質問をしてみたら怒られるなど、相性が悪いと感じた場合はそこはかかりつけ医には向いていないでしょう

◎ポイントその3:「院内感染管理がなされているか」
小児科は、ワクチンで来院する子供達もいれば、感染症や風邪などで来院する子供達もいます。その中で、院内ではお互いに病気をうつしてしまうリスクを最小限に留めるような管理が重要になってきます。感染管理を徹底しているかどうかは、以下のような事を実行しているかどうかが鍵になってくるでしょう。

・感染力の強い患者を隔離しておく部屋があるか
・予防接種・健診と、診察の時間帯を分けるなど、健康な子と病気の子の接触を減らすシステムを作っているか
・嘔吐物の処理方法がしっかりしているか
・院内設備の消毒など

◎ポイントその4:「子供が過ごしやすい環境が用意されているか」
子供は周囲の環境に敏感ですので、病院内のレイアウトが暗かったり、気を紛らわすもの(絵本やテレビなど)が全く無いと、いつも以上に不安に感じてしまいます。また、体調の悪い時に長時間待つ事は子供にとって非常に酷な為、予約システムを組むなど待ち時間を最大限減らす努力がなされているかも大切なポイントです。子供が安心でき、待ち時間の少ない、または待ち時間があっても退屈しない工夫のされている小児科が良いでしょう

◎ポイントその5:「お医者さん以外のスタッフも親切かどうか」
お医者さんはもちろんの事、他の看護師さんや受付スタッフの対応も親切かどうか確認しておきたい所ですね。診察時に聞き忘れてしまった事などを気軽に相談・質問したりできますし、兄弟姉妹が多い時は手助けをしてもらえると非常に助かります。また、いきなり待合室にて子供が嘔吐してしまった時などは保護者もあたふたしてしまいますので、そのような状況でも冷静尚且つ柔らかな対応をしてもらえた方が安心できますね。

◎ポイントその6:「他の医療機関を相談してくれる」
子供が重症であったり、適切な検査や治療法がその小児科でできない場合、速やかに適切な他の医療機関と連携をとり、紹介してくれるかも重要なポイントです

◎ポイントその7:「アクセスの良さ」
1回限りでなく、かかりつけとして小児科を選ぶ際に、アクセスしやすいかどうか確認しておくことも大切です。遠くに位置する場合は自転車や車、電車やバスを利用する事になりますので、駐輪場・駐車場があるか、駅やバス停から近いかどうかがポイントになってきます。また、徒歩圏内の場合でも十分行ける距離かどうかチェックしましょう。

以上、7つのポイントになります。全てが揃う必要はありませんが、ご自身が必ず抑えておきたいポイントを選び、自分達にあった小児科選びに役立ててください!

総合病院よりも小児科を

子供の不調の場合、大病院にかかった方が安心という考えから、総合病院を検討する事もあるかもしれません。しかし、

・混んでいる為、待ち時間が長い。
・別の病気をもらってしまうリスクがある。
・短時間診察の事が多く、細かな相談がしにくい

というデメリットがある為、かかりつけ医としては向いていないでしょう。
心配な事がある場合、まずは小児科を利用しましょう。

まとめ

ポイントを抑えて良い小児科を選ぶ事も重要ですが、良い小児科を選びたいあまり様々な小児科を転々としていると、毎回「初診料」がかかり医療費がかさみますし、新しい病院にはもちろんその子の記録がない為、的確な診断ができない場合があります。もちろん環境や先生の対応があまりにも悪いなどの場合は別ですが、そうでなければ、まず1つの病院にしばらく通い、その病院の特色をつかんでから良い小児科かどうか(自分達に合っているかどうか)の判断をくだすのが良い選択方法かもしれませんね