全国共済お役立ちコラム

子供に多い事故とは?個人賠償特約とは何か?

2020-10-5

子供の病気も心配にはなりますが、元気でやんちゃな子供だからこそ起きる事故やケガに対しても、普段からしっかりと注意しておかなければなりません。
事故は外を歩く時に気を付けていれば…と感じがちですが、実はそのリスクは家庭内にも沢山潜んでおり、とても身近なものなのです。また、子供が外で遊んでいた時に他の子にケガを負わせてしまった!というケースもよくあり、こちらも他人事ではありません。
今回は、子供に多い事故の事例と、他の人を事故に巻き込んでしまった時に役立つ、「個人賠償特約」についてお話していきます!

全体の7割が家の中で起きている!

「事故」と聞いて、皆さんどの場所で発生しやすいとお考えになるでしょうか?子供を育てていて一番心配になるのが、交通事故などの屋外の事故ですよね。
子供達のケガや事故は、軽いものから入院が必要になる程の重度なものまで様々ですが、全てを含めて考えると、実は意外にも70%近くが自宅内で起きているのです。
一見安心・安全に感じる家庭内も、実は事故やケガのリスクに繋がるものが非常に多かったりします。それはどんなに大人が気を付けていても、残念ながらどうしても起こってしまう場合があるのが現状です。

年齢別に見た「子供の事故・ケガ」

では、子供の事故やケガというと、どのようなものが挙げられるのでしょうか。年齢別で見ていきましょう。

◎新生児期
また誕生して間もない赤ちゃんは、まだ寝返りができません。
その為、起きやすい事故としては柔らかい布団や枕による窒息、また、周囲がお世話や家事をしている時などに、うっかりと赤ちゃんの上に物を落としてしまいケガを負わせてしまう事などが挙げられます。また、兄弟がいる家庭は、上の子が赤ちゃんを抱っこしようとして転落させてしまったり、物を食べさせてしまう事による事故も考えられます。

◎3ヶ月頃~6カ月頃
この頃の赤ちゃんは、手足をバタバタと動かす事が出来、首も座り寝返りもできるようになります。
よって、この時期はソファやベッドからの転倒がとても多くなってきます。更に、いろいろな物に興味を持ち始め、自分で触れて口に入れてみる事も多くなる為、豆類などを口に入れて喉に詰らせてしまうケースも多く見られます。また、寝転がったままズリズリと動きまわる事もできるようになってくる為、長細い物が近くにあると首に巻き付いてしまうリスクも考えられます。

◎7カ月頃~1歳頃
この頃は、ハイハイやつかまり立ち、一人歩きなどができるようになり、一気に行動範囲が広がります。
それにより、誤飲・やけど・転倒や溺水などの様々な事故が起こる可能性が高くなります。昨日まで手の届かなかった所に、今日届く事もある為、うっかりテーブルに置いてあったタバコや薬、小銭や豆類のお菓子などの誤飲が起こりやすく、また、冬場の暖房器具に触れてしまう事、テーブルクロスを引っ張った拍子に熱い飲み物や汁物を被ってしまう事による火傷、ドアの開閉の際に手を挟んでしまうなど、様々な所で事故が起こりやすくなるのです。

◎2歳頃~6歳頃
この頃は、自由に歩きまわったり、親のいない所で遊ぶ機会も増える為、行動範囲がより一層広くなり、事故発生場所も屋内から屋外へと広がっていきます。
ベランダや公園での高所からの転落、ボールを追いかけたり、自転車を運転していて車道に飛び出してしまう事による交通事故、お風呂やプールでの溺水や花火やマッチ遊びによる火傷などが多くみられる事故です。また、身の回りのもの全てが遊びになりますので、ビニール袋・紐による窒息や、冷蔵庫・洗濯機の中に入ってしまう事による事故にも注意が必要です。

【突然の事故による入院や手術の備えとしての「子供保険」】
このような事故やケガにより入院や手術になった際に、所定の条件下で治療費・入院費が補償される、子供保険の「医療保障特約」が役立ちます。
しかし、子供保険に特約を付けると保険料が高くなり返戻率が下がる為、加入目的・保険料・保障内容・貯蓄性など全てのバランスを考慮する必要があります。

「子供の事故」とは、我が子にふりかかるものに限った事ではない!

今まで、自分の子供に直接ふりかかる危険のある事故の例を挙げてきましたが、実は「子供の事故」でもう1つしっかりと頭に入れておかなければならない事が、我が子が他人にケガを負わせてしまったり、他人の所有物を壊してしまったりするケースです。

「自転車に乗っていたら歩いていたおばあさんと衝突し、骨折させてしまった。」
「公園でキャッチボールをしていたら、通行人に当たりケガをさせてしまった。」
「買い物中に高価な商品を割ってしまった。」
「野球をして遊んでいたら飛んだボールで車を傷付けてしまった。」

など、実はよくある事なのです。そんな時に役立つのが、「個人賠償責任保険」です。

個人賠償責任保険とは?子供保険にもつけられる?

個人賠償責任保険とは、上で述べた例のように第三者を傷付けてしまった時などに補償してくれる保険です。こちらの保険は単体では加入する事ができず、メインの保険契約の特約として付帯するのが一般的です。
個人賠償責任保険は、子供保険にも特約として付けられるケースが多いです。しかし保護者の自動車保険や火災保険などで既に同じ特約を既に付帯している場合は、重複してしまうので事前確認が必要です。

まとめ

突然の子供の事故による入院や手術などの備えとして、子供保険の医療保障特約の利用は選択肢の1つとして考えられるでしょう。更に、第三者を巻き込んだ子供の事故が起こった際の、相手への治療費や弁償金などは必ず気掛かりになる事と思います。子供保険の加入を考えている方は、個人賠償責任保険特約の付帯も同時に検討してみてはいかがでしょうか。