子供共済のおはなし:その保障内容は?

今まで「子供保険」と「子供の終身保険」をご紹介してきて、それぞれの必要性・何を選ぶべきかを考えるきっかけになったかと思います。
しかし、子供の保険を選ぶ際の選択肢をあともう少し広げる為にも、今回は「子供の共済」についてご紹介していきます!
一概に「子供の共済」と言ってもいくつか商品があり、それぞれ内容も違います。
今回は保障内容の例を1つずつ見ていきますので、自分の目的や価値観により合った商品を選ぶ為の参考にしてみてください!
共済」とは?
「共済」とは、協同救済(互いに助け合う、お金を出しあって必要な人を助ける)を制度化したものになります。将来我々の生活を脅かす可能性のある様々なリスクに備えて、組合員があらかじめ一定の「共済掛金」を拠出して協同の財産を準備しておき、万が一組合員にリスクが発生してしまった際に、そこから共済金を支払う仕組みになります。つまり、組合員一丸となり、他の組合員が困っている時に助ける、というシステムです。
共済にはどんなものがある?
大規模な共済では、介護に備える介護共済、生涯にわたり死亡や重度障害に備える終身共済、交通事故や日常生活内の不慮の事故による負傷や死亡に備える傷害共済、ガンに備えるガン共済など、本当に様々な種類の商品があります。もちろん、今回のテーマである「子供共済」もあります。
共済には、4大共済と呼ばれる4つの共済があり、「都道府県民共済」、「こくみん共済(全労済)」、「コープ共済」そして「JA共済」が当てはまります。
4大共済の子供が加入できるコース、その保障内容は?
では、次より4大共済の子供向け共済の一部を取り上げて、その保障内容について見ていきましょう!
◎こくみん共済:「こども保障タイプ」
月々の掛け金は1200円で、加入は0歳~満17歳の健康な方が対象になります。満18歳の契約満了日まで保障されます。
【入院時の保障】
病気や、交通事故・不慮の事故等で入院した場合。
入院共済金:日額5000円 + 入院時諸費用サポート共済金:日額5000円 = 計日額1万円
※日帰り入院も保障され、1日目から最大365日までの給付。
【その他の保障(一部)】
・事故により通院した場合。 :日額2000円
※1日目から最高90日分の保障。
・事故による特定のケガの場合。 :5万円
※特定のケガとは、骨折・腱けんの断裂・関節の脱臼が対象。
・手術をした場合 :入院中5万円、外来2.5万円
・放射線治療をした場合。 :5万円
【損害賠償責任保障特約】
「こども保障タイプ」+月々200円の掛け金で、最高3億円の保障が受け取れます。
【満期金給付】
「こども保障タイプ」+「こども保障満期金付タイプ」で、設定した満了年齢での契約満了後に50万円又は100万円の満期金を受け取ることができます。
※掛け金は、年齢などによって変わりますので、事前に確認が必要。
【その他ポイント】
育児や進路を含めた、子供に関するあらゆる悩み相談ができる「こども相談室」が無料で利用できます。
◎都道府県民共済:「こども型」
月々の掛け金は1000円と2000円で選ぶ事ができ、加入は0歳~満17歳の健康な方が対象で、満18歳の契約満了日まで保障されます。以下は1000円コースの保障内容です。
【入院時の保障】
病気や、交通事故・不慮の事故等で入院した場合。
病気・事故の場合共に:日額5000円
※日帰り入院も対象になり、1日目~最高360日目まで保障されます。
【その他の保障(一部)】
・事故による通院の場合 :日額2000円
※1日目から最高90日分の保障。
・手術をした場合 :2万円から最大20万円
・先進医療を受ける場合 :1~150万円
【損害賠償責任保障】
1つの事故につき最大100万円が保障されますが、1000円のみ自己負担となります。
【その他ポイント】
・決算後に剰余金が生じたときに手元に戻ってくる割戻金に関して、令和元年度に21.14%の実績があります。
・ガンと診断された場合についても一部保障があります。
◎コープ共済:「たすけあい」
月々の掛け金は1000円・1900円・2000円で選択する事ができ、加入は0歳~満19歳の方が対象で、満20歳の契約満了日まで保障されます。以下は1000円コースの保障内容です。
【入院時の保障】
病気や、交通事故・不慮の事故等で入院した場合。
病気・事故の場合共に:日額6000円
※1日目~最高360日目まで保障されます。
【その他の保障】
・事故による通院の場合 :日額2000円
※1日目から最高90日分の保障。
・手術をした場合 :5万円から最大20万円
【先進医療保障特約】
「たすけあい」+月々100円の掛け金で、最大1000万円の保障がつけられます。
※1900円コースでは付帯不可。
【損害賠償責任保障特約】
「たすけあい」+月々140円の掛け金で、最高3億円の保障が得られます。
◎JA共済:「医療共済」
加入は0歳~75歳が対象になりますが、入れるプランや保障内容は年齢などによって変わってきます。6歳~満69歳の方が対象のプランでは、掛け金は加入年齢によって変わるものの、子供のうちは月々5000円~6000円程度となり、保障は一生涯です。
【入院時の保障】
入院共済金 :日額1万円
※1回の入院につき最大60日分の保障。通算での限度はなし。
入院見舞金 :入院共済金日額×10
※どちらの共済金も日帰りから保障されます。
【その他の保障】
・手術をした場合 :入院中1回あたり「入院共済金日額×20」
:外来1回あたり「入院共済金日額×5」
・放射線治療を受ける場合 :1回につき「入院共済金日額×10」
※回数制限はありません。
・先進医療を受けた場合 :最大通算1000万円
まとめ
それぞれの共済コースを見てみると、掛け金が安くてシンプルなものから、少し値は上がりますが保障が充実しているものまでありますね。掛け金が安い方が良いのか、入院保障期間の長さや、通院保障の有無を見るのか、もしくは損害賠償責任保障が手厚いものが良いのか…など、ご自身が重視している項目を理解した上で選択すると良いでしょう。