全国共済お役立ちコラム

80代以上で民間保険は必要なの?保険見直しのコツ教えます!

2022_9_2

高齢になると病気や入院のリスクへの不安が高まると同時に、保険料の増額が気になるところですよね。
加入し直すといっても、加入できる年齢が決まっていたり、健康状態で断られてしまったりするケースもあります。
今回は、80歳以上での保険はどの程度必要なのか、保険選びのポイントについて徹底解説していきたいと思います!

80代以上の保険は公的な健康医療保険でまかなえる?民間の保険選びのポイントとは?

 

日本は公的な健康医療保険制度があります。高齢者で病気やケガなどのリスクが高いからといって必要以上に保険加入をする必要はありません。
公的な健康医療保険制度でまかなえない部分を補うといった意味では民間の医療保険を検討することは有効かもしれませんね。
高齢者の保険選びにはいくつかのステップやポイントがあります。

1. 現在加入している保険の内容を確認してみる
ここでは「保障内容」「保険料」「保障期間」の3つをおさえておきましょう。
保障内容に関しては、「保険金が適用された時の金額」、「保険掛け金額は今後どのように増えていくのか」「どのような時に適用されるのか」などを確認しましょう。
保険料は「定期型」「更新型」に大きくわけられます。定期型の場合には保障期間が終わると同時に保険料の払い込みも終了となります。更新型の場合は解約しない場合自動更新されて保障される仕組みです。
払い込みの方法にも種類があり、「短期払い」「一時払い」「終身払い」があるのが一般的です。
短期払いや一時払いの場合は老後保険料を負担せずに保障されることがあります。終身払いは老後も保険料の負担が続くので、生活費とのバランスとの見直しが必要になります。
保障期間に関しても、加入している保険はいつまで保障されるのか、保障期間終了後はどのような対応になるのかをチェックしておきましょう。

2.公的な健康医療保険制度を活用する
75歳以上になると「後期高齢者医療制度」が適用され、医療費の自己負担額が1割になります。また、「高額療養費制度」もそのまま適用されるため、入院だけでなく通院などにかかる費用も手厚く保障してくれます。

3.公的健康医療保険制度でまかなえない部分があれば新規加入を検討する
公的な健康医療保険の保障では足りない部分があるという人は、新規での加入を検討してみましょう。
80歳以上で検討されやすい保険を以下にまとめてみました。

死亡保険
80歳以上といえば死亡保険が真っ先に思い浮かぶ人も多いかもしれません。
しかし、80歳以上の高齢者の子どもは独立していることがほとんど。我が子が独立していれば遺族の生活費や教育費を保障する死亡保険の必要優先順位は高くないといえるでしょう
ただし、

・葬儀費用
・自宅や遺品の整理費用
・遺族の生活費
・相続税の対策

などを目的とした場合には有効といえます。
死亡保険には所定の期間のみ保険がおりる「定期保険」と生涯保障が続く「終身保険」の2種類があるのでどちらが適しているのかも検討事項に入れておきましょう。

がん保険
日本人の死因第1位は癌です。特にがん治療となると長期にわたることが予想されます。場合によっては先進医療が必要になる場合も考えられます。
多くの保険会社では新規加入の場合、年齢上限は80歳となっています。しかしこれはネット申し込みの場合であり、一部では郵送申し込みの場合だと80歳以上が加入できるという保険会社もあるのでよく確認してみましょう。

傷害保険
80代以上などの高齢になってくると思わぬ転倒や事故などでケガをすることが多くなります。そのような時は傷害保険が有効です。
傷害保険は医療保険のように病歴や健康状態について告知する必要がないので加入しやすい保険となっています。

80代以上持病ありでも保険に加入OK!引受基準緩和型保険と無選択型保険

 

80代以上となってくると、持病があることも多いのではないでしょうか。持病があるとし保険に加入できないと思っている人も多いようですが、実はそうではありません。
確かに保険の契約には審査が必要であり、結果によっては断れることもあります。しかし、なかには病歴があっても入れる保険があるのです。

引受基準緩和型保険
通常の生命保険に比べると告知項目が少ないので審査に通りやすいのが特徴です。
それに加え、現在の持病が悪化した時にも保障対象となる保険商品もあるというのが驚きです。
保険料の支払金額がやや高額になってしまうので、保障内容や保障期間など自分に適しているのか要確認ですね。

無選択型保険
これは保険加入審査の際に病歴などの告知なしで加入できる保険になります。
時に健康状態によっては引き受け基準緩和型保険でも加入できないこともあります。そのような場合でも年齢などの基準を満たしていれば加入可能な保険です。
しかし、やはり保険料はさらに高額になります。一般的な生命保険に比べると補償額は少なく、現在の持病の悪化に対する保障が適用外というところがほとんどになってしまうので注意が必要です。

まとめ:80代以上の保険加入は生活費などのバランスで見極めることが大事

 

高齢になればなるほど保険料が上がり、保険に入り続けるべきなのか、新たに加入するべきなのか迷いますよね。とはいえ万が一のときに十分な医療を受けられるのかという漠然とした不安はぬぐい切れないものです。
80代以上になればリスクは高まりますが、保障期間や保障内容などが本当に有効な使い道になるのかどうかは熟考してみましょう。また、保険料の支払いに追われて生活費が圧迫されてしまっては意味がありません。公的な健康医療保険制度も上手に活用するために、まずは現在加入している状況の見直しを行なってみることがおすすめです。
不足した部分を補ってくれるものとして民間の医療保険が80代以上も加入できるというのはありがたいですよね!
ぜひ今回の記事を参考にしながらいま一度保険の見直しをしてみましょう!