70歳以上は命に関わる病気になりやすい?!保険加入は必要なの?

70歳以上になるとさらに増加する病気のリスク。漠然とした不安感が常に心の中にあるという人も多いのではないでしょうか。
70歳以上の人に多く見られる病気にはどんなものがあるのか気になりますよね。予防策を考えることや、保険の見直しにもつながります。
今回は、70歳以上の高齢者がかかりやすい病気やその時の備えになる保険についてなど解説していきます。
70歳以上は要注意!こんな病気がかかりやすい!
高齢者がかかりやすい病気として、「癌」「心疾患」「肺炎」「脳血管疾患」などが上位に挙げられます。
【癌】
癌は細胞のエラーなどで増殖したものができもののようになってしまうものです。年齢と共にそのエラーが多くなったり、修復する力も下がってきてしまったりすることから高齢者は癌になりやすいと言われています。
【肺炎】
70歳以上の高齢者は抵抗力が弱くなっています。細菌やウィルスに感染しやすくなり、肺炎へとつながることが多くなっています。
【脳血管疾患】
脳血管疾患は主に脳梗塞が多く見られます。
脳梗塞は糖尿病や高血圧、脂質異常症などから引き起こされることもあります。その他にも不整脈も原因の一つとされています。
脳梗塞の発生にはさまざまな病気が要因のひとつとなっている場合があるということですね。原因となる病気がある人はしっかり治療しましょう。
どれも早期発見治療が必要な病気ですよね。このようなさまざまな病気を目の当たりにすると医療費についても不安が出てくるでしょう。
もし病気になってしまった場合には入院や治療、時には手術が必要です。
退職して年金生活をしている人も少なくない中で、入院や治療などでかかる費用は生活を圧迫しかねません。
ここでまず大切なのは「知っておくこと」なのです。70歳以上で病気に罹ってしまった場合には医療費はどのくらい負担し、保険はどのように活用するべきなのかを確認していきましょう!
70歳以上が病気になった場合の自己負担額はどれくらい?
70歳以上の高齢者が病気に罹った場合、医療費の自己負担額は一般および低所得者は2割となります。現役並みの所得がある場合であれば3割負担となりますので、自分はどちらに分類されるのかチェックしておきましょう。
70歳以上75歳未満が病気になったとき
70歳以上75歳未満の場合には受診時に保険証と併せて「高齢受給者証」の提示することによって反映されます。
そのほかにもひと月の間にひとつの医療機関での支払いが高額になる可能性がある人は場合によって「限度額適用認定証」の提示が必要になります。認定証は市町村窓口で申請することで交付されます。
75歳以上で病気になったとき
75歳以上の場合には「後期高齢者医療制度」の対象へと切り替わります。これは75歳以上の後期高齢者1人ひとりが保険料を納めることになっています。所得に応じて負担する「所得割(応能分)」と被保険者が均等に負担する「被保険者均等割(応益分)」を合計したものが支払い保険料となります。
具体的な保険料については広域連合ごとに定められているので、市区町村窓口に問い合わせて確認してみてくださいね。
後期高齢者医療制度に加入する直前に健康保険組合の被保険者もしくは国民健康保険に加入していた場合、健康保険や国民健康保険の保険料から後期高齢者医療制度に切り替わります。
健康保険組合や共済組合の被扶養者だった場合には新しく後期高齢者医療制度の保険料を負担することになります。ただし負担軽減制度を活用することができるのが特徴です。
低所得者の場合にも保険料軽減措置が取られるので、併せてチェックしてみるといいですね!
70歳以上の病気のリスクに備えて民間保険に加入するべき?
病気に備えて民間の保険加入をしている人や加入検討をしている人もたくさんいるのではないでしょうか。
病気のリスクが高まる年齢と共に保険料も右肩上がり。生活費と保険料を天秤にかけながら過ごしている人もいるかと思います。
前述したように、日本は公的な健康医療保険制度が充実しています。民間の医療保険も最近では70歳以上から加入できる商品がたくさん出てきています。
民間の保険に加入していればもしもの病気のときにとても安心ですが、年齢と共に保障内容の見直しは必要不可欠です。自身のニーズに合っているかどうかをいま一度チェックしておきましょう。
70代以上となると退職して年金生活を送っている人がほとんどです。安心だからといって民間保険の保障内容をそのままにしているのは生活費の圧迫につながりかねません。せっかく安心のために加入している保険もそれでは本末転倒ですよね。
70歳以上の人は公的な健康医療保険を最大限活用しながら、足りない部分を民間の保険で補うといった形がおすすめです。
まとめ:70歳以上で高まる病気のリスクに備えるためには「知っておくこと」が大事
70歳以上になると身近でさまざま病気を耳にする機会が多くなりますよね。自分が病気になったらどうしようと不安になる気持ちは誰しもあります。
1番大事なのは予防策。どんな病気がかかりやすくなるのかを把握して生活を改善するなどの対応を心がけましょう。
そしてもう一つはもし病気に罹ってしまった場合のことをあらかじめチェックしておくことです。公的な保険はどのように活用していけばよいのか、自己負担額はどれくらいになるのかなどです。民間の保険についても本当に自分に合ったプランになっているのかなど確認してみましょう。
病気についてはあまり向き合いたくない話題かもしれません。しかし、十分な医療を受けたり生活の心配を少しでも減らしたりするためには今回の記事が改めて考える機会となればと思います。