全国共済お役立ちコラム

高齢者におすすめの保険とは?選び方のコツを徹底伝授!

2022-9-8

高齢者になると病気のリスクが高まり、民間の保険に加入して安心を得たい一方で、老後の収入や生活費用とのバランスに不安を覚える人も多いのではないでしょうか。やはりどうしても現役時代とは収入が異なるのが現状です。しかし、異なるのは収入だけではありません。備えるリスクの内容も同じではないのです。ではどのような保険に加入すればよいのかと悩みますよね。
今回は、高齢者の保険の選び方やおすすめの保険について解説していきます。

高齢者におすすめの保険6選!目的を明確にすることで保障内容が見直せる

保険と一言でいっても種類や保障内容がさまざまでどれを選べばよいのか迷いますよね。数多くある保険のなかからおすすめのものと、保障内容のポイントを紹介します。

死亡保険
死亡保険とは、保険の対象者が死亡もしくは高度障害になった場合の保険です。
死亡保険と聞くとさまざまな万が一のリスクを考えてあれもこれもと手厚い保障をつけてしまいそうですが、高齢者には実はその必要があまりないのです。お子さんがまだ独立していない場合には手厚い保障を検討する必要があるかもしれませんが、高齢者の方々の多くがお子さんはすでに独立していることでしょう。
では高齢者が死亡保険に加入するときに保障額はどのくらいで考えればいいのでしょうか。ポイントをまとめてみました。

・葬儀費用
・死後の整理費用
・配偶者や家族など遺族の生活費
・相続税の対策

をまかなえるくらいの保障額が良いのではないでしょうか。
死後の整理費用にはお墓代や遺品整理費用が主になってきます。場合によっては住居の引き払い費用も必要になります。
相続税に関しては、資産の一部で死亡保険に加入し、加入対象者がなくなったとき保険金として遺族に残したとします。その場合、死亡保険金には生命保険の非課税枠が適用されるので、相続税の負担が減らせるということになるのです。
葬儀は種類によって費用が大きく異なるので、この機会にどのような形式で葬儀を行なうのかを検討してみるといいかもしれませんね。

少額短期保険
少額短期保険とは、保険期間が1~2年と短く、保障額も少ない保険です。そのなかに葬儀費用に特化した葬儀保険というものがあります。
死亡保険ほどの保障は必要なく、葬儀費用を保険でカバーしたいという人にはおすすめです。加入年齢制限が高く、医師の診断書なども不要な場合が多いので入りやすい保険として人気です

民間医療保険と入院保険
高齢になれば脳梗塞や心疾患、癌など病気のリスクは上がります。ケガに関してもちょっとした転倒が大きなケガとなり入院ということも珍しくありません。
しかし日本は公的健康医療保険制度が充実しています。まず公的健康医療保険や預貯金でどのくらい医療費をカバーできるかを考えてみましょう。公的健康医療保険では入院時の諸費用や先進医療など対象外の項目があります。公的な健康医療保険で不足する部分が生じれば、民間の医療保険や入院保険などの加入を検討すると良いでしょう。

傷害保険
日常のケガや事故に特化したもののみ必要とする場合には傷害保険というものがあります。病歴や健康状態の告知なしで入れる保険なので、比較的高齢者でも入りやすい保険となっています。

がん保険
やはり誰もが不安になる疾患は癌ですよね。癌は細胞のエラーなどによって増殖したできものです。高齢になればなるほど細胞のエラーが多くなり、修復する力も弱いため癌になりやすいのです。
がん保険に加入することで癌と診断された場合や通院による癌治療、入院や手術による癌治療に適用されます。また、がんが再発してしまった場合にも保障されます。
しかし過去に癌になったことのある人の契約はできないことと、契約後90日以内に癌と診断された場合には保障適用外となってしまうことに注意しましょう。

民間の保険は医療保険だけではない!高齢者は民間の介護保険の加入も検討しよう

 

保険と言われるとついつい医療保険のほうに目が行きがちですが、忘れてはならないのが民間の介護保険。公的な介護保険と併せてチェックしておきましょう。
民間介護保険とは
人生100年時代と言われているいま、介護費用も視野に入れておかなければなりません。民間介護保険とは、決められた要介護認定をされた場合に受けられる保険です。この認定基準は公的介護保険制度の介護認定に沿う事業と事業独自の基準を設けているところがあるので確認が必要です。
保険金は一時金もしくは年金形式で受け取ることができます。一時金で受け取る場合と年金形式で受け取る場合とでは保険金を充てられる項目が異なります。

〈一時金で受け取った場合〉
・住宅の改修
・車いすの購入

〈年金形式で受け取った場合〉
・介護サービスの利用で発生する自己負担金

一時金は介護の初期費用、年金形式はサービス利用時に活用できるということですね。

まとめ:高齢者は必要な保障をよく見極めて保険選びをすることが大事

 

保険に加入することで万が一のときや将来に備えて安心することができます。しかし、高齢者になると現役で働いていたころと比べると収入や生活背景、リスクが異なります。どんな目的で保険に加入をしているのかを明確にし、必要な保障があるものをふるいにかけて選りすぐることが大切です。
老後の生活費や収入などをしっかり見越したうえで保険の加入を検討しましょう。保険料の支払いのために生活が破綻してしまってはせっかくの保険加入なのに本末転倒です。
ぜひいま一度保険の保障内容について見直し、有意義な老後ライフを過ごしたいものですね。