全国共済お役立ちコラム

シニア世代が終身保険を検討する場合に知っておきたいこと!

2020-5-1

シニア保険にはどのようなタイプがあるのか見ていきましょう!
シニアの方の中には、ライフスタイルの変化にともない保険を見直そうと考える方もいるのではないでしょうか?シニア保険とは、そのような50歳以上の方を中心に、ご自身に万一があった場合の保障や、日々の健康と豊かな老後に備えるための保険です。
その中でも、葬祭費用などに備える終身保険タイプ、ケガや病気の入院保障を主とした医療保険タイプ、介護費用を保障する介護保険タイプに大きく分けることができます。
さらに、告知書を提出せずに加入できる「無選択型保険」や、加入条件を緩和した「引受基準緩和型保険」など健康に不安がある方でも入りやすい商品も出ています。
今回は、その中から終身保険について考えていきたいと思います!

終身保険とはどのようなものなのでしょうか?

終身保険とは死亡保障の保険の一種で、被保険者が亡くなったとき、契約時に指定した家族が保険金を受け取れる保険です。終身保険は死亡保障の中でも、満期がなく保障が一生涯続くことが最大の特徴です。これに加入すれば被保険者がいつ亡くなっても、家族は契約した保険金を受け取ることができるのができます。

終身保険の貯蓄性について考えてみましょう!

また、終身保険には貯蓄性があるという特徴があります。それは、保険を解約したときに解約返戻金としていくらかのお金が戻ってくるからです。保険料払込期間終了まで解約せずにいれば支払った保険料の総額よりも多くのお金が返ってくるものもあります。そのことから、終身保険には貯蓄性があるとされています。しかし、保険料の支払いが終わらないうちなど早期に解約すると、解約返戻金は支払った保険料を下回ることがほとんどです。一時払いで加入した場合でも、しばらくは支払った保険料を下回るのが一般的です。
終身保険はその特徴から貯蓄目的で活用されることがありますが、長期間元本割れの状態が続く、インフレに弱いなどの弱点もあります。したがって、貯蓄のための1つの選択肢として考えることはいいですが、あくまで一生涯の死亡保障を確保することが第一の目的であるといえるでしょう

支払方法は終身払い?有期払い?どちらがいいのでしょうか?

終身保険の払い込みの方法は、契約している限り存命中は払い込み続ける「終身払い」、一定年齢または一定期間で満了する「有期払い」があります。有期払いは、加入時の年齢や保障内容など、各種条件が同様の場合、月々の保険料は終身払いより高くなります。また、有期払いは、60歳や65歳などで払込み満了になっているものが多くあります。
では、有期払いと終身払いのどちらがいいのかということは、終身保険においては、一概に判断することはできません。契約者の状況や年齢、ライフスタイルなどによって、どのような払い方がいいのか判断していくことになります。
例えば、加入する年齢が若い場合、終身払いと有期払いの保険料の差は少なくなりますので、有期払いがおすすめと言えます。しかし、加入時の年齢が高くになるつれ、月々の終身払いと有期払いの月々の保険料の差は開いていきます。したがって、自身の状況や年齢を考え、無理なく保険料を支払っていける支払い方法が選択できるといいですね!

シニア世代にとって終身保険は必要なのでしょうか?

まず、シニア世代には、高額な死亡保険は必要ありません。葬儀代や死後の整理に必要となる資金のみを、保障で確保しましょう。その場合には、一生涯保障の終身保険がおすすめです。
また、終身保険の死亡保険金には相続税の非課税枠があるため、保険金の受取人を配偶者や子どもにして加入すれば、相続税対策にもなります。さらに、保険金の受取人を指定することができるので、相続人同士の争いを回避することができます。相続対策でも保険を活用することができるといえます。
しかしながら、シニア世代は、無理なく無駄なく保険を選ぶことが大切です。終身保険は、定期保険などと比べて保険料は高く、死亡しない限りは、保険金をもらうことができません。したがって、預貯金にある程度余裕がある方の場合は、あえて保険に入る必要はないでしょう。また、若いときに比較的大きな保障の終身型保険に加入している人も、改めてシニア保険に加入する必要はありません。

終身保険を検討する場合には、現在の状況を把握したうえで、必要な保障と保険料が妥当であるかを考えることが大切ですね!