全国共済お役立ちコラム

シニア世代には傷害保険は重要なのでしょうか?

2020-5-4

シニア世代は足腰が弱くなり、普段の生活の中でもケガのリスクが高まる傾向にあります。ケガのリスクに対する備えを考える際に、医療保険も併せて考えてみるべきですが、高齢のために保険料が高額になってしまったり、すでに持病があり健康状態的に加入が厳しいという場合もあるでしょう。しかし、傷害保険であれば、年齢で保険料が高額になったり、健康状態で加入が難しいということはありません。比較的に割安な保険料でケガに対する手厚い補償が得られるため、シニアの方は傷害保険を検討するといいでしょう。
今回はシニア向けの傷害保険について考えていきましょう!

傷害保険とはどんなもの?医療保険との違いは?

傷害保険とはケガに特化した補償を受けられる保険です。しかしながら、どんなケガでも補償対象というわけではありません。基本的に傷害保険において補償となるケガとは、急激かつ偶然な外来からの事故により、身体に負ったケガとなっています。

そして、傷害保険は通院や入院、手術が補償の対象になります。すると、「医療保険には加入しているけど、傷害保険とはどう違うの?」と思う方もいると思います。実は傷害保険と医療保険は明確に異なります。

一つには、補償の範囲が違います。医療保険は、ケガや病気による入院・手術等の保障がメインとなります。傷害保険は病気に対する補償はありませんが、そのぶんケガについては手厚いサポートを受けることができます。

また、通院補償が支払われる条件が違います。傷害保険においては、ケガで通院さえすれば保険金を受け取ることができます。しかし、医療保険では基本的に入院をともなう通院でなければ保障の対象になりません。

次に、保険料の設定方法が違います。医療保険は年齢、性別、健康状態などによって保険料が決まります。そのため、加入時に保険会社に健康告知を求められるのです。それに対して傷害保険は、職種に応じて保険料が設定されます。年齢や性別、健康状態によって保険料が変わることはなく、健康告知もする必要はありません。したがって、シニアの方は傷害保険のほうが加入しやすいでしょう。

シニア向けの傷害保険にはどんな補償があるの?

シニア向けの傷害保険では、シニア世代特有のリスクに備える補償を用意しています。

シニア向け傷害保険の基本補償内容は、ケガによる入院、通院、手術に対して保険金が支払われるプラン、死亡に対して保険金が支払われるプランなど、補償を絞り込んだプランがあります。また、部位、症状別保険金というプランがあり、ケガをした部位や症状の重さに合わせて保険金を受け取ることができる商品もあります。

そして、シニア向け傷害保険の補償内容としてよくみるのが、骨折した場合の特別な補償です。骨折した部位や入院日数に合わせて、保険金を受け取れることができます。そのため、骨折によって発生する医療費の一部を賄うことができます。しかし注意があり、ケガをする前に骨粗しょう症や病的骨折と診断された部位が骨折した場合には、補償を受けられない可能性があります。

また、シニア向け傷害保険では、後遺障害に対する補償を用意している商品もあります。障害の重さにあわせて保険金が支払われますが、保険会社ごとに補償対象となる後遺障害等級は異なります。シニア向け傷害保険への加入を検討している方は、補償対象となる後遺障害等級を確認しておきましょう

特約にはどのようなものがあるのでしょうか?

シニア向け傷害保険には、さまざまな特約があります。基本的な補償内容に加えて特約をオプションで追加することで、補償をさらに手厚くすることができます。

例えば、あやまって他人にケガをさせてしまった場合など、法律上の損害賠償責任が発生する場合に補償をする個人賠償責任危険補償特約、地震や津波、噴火などの天災によって負ったケガを補償する天災危険補償特約があります。

さらに、シニア向け傷害保険の特約には、ホームヘルパーの雇用にかかる費用を補償するものがあります。ケガによって長期間、自由に身体を動かせなくなると、ホームヘルパーの助けが必要になる場合があるでしょう。その際にホームヘルパーの雇用にかかる費用を給付金で補うことができます。こちらは注意もあり、入院中を要件とし、一人暮らしの方は対象外となるものもあるので、補償される場合を充分確認しましょう

傷害保険の必要性を考えましょう!

高齢者は公的制度で医療費負担が抑えられています。入院や手術で多額の医療費がかかった場合にも、高額療養費制度を活用することができます。

傷害保険を検討する場合には、自分の生活スタイルからけがをするリスクを考え、治療費も想定した上で、どの程度を保険で賄うべきかを検討しましょう。