ネット保険のメリットとは?

ネット保険とは、インターネットを通じてオンライン上でいつでもどこでも見積もりが取れるだけでなく、そのまま申し込みや加入手続きができて保険金請求や各種変更などもできる保険の総称です。
ネット保険は、保険代理店や生命保険会社の担当者から加入する保険と何が違うのでしょうか?
テレビのCMやインターネット上でネット保険は「保険料が安い」と目にしたことがある人は多いのではないでしょうか。
ネット保険は本当に良いのか、ここではメリットをご紹介していきたいと思います。
ネット保険のメリット
ネット保険に加入するメリットどのようなものがあるのでしょうか。
①24時間365日いつでも好きな時に申込ができる
従来の対面販売の場合、書面による申し込みのため保険代理店の窓口に出向く、もしくは保険会社の営業担当者に来てもらうなど、スケジュールの調整をしある程度まとまった時間が必要になります。
しかし、ネット保険なら自分の都合やタイミングに合わせて24時間365日好きなときに申し込むことが可能です。
インターネット環境さえ整っていればパソコン、タブレット、スマートフォンなどを使用して自宅やオフィスで家族と相談したりしながらそのまま申し込みができます。
仕事や家事、育児などでなかなか時間がとれない人や対面販売がわずらわしいと感じる人にとっては、画面上ですべて完結するネット保険は相性がいいと言えるでしょう。
②保険料が安い
ネット保険の大きなメリットの一つとして、保険料が対面保険と比べて比較的安く設定されていることでしょう。
ネット保険は実店舗を持たないため、店舗の運営費やスタッフの人件費、事務費用などを大幅に削減することができるので保険料を安くできるのです。また、ネット保険は商品内容がシンプルになっているため、商品設計のための時間やコストも削減されています。その点も保険料の安さにつながっていると言えるでしょう。
③保障内容がシンプルでわかりやすい
ネット保険は自分自身で調べて選択します。インターネットから申し込むことを前提としているため、基本的にプランや保障内容はシンプルに設計されています。
保険会社の担当者の説明を受けなくても、保障内容が理解しやすい商品が多いため、検討する際に戸惑ったり、悩んだりすることが少ないところが利点です。
しかし、どうしても自分自身では判断しきれないことや、直接こみいった内容の相談をしたいこともあるかもしれません。そういう不安に対応して、ネット保険を取り扱っている各保険会社は対人相談や電話による相談、メールやチャットなどのサービスも展開しています。そのため、疑問点や相談事がある際には、これらのサービスを利用して解消することができます。
|ネット保険の注意点
ネット保険にはどのような注意点があるのでしょうか? 詳しく見ていきましょう。
・告知の記入ミスに注意
保険代理店などの店頭で保険を契約する時や、保険会社の担当者が自宅まで訪問して契約する時とは違い、ネット保険では契約の際に、保険商品の保障内容や保障の適用範囲、注意事項や約款等をすべて自分自身で確認しなければなりません。
告知では既往症や健康診断結果などを具体的に記入することになります。既往症があるのに伝えないで加入すると、告知義務違反と判断されてしまいます。本当に保険が必要な時に保険金や給付金が支払われないという事になりかねないので、告知義務違反とならないように気をつけましょう。
そのため、記入ミスと同様に、保障内容や契約の中身の確認不足・勘違いによって何かあった場合でも、自己責任となってしまい保険を正しく契約できない場合があり得るので、注意が必要です。
保険に申し込む際には、手元に最近受けた健康診断結果を用意しておきましょう。さらに、入院や通院の時期や病気やケガの名称、服用中の薬がある場合には薬の名称も控えておくと、入力しやすくなります。
・保障が始まる日にちに注意
ネット保険の場合、加入した保険の保障が始まる日にちにも注意が必要です。通常、対面保険の商品だと「保険加入の申込」「健康状態の告知」「一回目の保険料の払込」の3つが揃った日から保障開始とされることが多くなっています。この保障が開始される日のことを「責任開始日(責任開始期)」と言いますが、ネット保険の場合はこの責任開始日はそれぞれの商品によって異なり、保険会社が申込を受けた日にちを責任開始日とする商品もあります。思っていた責任開始日と違っていたことでトラブルとなることがないよう、加入前にしっかり確認しておきましょう。
まとめ
ネット保険は対面販売に比べて、保険料が割安に設定されているところや、好きなときに申し込めるところなどがメリットです。保障内容も対面に比べるとシンプルな設計になっているため、初めて保険を選ぶ方でも内容を理解しやすいところも魅力です。
ただし、商品やプラン、保障内容はすべて自分で決めなければならないので、保険に関する知識がまったくない方が選ぶと、保障が足りなかったり過剰になったりするおそれもあります。
まずは保険加入時に求める要素を考えてみて、自分は対面販売とネット保険のどちらに適しているのか、冷静に見極めることから始めてみましょう。