医療保険の保険料の差はどこから生じているの?

万が一病気やケガが生じ、入院や手術が必要になった時に、経済的な負担を軽減してくれる医療保険。ですがこの医療保険、一口に医療保険とは言っても、種類はさまざまですし、加入者の条件や、加入する保険によって、見積もりの際に提示される保険料の金額もばらばらです。皆さんの中には、保険料が高く、少しでも抑えることが出来ないかと、保険の見直しを考えている方も多いのではないでしょうか。今回は、そんな方のために、医療保険の保険料がどのような項目の影響を受けて変動しているのか、詳しく解説していきたいと思います。
そもそも民間医療保険とは?
冒頭でもお伝えしましたが、医療保険とは、万が一病気やケガに合った場合に備える為の保険のことを指します。なかでも民間医療保険は、公的医療保険ではカバーしきれない部分の費用負担を軽くする目的があります。民間医療保険の主な保障は、大きな出費となることが多い入院や手術をしたときのための給付で、以下のようなものが含まれます。
- 入院にかかる費用(食事代、差額ベッド代等)
- 先進医療を受けた場合の技術料
- 入院中の生活費
- 家族の見舞いにかかる費用(交通費、外食費、ベビーシッター代等)
また、民間医療保険の代表的なものには以下のようなものがあります。
■終身医療保険
保障が一生涯続く医療保険で、保険料は契約内容を途中で変更しない限り生涯変わりません。そのため、老後も含めて一生涯の医療保障を準備する手段として適していると考えられます。
■定期医療保険
10年や15年など、予め定められた期間において保障がされる医療保険です。
■掛け捨て型医療保険
保険期間の途中で解約しても解約返戻金がないタイプの医療保険です。
■貯蓄型医療保険
保障期間の途中に解約した場合に解約返戻金が支払われるだけでなく、所定の年齢に達するとお祝い金や還付金等を受取ることができる医療保険です。
■女性向け医療保険
一般の医療保険と比較して、「乳がん」や「子宮がん」など女性特有の病気で入院・治療した際の保障が手厚くなっている医療保険です。
■引受基準緩和型医療保険
加入する条件が緩和されており、持病がある人や過去に病歴がある人でも申込みしやすい医療保険です。
■無選択型医療保険
加入時に必要な健康状態に関する告知が一切不要で、誰でも加入することが出来る医療保険です。
保険料の差はここから生じている!
前述では、医療保険がどのようなものかを説明させて頂きました。では、これらの医療保険の保険料はどうして保険料に差が生じるのでしょうか。主な要因は以下の3つです。
- 加入者の属性
- 加入する医療保険の種類
- 保障内容
それではそれぞれの項目について、詳しく見ていきましょう。
■加入者の属性
医療保険に加入する際、当然ながら年齢や性別など、属性に関する情報を入力します。医療保険の保険料はこれらの属性に左右されるのです。例えば、他の健康状態などの条件が同じ場合、年齢が若い方と高齢の方では、当然ながら高齢の方の方が、病気やケガに遭うリスクは高いですよね。なので、保険料は年齢が高くなるほど高くなる傾向があります。
■加入する保険の種類
また、加入する保険の種類によっても保険料は異なってきます。
「引受基準緩和型医療保険」や「無選択型医療保険」は、持病や既往歴がある方でも加入できますが、そういった方は持病の悪化や経験がある病気の再発のリスクがある為、保険料は通常の保険と比較して割高になります。
また、「掛け捨て型」と「貯蓄型」で保険料を比較すると、貯蓄型医療保険は保険料の一部を貯蓄し、将来の資産形成へ回す必要がある為、掛け捨て型より高くなります。
このように、加入する保険の種類によっても、保険料は変わってくるのです。
■保障内容
さらに、医療保険の保険料は保障内容によっても変わってきます。
「入院給付金の日額を高くする」「1回の入院あたりの支払限度日数を長くする」「特約を付加する」など、保障内容を手厚くすれば安心はできますが、当然ながら、保険料は高くなります。
保険料以外に気を付けるべきポイント!
実際に保険料の見積もりをしたら、以下の2点を確認しましょう!
■加入する目的を満たしているか
医療保険に加入する目的が保障のためなのか、貯蓄をするためなのかをまず考えておきましょう。本来、貯蓄が目的であるにも関わらず、見積もりをした際の保険料が安いからと言って、掛け捨て型の医療保険に入ってしまっては、本来の目的を果たせません!ですので、加入の際はあらかじめ、目的を明確にしておくようにしましょう。
■保険料が無理なく支払える金額かどうか
万が一のときに備えて加入する医療保険の保険料が家計を圧迫しすぎて継続できなければ意味がありません。多くのリスクに備えて保障を大きくすることも大切ですが、保障内容を調整したり複数のプランを試算したりして、無理なく保険料が支払える範囲内で適切なプランを探すことが重要です。
まとめ
いかがでしょうか?このように医療保険の保険料は、「加入者の属性」や「保険の種類」「保障内容」など様々な要因が関係して変動しています。是非、今回の内容を理解し、自分に最も適切な保険料・保障内容の保険へ加入するようにしましょう!