教えて!共済の掛け金はどのように見積もられているの?

保険の加入を考えている方のほとんどは、実際に保険に加入する前に保険料の見積もりをされると思います。しかし、保険料の見積もりと同時に、共済の掛け金の見積もりをして比較される方は少ないのではないでしょうか。共済は掛け金が安いなど、さまざまなメリットがあります。今回はそんな共済について、メリットやデメリット、また掛け金の見積もりをする際に必要な情報などを詳しく解説していきたいと思います。保険料の見積もりはしたことがあるけど、掛け金についてはしたことがないという方は是非読んでいってください!
そもそも共済と保険って何が違うの?
共済も保険も、複数の人からお金を集め、誰かが困ったときに加入者が全体で助けるという相互扶助の仕組みは一緒です。では、共済と保険は一体何が違うのでしょうか。
それは主に以下の3点です。
■共済は営利目的ではない
株式会社などが行う保険事業は、株主への配当を目的とする営利事業であるのに対し、共済は組合員が自ら運営することを通じて、組合員に最大の奉仕をすることを目的としている非営利事業となります。この点が共済と保険の最も異なる部分と言えるでしょう。
■加入対象者が異なる
保険が不特定多数のお客さまを加入対象としているのに対し、共済は地域や職業ごとの団体の構成員からなる組合員やそのご家族だけを加入対象としています。
■根拠方が異なる
保険が保険業法を根拠法とし、金融庁が監督官庁であるのに対して、共済では、「都道府県民共済」「全労済」「CO・OP共済」は消費生活協同組合法に基づき厚生労働省が監督官庁、「JA共済」は農業協同組合法に基づき農林水産省が監督官庁となっているなど、共済ごとに根拠法や監督官庁が異なります。
共済のメリットとデメリット
先ほど、共済と保険の違いを説明しましたが、今度は共済のメリットとデメリットについて解説していきたいと思います。
■メリット
- 保険と比較して掛け金が手頃
- 割戻金が発生することがある
- パッケージ商品が多く分かりやすい
先ほども説明しましたが、共済は利益を出すことを目的としていないので、保険における保険料と比較して掛け金が安く設定されています。また、決算で余剰金が出た場合は加入者に対して払い戻しもあり、トータルで考えるとさらに安さを感じられるかもしれません。
■デメリット
- 保険と比較して保障額が少ない
- 保障内容がカスタマイズしづらい
共済は掛け金が安い反面、保険と比較して保障額が少なく、保障内容が薄い傾向にあります。また、パッケージ商品で販売されているものが多いので、民間の保険に比べると組み合わせの自由度に限りがあります。
掛け金の見積もりに必要な情報はこれ!
続いて、共済の掛け金がどのように見積もられているのかを解説していきます。
共済はパッケージ商品になっていることが多く、共済によって入力項目が大きく異なる場合もありますが、保険料の見積もりと同様、以下の項目は、入力が必要となるケースがほとんどです。
- 共済商品の種類
- 加入者の生年月日と性別
- 払込方法
それではそれぞれの項目について、詳しく見ていきましょう。
■共済商品の種類
「終身共済」や「引受緩和型共済」など、共済によって様々な種類の商品があります。商品によって保障内容や保障期間などが異なる為、掛け金も当然のことながら、商品ごとに異なります。
■加入者の生年月日と性別
掛け金の見積もりの際も保険料の見積もりと同様に、ほぼ必ず加入者の「生年月日」と「性別」の入力が必要となります。なぜなら、年齢や性別によって病気やケガにかかるリスクが異なるからです。ですので、掛け金の見積もりの際は、「生年月日」と「性別」の入力が必要となるのです。また、共済によっては「生年月日」ではなく、直接加入者の「年齢」を入力する場合もあります。
■払込方法
毎月掛け金を支払う「月払い」や1年分をまとめて支払う「年払い」、さらには「前納」や「一括払い」など数回分の掛け金をまとめて支払う方法など、様々な払込方法があります。一般的に「月払い」よりも「年払い」の方が払い込む掛け金の合計金額は安くなります。また、数回分の掛け金をまとめて払い込む場合は、「一括払い」など、支払回数が少ないほど、払い込む掛け金の合計金額は安くなります。
まとめ
いかがでしょうか?このように共済の掛け金においても、保険料の見積もりと同様の内容を入力することで、見積もりをすることができます。共済には、掛け金が安かったり、割戻金があったりと多くのメリットがありますので、是非、保険料の見積もりをする際に掛け金も一緒に見積もりをしてみてはいかがでしょうか。