火災保険の見積もりを徹底解説!どうすればぴったりの保障内容を見つけられる?

もしもの時に加入しておきたい火災保険。しかし実際のところ、どのような保険に加入しておけば良いかなどがわからず周囲が加入している有名どころで即決してしまう人もいるのではないでしょうか。
火災保険は意外にもそれぞれの建造物によって保障内容や保険金が異なります。だいたいどこも同じだろうというのは大きな間違いなのです。
そもそも必要なのかという人もいるかもしれませんが、火災保険は火事のときだけの保障ではありません。
今回は、火災保険の見積もりについてこまかく解説していきます。認知度が低い火災保険。
2022年10月から火災保険は値上がりをするということをご存知でしたか?火災保険に加入している人もこれから加入を検討している人もぜひ、これを機会に見積もりをしてみてはいかがでしょうか。
火災保険の見積もりって何を聞かれるの?見積もりの基準とは
火災保険の見積もりはネットでも手軽に行なうことができます。火災保険の見積もりには実際どのような情報を提供する必要があるのでしょうか?詳しくまとめてみました!
建物の形態について
・戸建て
・マンション一室
・共同住宅一棟
・テラスハウス
・長屋
といった建物の形態を伝えます。
ここで押さえておかなければならないのは、賃貸物件はNGなところがほとんどであるということです。個人所有の持ち家ということが大前提のところが多いので、注意しましょう。賃貸物件の人は大家さんに相談してみてくださいね。
建物の所在地
土地によっても保険金額は多少異なりますので、申告が必要です。都道府県名を尋ねられることが多いでしょう。
建物の建設年月
その建物が何年の何月に建てられたものかどうかも試算の際に必要になります。築年数を調べるためですね。
保険会社や保険商品によっては築年数が古いなどの理由で加入できないこともありますのであらかじめチェックしておきましょう。
建物の構造
・木造
・ツーバイフォー
・鉄骨(S造)
・コンクリート(RC造・SRC造)
といった建物の造りによって保障金額や保障内容が異なります。
耐火区分
木造の場合、「準耐火建築物」もしくは「省令耐火建築物」に指定されている建物かどうかを伝えます。
耐震構造・免振構造
耐震構造の場合はその中でも等級があるので確認しましょう。
火災保険であっても地震の保障がついている保険商品が数多くあります。地震からの火災ということもあるので、保障されていると安心ですよね。
延床面積
建物すべての床面積を合計したものです。2階建てであれば1階床面積と2階床面積の合計となります。
建物の利用
・居住
・別荘
・店舗
・貸家
などといったように、何のために建物を使っているかを伝えます。
建物の希望保障金額
土地代を除いたあくまで建物が損壊した場合に立て直すための保障金額を設定します。実際にある建物よりも価格を超える金額の設定はできないところがほとんどです。
補償開始日
火災保険の保障を開始する日にちを伝えます。
火災保険の加入年数
何年間の火災保険加入を考えているかを伝えます。契約年数を長く設定し、保険料を一括払いにしておくと保険料の支払い額が安くなることもあります。
また、築年数が浅いうちであれば更に安く済むのでおすすめです。
その他
・個人利用なのか法人利用なのか(保険会社や保険商品によっては法人利用NGというところもあるので注意しましょう)
・住宅ローンの有無
・建物の設備(オール電化・警備会社など)
・洪水や土砂崩れなどの水災害における保障の有無
・台風や竜巻などの風災害における保障の有無
・破損や汚損などの不測で偶発的な事故における保障の有無
・家具や家電などの家財における保障の有無
などについても聞かれる場合があります。
火災以外の保障内容も火災保険でつけることが可能なものもあります。もちろんそのぶん補償金額は増えますが、同時に保険料の支払いも増えます。
土地柄や環境によっても異なるので、本当に必要なものなのかどうかは見極めが必要です。
火災保険の見積もりはこれで迷うことなし!手元にあると便利な書類
毎日自分が住んでいる家だったとしても、専門用語での質問や細かい部分を聞かれると「あれ?どうだったかな?」と迷う場面も出てきますよね。
火災保険の見積もりはだいたいで答えたり「わからない」という項目があったりしてもOKなのですが、より正確な試算を行なうためには正確な情報を見積もりの段階で提供することで実際の保険料の支払額や保障内容が明確になります。
せっかく見積もりをするのであればより現実に近い保険料や保障内容を知っておきたいですよね。
以下のものを手元に置いて見積もりをするとスムーズになります!
建物の構造や延面積、築年数を詳しく知りたい!
・建築確認申請書
・登記簿謄本
などがあるとわかります。
耐震等級を知りたい!
・建設住宅性能評価書
・長期優良住宅認定通知書
・長期優良住宅技術的審査適合証
で耐震等級を確認することができるので、用意しておくと便利ですよ。
まとめ:建物それぞれ必要な火災保険の保障内容は違う!見積もりで最適な保険商品を見つけよう!
火災保険は意外と詳細部分の認知度が高くないところがあり、なんとなく加入している人も少なくありません。
住んでいる土地や地域によっても災害のリスクは異なってきますし、それぞれの建物や持ち物によって保障金額のどこに重きを置くかは異なっています。
もちろん火災などをはじめ、保障金の支給金額はケースバイケースで対象物の損壊の程度によっても変わってきます。
損壊した部分と保険契約の内容が異なっている場合には保険金が受け取れなかったり思ったほどおりなかったりということもあるので、なんとなく加入しているといざというときに困ってしまうこともあります。
ぜひ今回の記事を参考にしながら、自分はどのような保障内容で火災保険に加入していたのかを見直してみてくださいね。