全国共済お役立ちコラム

保険と共済の特徴を把握して、選択の幅を増やしましょう!

2019-4-2

生命保険を検討するにあたり、民間企業の保険だけではなく、共済保険も検討に加えることで選択肢を多く持つことができます。
とはいっても具体的な違いがわからないと検討するには不安だと思います.
今回は特にそれぞれの金額面においての特徴を把握して、自分に合った形を見つけていきましょう。

生命保険の保険料の相場はどれくらい?

まず、民間保険と共済保険の保険料を比較する前に、相場について簡単に把握しておきましょう。

生命保険の保険料の支払額は、全世帯平均で約38万5千円となっており、月額にすれば、約3万2千円となっています。比率で最も多いのは年間12~24万円の世帯で、月額だと1~2万円程度というケースが2割近くになっています

年代や家族構成、雇用形態などによって異なるものなので、一概に金額だけでは測れない部分もありますが、それでも参考程度に認識しておくことは目安の一つになります。

現在加入している保険がある人は今一度確認してみましょう。

共済ってどういう仕組みになっているの?

さて、一般的な相場が把握できたところで、民間保険と共済保険の保険料を比較していきましょう。

その前にそもそも共済保険について、馴染みがない人もいるかと思いますので、特徴を説明します。

共済保険の最大の特徴は「営利を目的としていない」ということです。通常の保険は民間の会社が営利目的で行っています。ですが、共済保険の母体は企業ではなく、協同組合などの団体が母体となり、組合員によって構成されていて組合員のために事業を行っています。協同組合には、全労済、全国共済、COOP共済、JA共済などがあり、各々に特徴を持った運営をしています。

共済の金額面の特徴は?

では、共済保険の金額面はどのようになっているか見ていきましょう。

共済保険は保険料が少額であることが特徴としてあげられることが多いです。それは、パンフレット、折り込み広告、新聞広告で定期的な情報配信を行い、組合員を募集するコストを削減することで、保険料の負担額を抑える事が可能となっているからです。それと同時に、加入希望者には、広告などに付帯している申込書を自身で送ったり、勤務先地域の普及員に手渡すことをお願いしています。

その結果、コスト削減を図ることが出来ています。 共済は民間の保険と比べ、区分けも明快になっています。入院から死亡までをバランスよく保障する「総合保障型」のほか、入院時の保障を手厚くした「入院保障型」、加入者の対象年齢を絞った「こども型」(0~17歳まで保障)や「熟年型」「熟年入院型」(65~85歳まで保障)等に分かれています。「総合保障型」と「入院保障型」は組み合わせての加入も可能になっています。

民間保険と比較した時の特徴は?

共済の保険料は月額1,000円から4,000円となっていて、民間の保険に比べてリーズナブルな金額と言えます。また、毎年の決算後に剰余金が出た場合は割戻金として還元される場合も多くあります。

また、共済の掛金は基本的に一律保障・一律掛金となっています。具体的には、「0歳~17歳」「18歳~64歳」「65歳~85歳」と何段階かに年齢層を分け、それぞれの年齢層の中で、性別を問わず掛金や保障内容を一律に設定しています。

一方、民間保険会社では、多くの商品が1歳刻みで月々の保険料を変えており、性別でも保険料に差があります。よく誕生日前に加入しておきましょう、と言われたりするのはこのためです。

このような仕組みから、共済は年齢の高い方には有利な商品だといえます。なぜなら、生命保険は保障内容が同じであれば若い人の方が保険料は安く設定されるからです。例えば、生命保険は、18歳の男性と64歳の男性が同じ保障内容の保険に加入するとなれば、5倍近く保険料に差が出ることもあります。それにもかかわらず、共済では一律の掛金で設定されているのです。

共済保険に向いている人とは?

これまで説明してきた通り、共済保険は民間の保険に比べて保険料が安く、掛金も一定です。また割戻金があれば、さらに経済的な負担を軽減することができます。そのため収入が多くないけれど、もしもの時に備えたいという人は選択するメリットがあるでしょう。

それぞれの特徴を把握して自分に合った保険選びをしましょう!

民間保険と共済保険の金額面の違いに焦点を当てて説明をしてきましたが、理解は深まりましたでしょうか。保険は補償内容によって、保険料も変わってくるので、一概に保険料だけの側面で正確に比較できるものではありませんが、おおよその傾向や特徴の違いを知っておくことは保険を選ぶ上でのヒントになります

それぞれのメリットを理解した上で、自分に合った保険を見つけれると良いですね。