全国共済お役立ちコラム

入院保険の必要性についてあらためて考えていきましょう!

2020-3-1

将来のリスクに備えて保険を検討することは大切ですが、公的な医療保険制度があるのに、果たして全員に入院保険が必要と言えるのでしょうか?
今回は、入院保険の必要性について考えてみましょう!

入院保険にはどんな種類があるのでしょうか?チェックしていきましょう!

入院保険には、大きく分けて「定期型入院保険」と「終身型入院保険」の二種類があります。それぞれの特徴を説明していきます。 定期型入院保険は保障期間が3年、5年、10年などの一定期間で区切られています。保障期間が限定的である一方、保険料を支払う期間も短く設定されているため、保険の見直しが簡単にできるというメリットがあります

しかし、同じ保険を何度も更新し続けると、その分、保険料も高額になっていくため、長期的な利用を検討したい場合には不向きなプランとなります。

また、ある特定の年齢までしか更新することはできない場合もあります。 終身型入院保険は、定期型と異なり、一生涯保険料が変わりません。

定期型入院保険の同年代の加入者と比べると保険料は割高になりますが、定期型の保険料が更新のたびに増加していくことを考慮すれば、長期的な利用を考えている場合におすすめと言えるでしょう

入院にはどれくらいのお金が必要になるのでしょうか?

入院時にかかるお金は治療費だけではありません。そのほかにかかる主な費用としては先進医療の技術料、差額ベッド代、入院時の食事代、生活雑費などがあります

また、上記の各種費用の支払いだけでなく、本来収入として入ってくるはずだったお金が、入院によって得られなくなる場合も考えられます。つまり、10日間入院すれば10日間分の収入が失われるということです。

具体的にどれくらいの金額が入院時にかかるのでしょうか。公的医療保険の適用を受けた治療費に、先ほどの公的医療保険適用外の費用をあわせた金額を自己負担額と言います。自己負担総額を入院日数で割った1日あたりの金額は平均2万4千円となっています

当然のことながら入院日数が長引けば長引くほど負担は大きくなります。また、入院保険には入院保障日数が定められているため、長期間の入院では保障対象外の期間が発生する可能性もあります。入院日数の平均は32日と言われていますが、もちろん病気によって日数は大きく異なることにも留意しておきましょう。

入院保険はどのような人にとって必要になるのでしょうか?

入院保険が必要な人と不要な人というのはそれぞれです。必要と言えるケースについて考えてみましょう。

まず、貯蓄額が少なく、入院など不測の事態による急な出費に対応できない人は考えてみても良いでしょう。公的医療保険があることによって、高額な出費自体は避けられますが、それでも平均して20~30万円の出費はかかってしまいます。現在の貯蓄が少ない人、将来貯蓄ができるか不安な人、現在の職に不安を抱えている人などは保険に加入することで突然の出費に備えることができます。

次に、子どもがまだ若い、もしくはこれから子どもを持つ予定がある場合が挙げられます。子どもの育てるということは予想以上に多額のお金がかかるものです。どのような金額がいつかかるか予測しにくいため、現在子どもがいる、あるいは今後子育てを予定しているなら、入院による突然の出費はカバーしておきたいものです。

さらに、先進医療の利用を考えている場合も必要になってくるでしょう。すでにご説明したように、公的医療保険の適用対象外である先進医療についてはその治療費に対する保障がありません。そのような先進医療に対しては民間の入院保険が対応していますので、ここに必要性を感じる人は加入を検討したほうが良いでしょう。

最後に、保険に加入することで安心を得たい場合も必要といえる大事なポイントです。人によっては、保険に入ることで「安心感」を得られる、というメリットがあります。これから先に何が起こるかは誰にもわかりません。予測できないからこそ備えが難しいわけですが、そこで保険を利用して十分な備えをしておけば、未来の生活に対する安心を得ることができるというのは大きなメリットと考えることが出来るでしょう。

入院保険が必要ではない人はどんな人でしょうか?

一方で、以下のようなケースに該当するのであれば、入院保険への加入は必要ではないかもしれません。

  • 十分な貯蓄があって、急な出費にも備えられている場合
  • 先進医療の利用は検討していない場合
  • 保険がなくても安心して生活できる環境がある場合

周りの人が保険に入っているからと言って、安易に入院保険に加入しないようにしましょう。本当に自分に必要なのか、必要であるならばどんなプランが適当か、しっかりと検討することが大事です

あらためて自分にとっての入院保険の必要性を考えてみましょう!

これまで説明してきた通り、入院保険が必要なケースは、貯蓄に不安がある場合や高額な医療費に備えたい場合と言えるでしょう。また、入院保険への加入によって安心感を得ることもできます。つまり、十分な貯蓄がある場合、保険に加入しなくとも安心できる環境が整っているのであれば、入院保険は必ずしも必要とは言えないでしょう。

今回は入院保険の概要について説明してきました。自分にとって必要なのかどうなのかということを今一度考えてみましょう!