全国共済お役立ちコラム

自分に合った医療保険のプランを考えよう!入院保障の特約について

生命保険を比較・検討していると、「特約」という言葉を目にする機会があるはず。特約とは、保険の主契約となる保障内容をさらに充実させるため、主契約に付加する保障。生命保険の入院保障にももちろん特約があります。自分に合った特約をカスタムして、万が一の入院にしっかりと備えたいものですよね。今回は入院保障の特約のラインアップについて見ていきましょう。

病気の治療のための保障には「疾病入院特約」

病気にはさまざまな種類があります。それら多くの病気による入院に対して給付金が支払われる特約が疾病入院特約です。また、疾病入院特約には手術した場合に手術給付金が支給されるタイプもあります。

疾病入院特約はたくさんの病気が保障対象になりますが、「正常分娩による出産時の入院」「美容整形のための入院」「人間ドッグなどの検査を受けるための入院」は保障の対象外になるのが一般的。どんな入院が保障の対象になるのかはもちろんのこと、どういった手術が手術給付金の対象になるかについても、事前に確認しておくようにしましょう。

ケガによる入院に備えるなら「災害入院特約」

災害入院特約は、ケガによる入院時に保障してくれる特約です。災害という文字がその名に含まれていることから、災害時の入院と感じるかもしれませんが、あくまでケガによる入院時の保障となるのが災害入院特約です。
交通事故をはじめ、スポーツ中の事故や、屋内・屋外での転倒などによる入院時に、入院給付金が支払われます。

長期の入院に備えるなら「長期入院特約」

入院はすべてが短期的なものだけとは限りません。疾病入院特約や災害入院特約の保障だけではカバーできない、長期の入院が必要になるケースもあるでしょう。そんな長期入院の保障となるのが長期入院特約です。長期の入院日数については、125日以上、180日以上などと定められています。

近ごろでは、長期入院の抑制や通院治療・在宅療養が増えていることから、入院が短期化している傾向ではあるものの、万が一の病気やケガによる長期入院リスクを考え、検討したい特約ではないでしょうか。

がんや糖尿病などに備える「成人病(生活習慣病)入院特約」

がん・高血圧・糖尿病・心疾患・脳血管疾患などの生活習慣病による入院に備える保障が、成人病(生活習慣病)入院特約です。

仮に疾病入院特約と成人病(生活習慣病)入院特約の両方を付加している人が、保障の対象となっている生活習慣病にかかり入院した場合、疾病入院特約からの1日あたりの給付金が支給されるうえに、成人病入院特約の給付金も上乗せして受け取ることができます。

女性に多い病気に備えるなら「女性疾病入院特約」

子宮や乳房に関する病気などは女性がかかることの多い病気。女性疾病入院特約は、こういった女性特有の病気による入院の保障となる特約です。

保障の対象となっている疾病で入院することになった場合、疾病入院特約を付加しているなら、女性疾病入院特約の給付金に加え、疾病入院特約の給付金も上乗せして支給されます。

がんによる入院に備えるなら「がん入院特約」

がんにかかって入院した場合に給付金が受け取れるのが、がん入院特約です。年齢を重ねるとともに、がんにかかる確率は高くなるため、ぜひ保障の付加を検討したい特約です。

一般的には疾病入院特約や総合医療特約などと一緒に付加されるがん入院特約。疾病入院特約や成人病入院特約には、1回の入院や通算入院など支払いの日数に制限がありますが、がん入院給付金は無制限のものが多いのが特徴です。

がんにはさまざまな種類があるため、保障の対象とならないがんもあります。たとえば、上皮内新生物がんが対象にならないケースや悪性新生物がんとは保障の内容が異なるものもあるため、事前の確認は欠かせません。

不慮の事故による治療を保障してくれる「特定損傷特約」

不慮の事故などで骨折や脱臼をした際の治療時に給付金がもらえる特定損傷特約です。

骨折し病院に行ったときの治療時に、一時金として給付金を受け取ることができます。また、骨折をして入院した場合、けがによる入院時の特約を付加しているなら、特定損傷特約の一時金に加え、入院給付金も受け取ることができます。

一般的に特定損傷特約は合計で10回までの給付が可能とされています。また通常、1回の事故については、1回までしか給付金が支払われません。万が一のときにしっかりと保障を受けられるよう、特約の内容は事前に確認しておきましょう。

費用負担も考えながら、必要な特約を検討しましょう

入院保障の特約ラインアップを見ていると、さまざまな病気のリスクによって入院を迫られる可能性があることに気づかされます。しかし、あれもこれもと特約をつけてしまうと、保険にかかる費用の負担も増えてしまいます。自分に必要な特約はどれなのかをしっかりと検討し、選ぶようにしましょう。保険会社によっては、特約の内容が変更できないケースもあります。そのため、入院保障はもちろんのこと、特約を選ぶ際は、事前に保険会社の担当者に確認するようにしましょう。