妊娠や出産時に共済金はおりる?保険との違いとは?

出産するにあたって、生活の助けとなる給付金などはどのくらいなのかというのは気になりますよね。
給付金とひとことで言っても、行政が携わっているものや自身が加入している状況かどうかなどで変わってきます。
そのなかでもよく耳にする「共済」ですが、実際にはどのようなものなのかご存じない人も多いのではないでしょうか。実は保険とも仕組みが異なるのです。
今回は、共済とは何か、加入していれば出産時にも使えるのかなどについて解説していきたいと思います!
意外と知られていない?!共済と保険の違いとは
保険の加入を考えたときによく一緒にパンフレットをもらいがちなのが「共済」です。
一体何が違うのでしょうか?
共済とは
病気や事故、災害などに対して組合員相互に助け合うという保障事業のことを指します。
保険の仕組みに基づいている共済組合も多く存在します。
組合員が掛け金を出し合うことでそれを共同財産とし、組合員の誰かが困った時に助けることができるようになっています。
共済は非営利事業であり、全国に展開されています。
保険と共済の違い
少し難しい話にはなってしまいますが、保険と共済の違いはまず根拠法令と監督官庁が違います。
保険は根拠法令が保険業法、監督官庁が金融庁となっています。共済の場合はぞれぞれです。
保障内容については保険と共済が一致するということはほぼないといっていいでしょう。それぞれを比較するということは難しいかもしれません。
つまり自分の求めている保障内容のポイントはどのようなものかというところで判断することとなります。
共済の事業ごとによって違う!加入するための条件とは?
同じ「共済」というネーミングをうたっていても、種類はさまざまです。加入できる条件が異なっているので注意が必要となってきます。
また、加入するためには組合員になることが前提とされています。
都道府県民共済
出資金200円で組合員になることができ、共済に加入することが可能です。
都道府県ごとに運営が異なっているのも都道府県民共済の特徴のひとつ。
例えば、千葉県で県民共済に加入できるのは「千葉県内に住んでいるもしくは勤務している人」のみが条件です。
その他の共済
共済事業によって異なりますが、多くの場合は出資金を納めることで組合員もしくは准組合員という形で共済に加入できます。
全国各地にある事業所のなかから都道府県支部や居住地域の組合員になる必要がある場合が多いでしょう。
場合によっては員外利用という形で組合員や准組合員にならずとも加入できる場合もあるので気になる共済組合を見つけたらチェックしてみてくださいね!
妊娠や出産のときに共済金はどのような場合に適用されるの?
共済でも妊娠や出産において適用されるところが多いでしょう。
しかし条件があり、基本的に健康保険の適用範囲内であれば共済金が支払われます。
自然分娩での出産の場合には、病気や医師の処置が必要ではないと判断され、共済金の支払いはないというところがほとんどでしょう。
帝王切開術となった場合、医療行為が伴うものなので共済金支払いの対象となるでしょう。
誘因分娩や会陰切開術の場合などには判断がむずかしく、医師の診断や共済組合によっても適用になるかが変わってきます。各共済組合に問い合わせてみるといいですね。
また、共済組合によっては妊娠がわかってからの加入OKのところもあれば、加入1年以内は保障対象にならないというところもあります。
加入の検討は妊娠前がベストですね!加入している人も自身の保障内容が妊娠や出産時にも適用されるのかもう一度確認してみましょう。
保険と比較!共済をえらぶメリットとデメリットとは?
メリット:共済は金銭的に負担が少ない
終身保障つきではないものが多く揃えられているところが多いのも共済の特徴です。月々1,000円からの掛け金で加入できるものもあるので、安く保障が抑えられるでしょう。
もし決算の段階で余剰金が発生した場合には、掛け金の一部を割戻金として返金されるところもあるようなので、ぜひチェックしておきたいところですね!
また、一部の共済にはなってしまいますが、年齢によって掛け金が上がるということがなく一律に設定されているものもあります。出産する時期にはあまり関係のない話かもしれませんが、年齢を重ねると一番の悩みになるところではあります。掛け金一律制度は安心ですよね。
デメリット:保証金額が少ない
死亡保障やがん診断保障、先進医療保障において保険に比べると限度額が低く設定されているところがほとんどです。
また、積み立てを兼ねた貯蓄タイプのものが少ないというところや、高齢になると補償が薄くなってしまうというデメリットも挙げられます。
しかし、これらのデメリットは出産においてはあまり気にならないという人もいるのではないでしょうか。しかし出産は何が起きるかわかりません。万が一に備えたい場合には他の保険に加入し、上乗せで保障するという形も取ることができるので共済に加入していても損はないかと思います。
まとめ:妊娠や出産時に共済は適用される場合もある!
共済と保険の違いは意外とあると感じた方も多かったのではないでしょうか。共済は金銭面では比較的気軽に加入できます。
保険とは商品内容が異なる部分が多いため、比較するというのは難しいことかもしれません。自分に見合った保障内容かどうかということをしっかり確認してからの加入をおすすめします。
すでに加入している人は、妊娠や出産時にも帝王切開術やそのほかの医療行為に対する保障されるということで一安心ですね。自身の保障内容で適用されるかどうかはいま一度チェックしてみるといいですね!