全国共済お役立ちコラム

終身医療保険とは?特徴やメリット・デメリットを分かりやすく解説

2021-6-4

近年、よく耳にする「終身医療保険」。
その名前から大体は想像がつくかもしれませんが、実際どのような内容なのか詳しく知らないという人もいるのではないでしょうか。
医療保険は万が一、病気や怪我にあった場合に自分の身を守るための保険です。
ですので、しっかりと知っておいて損はありません。
今回は、「終身医療保険」について、特徴やメリット・デメリットを解説していきます。

そもそも終身医療保険とは?

まず初めに医療保険とは、病気や怪我などによる入院や手術等に対して備える保険です。一般的には、入院日数に応じて支払われる入院給付金や、手術をした際に支払われる手術給付金が主契約となります。それに加えて、先進医療特約や通院特約、女性疾病特約、3大疾病特約、がん特約など、必要に応じて様々な特約を上乗せすることが出来ます。
この医療保険は、大きく終身医療保険と定期医療保険に分けられ、そのうち保障が一生涯続くものを終身医療保険といいます

ここがポイント!終身医療保険の特徴と定期医療保険との違い

終身医療保険の最大の特徴は以下の2点です。
保障が一生涯続く
一度加入したら保険料は変わらない
また、保険料の支払い方法には、亡くなるまで支払う終身払いと、定められた期間で支払いを終える短期払いがあります。
一方で以前まで主流であった定期医療保険は、契約時に定めた保険期間のみを保障する医療保険です。1年・10年・15年と保険期間を定めて保険料を計算するので、終身保険と比べるとお手頃な保険料で加入できますが、更新を迎えるたびに保険料は上がっていきます。

終身医療保険のメリットとデメリット

先ほど、終身医療保険には、保険料が上がらず一生涯保障が続くというメリットがあると説明しました。そのように聞くと、良い所だらけのように思える終身医療保険ですが、もちろんデメリットもあります。以下、そのデメリットを説明します。
・見直しや乗換えにより保険料が高くなる

既に終身医療保険に加入している人が別の商品に乗り換えたり、内容の見直しをして保障を追加したりする場合、保険料が高くなる可能性があります。
乗り換えや保障の追加にいたっては、その時点での年齢をもとに保険料を算出するため、既に加入している商品の保険料と比較すると、どうしても高くなってしまいます。
医療の変化に対応できない可能性も

近年では、入院日数が短縮化傾向にあったり、通院治療ができる病気が増えたりなど、医療事情もめまぐるしく変化しています。終身医療保険は、一度加入すると保険料だけでなく内容も変わらないため、このような医療事情の変化に対応できない可能性もあります。

終身医療保険を選ぶ前に確認しておきたい事

終身医療保険を始めとする多くの民間保険は、公的医療保険だけでは足りない保障を補うと考えると選びやすくなります。そのためにも、まずは自分がどのような公的医療保険制度に加入していて、いつ・どのような保障を受けられるのかをしっかりと確認しておきましょう。
続いて、気になる保障や、備えておきたい保障について考えます。例えば、「将来、がんになってしまった時のために備えておきたい」と考えるのであれば、終身医療保険にがん特約を付けるか、あるいは別途がん保険を検討するのがおすすめです。また、「妊娠や出産、女性ならではの病気やリスクに手厚く備えたい」と考えるのであれば、終身医療保険に女性疾病医療特約を付けるのが良いでしょう。
さらに、保険料をいくらまでなら無理なく支払えるのかも考えておきたい重要事項です。

終身医療保険の選び方のポイント!!!

最後に、終身医療保険に加入するとなった際の選び方のポイントを解説します。
●必要保障額
終身医療保険の基本的な保障は、入院給付金と手術給付金です。これらの保障について、必要な保障額を考えましょう。入院1日当たり給付金がいくらあると安心か、手術をした際には給付金がいくら必要かを確認しましょう。
●支払限度日数
近年販売されている終身医療保険では、1回の入院当たりの支払限度日数を60日や120日としているものが多く、他にも30日・180日・360日・720日など様々な設定があります。入院給付金は「入院給付金日額×入院日数」の金額が支払われますが、入院日数は支払限度日数を上限としています。
●保障内容
終身医療保険の特約には、がん特約や女性疾病特約、先進医療特約、通院特約など、様々な特約があります。しかし、どの特約を付けられるかは各保険会社の保険商品によって異なりますので、希望する保障がある場合には、終身医療保険に特約として付けられるか確認しておきましょう。

まとめ

一生涯にわたり保障を受け続けられる終身型の医療保険が終身医療保険です。
このような保険は、保険料が途中で上がるということもありませんし、商品によっては保険料を短期間で払い終えてしまうことで、老後の保険料の負担をなくすことも可能です。
しかし、こういったメリットがある反面、他商品への乗換えがしにくいなどのデメリットもあります。そのため、終身医療保険に加入する際は、自身のライフプランをしっかりと考え、メリット・デメリットも踏まえて保障内容が自分のニーズに本当に合っているかを確認することが大切です。