子供の医療保険は必要?加入するメリットと加入の際のポイント

子供が小さいうちは、急な発熱や思いがけないケガなども多く、親としては非常に心配になりますよね。
特に入院するようなことがあれば、気が気ではありません。
そのため親御さんの中には、「子どもが小さいうちは医療費がかかるから、何か準備をしておいたほうが
いいのかな」などと考える方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、子供の医療保険について、必要性や加入の際のポイントについて解説していきます。
そもそも子供の医療保険って必要?
そもそも子供の医療保険とは必要なのでしょうか。
近年、子供の入院患者数が少ないことや、自治体による子供の医療費助成制度が充実していることから、子供の医療保険は必要ないという声も多くあります。
実際、自治体の中には、1カ月の自己負担額が2,000円を超えると、超えた分の医療費は公費で助成してくれるという地域もあります。
では、子供の医療保険に加入した場合、どのようなメリットがあるのでしょうか。
●子供の将来のために備えられる
終身医療保険であれば、加入時点での年齢が若いほど保険料が割安になります。
そのため、早く加入すればするほど安い保険料で一生涯の保障を得られるのです。
●医療費以外の出費にも備えられる
子供が入院するとなった場合、必要な支出は医療費だけではありません。
母親の付き添いが必要ともなれば、それによる収入の減少も考えなければなりません。
医療保険に加入しておけば、医療費だけでなく治療中の収入減も補ってもらうことができるので安心です。
また、個室を希望した際の差額ベッド代など、自治体の医療費助成制度でまかないきれない費用も補ってくれます。
このように子供の医療保険に加入しておくことで、子供の将来に対してより安心できるというメリットがあります。
子供の医療保険の種類
また、子供が加入できる医療保険にもさまざまな種類があり、主に以下の5つに分けられます。
・終身医療保険
・学資保険の医療特約
・親の生命保険の家族特約
・損害保険の傷害保険
・子供向けの共済保険
子供の医療保険を選ぶ際の5つのポイント!!!
そしていざ子供の医療保険に加入するとなった際、適切な医療保険を選ぶためには次の5つのポイントを意識しておくことが大切です。
●保障の目的と期間を明確にする
1つ目のポイントは、保障の目的と期間を明確にすることです。
保障が欲しいのは子供が自立するまでの間なのか、あるいは自立した後もずっとなのか、まずはこの点をはっきりさせましょう。
自立した後も継続する医療保険に加入したいのであれば終身医療保険を選び、子供が自立するまでの保険を選びたい場合は、学資保険の医療特約や親の生命保険の家族特約、傷害保険や子供向けの共済保険から選びます。
保険の種類によって特徴や保障内容が異なるので、子育てにおいてどの部分に備えておきたいかを明確にしておくことで、加入すべき保険を選びやすくなるでしょう。
●保障金額を考える
2つ目のポイントは、保障金額です。
学資保険や親の生命保険の特約で医療保険を付帯する場合、保障金額は子供向けの共済や一般の医療保険に比べて低くなります。
子供の年齢が低い間は公的医療保障制度を利用できるため、保障額が低くても問題ありませんが、子供が自立した後も手厚い保障を受けられるようにしておきたいのであれば、保障金額の高い医療保険を選んだ方が良いでしょう。
●先進医療特約は必要か
3つ目のポイントは、先進医療特約が必要かどうかです。
近年、その効果が認められている先進医療ですが、医療費助成制度や公的医療保険の対象外となるため、万が一子供が先進医療を受けることになった場合、多額の自己負担が発生してしまいます。
ですので、もし子供が治療の難しい病気を患ったときに最先端の治療を受けさせたいと考えるのであれば、先進医療特約を付帯しておくと安心です。
●掛け捨てか、貯蓄型か
4つ目のポイントは、掛け捨てか貯蓄型かを決めることです。
医療保険の多くは掛け捨て型になっており、月々の保険料は比較的安く抑えられます。
一方で、貯蓄型の医療保険を選べば、「一定の年齢になるまで給付金を受けなかった」などの条件を満たすと還付金を受けられますが、月々の保険料は高くなりがちです。
●保険料を決める
5つ目のポイントは、保険料を決めることです。
毎月いくら保険料を支払うかによって、家計の負担が変わってきます。
保険会社や保障内容によって保険料が異なるのはもちろんですが、終身医療保険のように、途中で子供が保険料を支払うようになる場合は、子供への負担を考慮した上で加入する保険を決めることが大切です。
まとめ
いかがでしたか?近年、子供が医療を受けられる環境は充実していますが、公的医療制度だけではカバーしきれない部分も多くあります。万が一お子様に何かあった場合に備え、一度子供の医療保険を検討してみるのも良いでしょう。