全国共済お役立ちコラム

妊娠したら保険に入るべき?

2019-6-3

女性はライフステージによって環境に変化が起きやすいです。
特に妊娠及び出産は大きなイベントのひとつですよね。
大変喜ばしいことですが、費用やリスクも伴います。
今回は妊娠及び出産に関わる医療保険の仕組みと、どのような種類の保障が行われているかについて見ていきましょう!

妊娠・出産にかかる費用はどれくらい?

まず、妊娠、出産のためにかかる医療費についておおまかに確認してみましょう!

妊娠、出産には原則、健康保険が使用できません。自然分娩で出産した場合の平均的な費用は40万円から50万円ほどと言われています。

また、出産するまでには妊婦検診というものもがあり、病院に何度も行くことになりますが、その費用ら5万円から10万円ほどかかると言われています。とはいえ、母子手帳を受け取る際に妊婦検診の無料券や補助券が配布される場合がほとんどです。さらに、出産育児一時金というもので子供一人に対して42万円ほどの公的な補助金を受け取ることができます。

帝王切開や早産で出産した場合や子宮外妊娠などは健康保険が適用され、医療費の負担が全体の3割程度の負担となります。

妊娠及び出産に保険は必要?

では、実際の妊娠及び出産時の保険についてみていきましょう。妊娠・出産時はトラブルが起きやすいです。その場合に治療を受けたら基本的には医療保険の対象になります。

妊娠中に起こる主なトラブルには、切迫流産、重度のつわり、帝王切開、妊娠高血圧症、妊娠糖尿病などがあり、症状によっては入院が必要になることもあります。これらのトラブルで治療を受けた場合は、保険診療になるだけでなく、民間の医療保険の給付の対象にもなります。ですので、妊娠・出産時にも医療保険が役に立ちます!

出産時のトラブルでは医療保険が強い味方に!

では、妊婦の方は保険に入る必要があるのか検討していきましょう。

妊娠および出産には何が起こるかわかりません。検診で突然、切迫早産の危険があるとして入院が必要になることもあります。また、妊婦検診ではまったく問題がなくても、出産では予想外に難産になり、帝王切開をすることになることもあります。妊娠中のトラブルや出産時のトラブルというのは予想以上に多いものです

そんな時に備えて保険に入っておくことは心強い味方となるでしょう。入院や手術が必要となると、どうしても費用がかかってしまいます。医療費に関しては健康保険や高額医療費の適用となるものの、食費や差額ベッド代などの関連費用は自己負担になるからです。

どのタイミングで検討するのが良いのでしょうか?

次に保険に入るとしたら、そのタイミングはいつがベターなのか検討していきましょう。

保険は出来るだけ、最初の妊娠前に加入しておくことをおすすめします。妊娠後の保険の加入は条件や制限がついてしまう場合が多くあるからです。 妊娠がわかってから医療保険に加入する場合、たとえ加入できたとしても、「特定部位不担保」という条件がつけられます。

一般的な医療保険の場合、妊娠中に加入した場合には、妊娠が関係する病気については、給付の対象から除外となってしまいます。一部の妊婦向けの医療保険の中には、妊娠後の加入でも週数によっては異常分娩時に保障を受けられる商品もありますが、基本的に妊娠前に加入しておいた方が保障の範囲が広くなります。

医療保険加入前に何らかの治療歴がある場合も、「特定部位不担保」となります。保険加入前の出産が帝王切開であった場合、その後の保険加入では、一定期間、子宮関連の病気については保障の対象外という制限がつく場合があります。

最近では様々なタイプの保険がある!

ここまで説明してきた通り妊娠前がベターなことは確かですが、最近では妊娠・出産を広くサポートする医療保険も登場しています。

特に妊婦を対象とした医療保険の中には、女性特有の疾患や異常分娩だけでなく、自然分娩にともなう入院をサポートする商品も登場しています

また、不妊治療においては、健康保険外の治療費用に対する保障や、出産に上手くいった場合に、お祝い金が出るようなタイプもあります。年齢やニーズによっては、このようなタイプの商品を検討してみるのも良いでしょう。