全国共済お役立ちコラム

手術給付金はどのような場合に適用される?保険選びのポイントと仕組みを徹底解説!

2023.2.1

手術には多額の費用がつきものです。日本は公的な健康医療保険制度が整っていてだいぶ費用の軽減にはなるとはいえ、長期的な病気やケガになると金銭面の負担は不安ですよね。
実は手術内容によって「手術給付金」というものが適用される場合があるのをご存知ですか?高額な手術費用もこの給付金でカバーできる部分があります。いざというときに手術給付金の存在を知っていれば安心して治療に専念することができますね。
今回は、手術給付金とは一体何なのか、どのような場合に手術給付金は適用になるのかをポイントと一緒に徹底的に解説していきます。

手術給付金とは?どんな仕組みでもらえるお金なの?

手術給付金の受け取りを検討する際、まず知っておかなければならないのはまず「給付金とはそもそもどういったものなのか」ということです。あわせてどういった計算方法と仕組みで給付金額が決まるのかもチェックしていきましょう!
手術給付金とは
手術給付金とは、民間の医療保険に加入している人が病気やケガで手術を受けたときに支払われる給付金のことです。
手術給付金は、「適用になる手術であること」という条件があります。基本的にはこの支払が適用される手術を受けるたびに何度でも受け取ることが可能です。
ただし保険会社や保障内容によっては「施術の開始日から60日に1回の支払限度とする」「1日に複数回の手術を行なった場合にはそのうち1回分のみ給付する」「放射線治療を行なった場合、60日に1回の支払限度とする」といった条件を設けていることがあります。見落としがちなポイントになるので、保険会社と直接話をしながらよく確認してみましょう。

手術給付金支払いの仕組み
手術給付金の支払いの仕組みは、保険会社によって設定が異なります。つまり同じ手術をしても保険会社によって給付金額は違うということです。
給付金には支払いの仕組みが2種類あります。この2種類のうちどちらかを選択することとなります。
1つは入院給付金日額に手術の種類に応じた「給付倍率」というものを乗じた仕組みです。手術の種類によってこの給付倍率が10倍、20倍、40倍などとそれぞれ保険会社によって設定されています。この倍率は、軽度な手術は低く、重度な手術が高く設定されています。
とはいえ保険会社によって倍率は異なるので、同じ手術でも倍率が高く設定されている保険の方の手厚い給付金を受け取れるということになりますね。
ただし手術給付金を手厚くすれば保険料もそのぶん高額になることも忘れてはいけません。
もう1つは「一律10万円」「入院給付金日額の10倍」など一定額にしたものがあります。
このとき、多くの保険会社では入院を伴う手術と外来手術とでは異なる金額設定および倍率設定をしているので注意が必要です。

手術給付金にさらに上乗せされる場合
そのほかにも手術給付金に上乗せがある保険商品もあります。
たとえば治療費がより高額になるがんの手術や女性特有疾病の手術を行なった場合には、手術給付金に上乗せしたお金が支払われます。このように手術給付金に上乗せはあるのかという点も保険えらびには欠かせないポイントですね

手術給付金には適用と適用外がある?!対象になる手術の基準とは

手術とひとことで言っても種類は想像以上にたくさんあります。手術給付金の対象枠にはどんな手術があり、また、どんな手術は対象外なのか知っておきたいですよね。
以下にくわしくまとめてみました!

手術給付金が適用される手術とは
前述したとおり、手術給付金はどんな手術でも受け取れるというわけではありません。
給付が適用される手術にはどんなものがあるのか、保険の契約条項に記載されている約款をチェックしてみましょう。保険会社が指定しているおよそ90種類、もしくは公的健康医療保険に連動するおよそ1,000種類が手術給付金の適用となります。
自分がどちらの保障内容が含まれている保険に加入しているのかという点も事前に確認しておきましょう。
今はこの公的健康医療保険に連動する1,000種類ほどの手術が主流となってきています。しかし法令などの改定によって支払事由が左右される場合があるので注意が必要です。
また、一見すると保険会社が指定する90種類ほどの手術は明らかにカバーできる種類が少ないのではと感じるかもしれません。しかし、大きく分けて90種類ほどということで、実際には600種類ほどの手術をカバーすることが可能です。思ったほどの差ではありませんね。
これから加入を考えている人は適用される手術内容をよく見くらべて決めることをおすすめします。
基本的には条件を満たしていれば入院を伴わない手術にも適応可能です。まれに入院をともなう手術のみ適用としている保障内容の場合もあるので、これから加入を検討している人はそういったこまかい部分にも注目した方がよさそうですね。

手術給付金適用外の手術とは
手術給付金適用外のものは保険会社によって異なります。ここでは適用外となる手術でよく挙げられるものを紹介してきましょう。

・保険加入以前に発生した病気やケガに対する手術
・病気やケガなどの治療目的ではない手術(レーシック手術や美容整形、不妊手術など)
・出産時の正常分娩による手術
・先進医療となる手術
・大腸内視鏡検査など検査を目的とした手術

などがあります。
公的健康医療保険が適用されないものが多いですね。
よく勘違いされやすいことのひとつとして公的健康医療保険が適用されるのものだとすべて大丈夫と思われがちですが、それは違います。対象の手術でも手術給付金では適応外となる場合があるのです。一例としては、

・抜歯
・外耳、鼻腔内皮膚切開術などの異物除去術
・ウオノメやタコなどの手術後縫合
・創傷処理

が挙げられます。そのほかにも保障内容によっては手術給付金適応外となることもありますので注意が必要です。

まとめ:保険会社の商品をよく見くらべて、自身に合った保障内容で手術給付金を活用する

手術を受けるとなると気になるのはやはり高額な医療費。そんなときに手術給付金があれば手術に対する不安が軽減され、治療に専念できるでしょう。
どの手術にどのくらいの手術給付金が支払われるのかという設定は保険会社によって異なるので、約款を確認して直接保険会社に問い合わせて話を聞くと確実です。保障内容はこまかくわかれているためよくわからないまま契約してしまう人も少なくありません。今回の記事を参考にしながら手術給付金に関する保障内容をよく見くらべ、自分に合った保険商品選びをしていざというときに備えましょう!