持病があっても入りやすい商品が共済にもあるの?

保険だけでなく共済にも、持病や既往歴がある方でも入りやすい商品があるということを皆さんはご存じでしょうか?「引受基準緩和型」や「無選択型」というワードを聞くと、ついつい「保険」のことと思ってしまう方も多いのではないでしょうか。ですが、「引受基準緩和型保険」や「無選択型保険」と同様に、共済にも持病があっても加入しやすい商品があるのです!今回は、そんなあまり知られていない持病があっても加入しやすい共済の商品について、詳しく説明していきたいと思います!
そもそも共済とは?
共済とは、「組合員の協同救済」という相互扶助を制度化したものです。病気や事故、自然災害など、さまざまな災難に対する経済的損失の補填と生活の安定を目的としたものであり、一定の地域や職域などで構成される団体によって運営されます。将来起こるかもしれない災難に備え、組合員があらかじめ一定の金額を拠出して協同の財産を準備し、万一組合員の身に災難が発生したときにはそこから共済金を支払います。つまり、組合員の誰かが困ったときは、他の組合員が協力して助けるという仕組みです。
保険と共済は何が違うの?
共済も保険も、万が一の為に備えるという意味では一緒ですが、異なる部分もいくつかあります。以下に共済の代表的な特徴をご紹介させていただきます。
1.共済は非営利団体
営利目的である株式会社などが行う保険事業は、株主への配当を目的とする営利事業ですが、共済は、組合員が自ら運営することを通じて、組合員に最大の奉仕をすることを目的としている事業であり、この点が保険と共済の最大の違いと言えます。
2.加入対象者は原則として組合員やその家族
保険が不特定多数の方を対象として営業出来るのに対し、共済は原則として、組合員やその家族だけが加入することが出来ます。
3.根拠法の違い
保険が「保険法」に基づいて実施されているのに対し、共済は「農業協同組合法」や「消費生活協同組合法」、「水産業協同組合法」というように、共済ごとの関係法令に基づいて実施されます。なお、加入者の権利義務などの基本的なルールについては、共済・保険ともに「保険法」に基づいています。
持病や既往歴があっても入りやすい商品が共済にもある!
ご自身の健康状態が原因で告知項目を満たすことが出来ず、保険への加入を断念してしまっているという方も多くいらっしゃると思います!保険がだめなのならば、次に候補としてあがるのが共済です。そういってしまうと、共済の告知は保険よりもゆるいと思ってしまう方もいるかもしれませんが、決してそうではありません。ですが、各共済が設けている条件によっては、医療保険を断念した方でも加入しやすい商品があるのです。以下に、その例をいくつかご紹介させていただきます。
1.共済A
共済Aには、通院中や服薬中の方でも加入しやすいように設計された、告知がゆるい商品があります。また、告知項目を満たせなかった場合でも、以下に該当される方が加入できる商品が複数用意されています。
- 共済Aに指定された持病があるお子様
- 子宮筋腫や痔が原因で告知項目を満たせない方
- 高血圧、脂肪肝、脂質異常症・高脂血症の方
2.共済B
共済Bでは、高血圧や高脂血症(脂質異常症)によって医師から治療を受けている満30歳以上の方が、条件付きで申込みできる商品が複数用意されています。
その主な条件は以下のようになります。
- 保障開始日の段階で被保険者が満30歳以上である
- 過去から契約申込日までの間に、高血圧・高脂血症による入院経験がない
- 過去90日間において、血圧・コレステロールまたは中性脂肪の数値が規定の範囲内である
3.共済C
共済Cには「引受基準緩和型タイプ」の商品があります。
これは満15歳から満80歳までのひとが加入することが出来、既往歴があったり現在通院・投薬中の方でも一生涯保障が受けられる商品です。
この共済Cの引受基準緩和型タイプの商品の告知項目は以下のようになります。
- 現在入院中、あるいは医師から入院・手術が必要と言われていないか
- 過去2年以内に病気や怪我による手術や連続して7日以上の入院経験がないか
- 過去5年以内にがんまたは肝硬変の診断・治療・投薬・入院・手術を受けていないか
上記を満たしていれば医師の診断なしで申し込むことができます。
まとめ
いかがでしょうか?このように、知らない方が多いかもしれませんが、共済にも持病や既往歴があっても加入しやすい商品があり、場合によっては、保険よりも加入しやすいこともあるのです。健康状態によって保険への加入を諦めていた方は、是非共済への加入を検討してみてはいかがでしょうか。