掛け捨ての医療保険の特徴は?向いているのはこんな人!

医療保険は、病気やケガで入院や手術を受けた場合等に備えられる保険で、一般的に入院給付金が受取れる医療保険が多くなっています。
民間の医療保険は、数多くの保険会社が取扱っているため保障を充実させるために選ぶことができる特約の数も多く選びづらさを感じていませんか。
医療保険は、解約払戻金等の有無などによって「掛け捨て型」と「貯蓄型」の2種類に分かれています。現在販売されている医療保険の多くは「掛け捨て型」ですが、「貯蓄型」も根強い人気となっています。
ここでは、掛け捨て型の医療保険の特徴と、どんな方に向いているのか解説します。
掛け捨て型の医療保険とは?
医療保険の掛け捨て型とは、貯蓄型と比べて手頃な保険料で充実した保障を受けられる医療保険のことです。
貯蓄型の医療保険のように、支払った保険料が戻ってきたり、解約払戻金が発生したりすることはありませんが、商品によっては月々1,000円程度の負担で病気やケガに備えられます。
保険料を抑えられる分、家計に余裕が生まれれば、他の金融商品での貯蓄も可能になります。
定期タイプの場合は、保険期間が満期を迎えた後は任意で更新を継続することもできますが、更新時の年齢に応じて保険料が見直されるため、更新のたびに月々の負担が大きくなる点に注意しましょう。
|医療保険の「掛け捨て型」と「貯蓄型」の違い
医療保険の掛け捨て型と貯蓄型は、メインである医療保障の内容はさほど大きく変わりません。
基本保障である入院保障や手術保障をベースに、通院保障や先進医療保障などの保障がついた商品が広く提供されています。
医療保険の掛け捨て型と貯蓄型の違いは、「保険料」や「解約払戻金・お祝い金の有無」となります。
医療保険の貯蓄型の場合、一定年齢に達したり中途解約したりすると、お祝い金や還付金、解約払戻金などを受け取ることができます。
受け取れる金額は商品やプランによって異なりますが、特にリターンタイプや解約払戻金タイプはまとまった金額が給付されるため、子どもの学費や老後の資金づくりなど、さまざまな用途に活用できます。
ただし、貯蓄できるぶん、月々の保険料は高めに設定されていることや、返戻率を考えると簡単に解約できないところが難点です。
一方医療保険の掛け捨て型は、解約払戻金やお祝い金などはありませんが、そのぶん貯蓄型より手頃な保険料で手厚い保障を受けられます。
また、定期タイプの場合、10年・20年など節目の時期に保障を見直すことができるため、時代やライフサイクルの変化に合わせて適切な保障を確保できます。
掛け捨て型の医療保険に向いているのはこんな人
掛け捨ての医療保険が適しているのは、医療保険の保険料をなるべく抑えたい人です。家計の固定費である保険料を抑えることで、その他の目的にお金を回すことが出来ます。保障は欲しいけれど、保険料が高くて諦めようとしていた人も、家計にやさしい掛け捨て型の医療保険を探すことで、不測の事態に備えることができます。掛け捨て型の医療保険は各保険会社から出ているので、保険料や保障内容を複数社で比較してみるといいでしょう。
医療技術は年々進化していて、保険商品も新しい商品が発売されています。新しい医療技術や制度に合わせた、より新しく魅力的な保険が発売された時に、柔軟に保険を見直したいと考える人にも、掛け捨て型の医療保険が向いています。もともと貯蓄性が無いため、解約返戻金の返戻率など複雑なことを考えることなく、保障内容や保険料で比較して、その時のいい保険を選ぶことができます。
|掛け捨て型医療保険のメリット
一般的によくいわれる掛け捨ての医療保険のメリットは以下の2つです。
▶保険料が割安
貯蓄型の保険で受け取れる解約返戻金の原資は、契約者が支払う保険料です。
掛け捨ての医療保険は解約返戻金の分を保険料に反映させる必要がないので、貯蓄型の医療保険よりも保険料が割安になります。
▶保険の見直しが容易
日本の医療技術が高度になるにつれ、入院日数が短期化されたり、がんの治療を通院で行えるようになったりするなど私たちを取り巻く医療環境も変化しています。
その流れに合わせるように、民間の医療保険も日々進化しています。
かつては、5日以上の入院をしなければ保険金が支払われないものや、医療保険やがん保険は通院については支払われないのが通常でした。
しかし、今はほとんどの医療保険が入院1日目から支払いの対象となっていて、特約によっては通院も対象になる医療保険やがん保険も増えています。
医療保険は各保険会社が商品開発競争を今でも行っている分野で、世の中の医療にまつわるニーズに対応した新商品を次々と開発している分野です。
自分にとって魅力のある医療保険が販売された場合、掛け捨ての医療保険であれば、健康状態に変化がなければ従来の保険を解約して、新しい医療保険に乗り換えやすいといえるでしょう。
まとめ
今の保険料負担を抑えたいなら掛け捨て型、一生の保険料負担を抑えたいなら貯蓄型も選択肢に保険料を押さえて、日々の暮らしを充実させたい、将来のために資産運用をしたいと考えるなら、掛け捨て型の医療保険がいいでしょう。
多くの医療保険が出ているので、保険料や保障内容を比較して選べる点も魅力です。貯蓄型の医療保険は、満期保険金に魅力を感じる人や、満期保険金を受け取った後は医療保障はいらないと考える人にはいい選択肢となるでしょう。