掛け捨て型保険の保険料相場は?保険の種類別に詳しく解説!

保険に加入したいと思っても、高額な保険料のために加入を迷ってしまうということはありませんか?万が一のときの備えや、安心を得るためとはいえ、毎月高額な保険料を支払うことに抵抗を感じる人も多いのではないでしょうか。掛け捨て型保険はいわゆる「払い込んだ保険料が戻らない保険商品」です。その分、保険料は安く保障内容が充実していると言われています。ただし、かかる保険料が一律ではなく、加入年齢・性別・保障内容・払込期間等で、かなり差が出てきます。ここでは、掛け捨て型保険の特徴や保険料相場、掛け捨て型保険の注意点等を解説していきます。
掛け捨て型保険の基礎知識
|保険の種類
掛け捨て保険の種類は豊富で、次のような商品が販売されています。
▶生命保険(死亡保険)
被保険者が死亡・高度障害状態となった時に保険金が下りる。定期保険・収入保障保険が該当。
▶医療保険
被保険者が病気・ケガで治療した時に給付金が受け取れる。定期医療保険・終身医療保険の終身払タイプが該当。
▶がん保険
被保険者が悪性または初期のがんで治療した時に給付金が受け取れる。定期がん保険・終身がん保険の終身払タイプが該当。
生命保険(死亡保険)でも、終身保険の終身払タイプは販売されていますが、終身払タイプでも中途解約した場合は解約返戻金が受け取れます。
そのため、終身保険の終身払タイプの場合は掛け捨て型保険ではありません。
|掛け捨て型保険の特徴
掛け捨て保険は、中途解約または保険満期となった場合に、払い込んだ保険料が1円も戻らない商品です。
そのため、保障内容を手厚くしても保険料は比較的安く済みます。
掛け捨て保険の保険期間は、例えば10年・20年で満期となる「年満期」、60歳・65歳等で満期となる「歳満期」に分かれています。
主に年満期を選んだ場合は、満期となっても契約終了とはならず自動更新されます。
ただし、保険料は年齢が上がった分だけ割高となります。
掛け捨て型保険の保険料相場
保険料は、年齢・性別・保障(保険)金額の設定等でそれぞれ異なります。
▶生命保険(死亡保険)
掛け捨て型の死亡保険には、死亡保険金額が保険期間中一定の「定期保険」と、死亡保険金を年金(月10万円など)として給付し、保険金額は期間の経過とともに減少していく「収入保障保険」があります。
①定期保険の相場(契約例:30歳、保険期間60歳まで、死亡保険金額1,000万円)
30歳男性の場合の保険料相場は月々2,200円〜3,800円です。平均すると月額2,670円となります。
30歳女性(条件同じ)の場合は月々1,400円〜2,700円となり、平均すると月額1,750円となります。
②収入保障保険の相場(契約例:30歳、保険期間60歳まで、遺族年金10万円、初年度死亡保険金額3,600万円)
30歳男性の場合の保険料相場は、月々2,800円〜3,600円です。平均すると月額3,160円となります。
30歳女性(条件同じ)の場合は、月々1,800円〜3,000円となり、平均すると月額2,300円となります。
▶医療保険
医療保険は、基本的な保障の主契約と保障を手厚くさせるための様々な特約の組み合わせによって、保険料が大きく違ってきます。
また、特約に関しては保険会社によって違いが出ますが、がんの特約(診断給付金や通院)などをセットすると、およそ保険料は1.7倍〜2倍となります。
①医療保険の相場(契約例:30歳、入院給付日額5,000円の主契約のみ、保険料払込期間終身)
30歳男性の場合の保険料相場は月々1,400円〜1,700円となり、平均すると月額1,550円となります。
30歳女性(条件同じ)の場合、月々1,400円〜1,700円となり、平均すると月額1,580円となります。
医療保険では、男性と女性とでは主契約のみの契約であればほとんど差がないことがわかります。
しかし、女性の場合は女性特有の病気の特約があり、この特約をセットすると男性よりも保険料が高くなる傾向にあります。
▶がん保険
がん保険の保険料は、加入する年齢や性別、保障プラン、特約によって大きく異なります。
まずはがん保険ごとの月額保険料を、30歳男性が新規加入するケースでシミュレーションして結果を比較し、相場を求めてみます。
あくまでベーシックなプランでの比較となりますが保険料相場は月額3,000円から4,000円程度であり、保障を限定させれば2,000円代から加入できるがん保険もあります。
がん保険の保険料で大きく影響する要素の一つが、診断給付金です。
シミュレーションは加入者がそれぞれ自分自身で条件を当てはめながら行う必要があり、保険料は保障内容の設定次第で大幅に変わります。
また、高齢にともなって月額保険料が高くなっており、60歳を超えると月額保険料が1万円を超えるものもあります。
これは、加齢に伴ってがんに罹患するリスクが高くなり、保険会社が保険金を支払う可能性も高くなるからです。
まとめ
掛け捨て型保険の特徴や保険料相場を解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。
掛け捨て保険の保険料は、加入年齢・性別・保障内容・払込期間等でかなり差が出てきます。
ご自身の家計に無理のない備えとなるかどうか、保障内容の他に掛かる保険料も慎重に見積もって申し込みを行いましょう。