全国共済お役立ちコラム

掛け捨て保険は損なの??掛け捨て保険のデメリットってなに?

2022-12-3

結婚して新生活を始めたら、検討しておきたいことの一つが保険への加入ではないでしょうか。自分や大切な人の生活を守るためにどんなタイプの保険に加入すればいいのか、また保険料はどのくらい掛かるのか、迷うことも多いはず。そして貯蓄型の保険料は高いから掛け捨て型の保険にしようと思う方も多いのではないでしょうか。しかし保険料の比較的安い掛け捨て型保険にもデメリットはあります。主なデメリットは「病気や怪我をしないと保険が無駄になってしまう」「解約返戻金、満期保険金などがない」「保障が一生涯ではない」などです。それぞれについて詳しく見ていきましょう。ぜひ保険検討時の参考にしてみてくださいね。

掛け捨て型保険とは?掛け捨て型保険の種類

掛け捨て型保険とは、その名の通り支払った保険料が戻ってこないタイプの保険です。保険を途中で解約した際の解約返戻金や、保険満了時に受け取る満期保険金は、まったくないか、あってもごくわずかですが、少ない保険料で大きな保障が得られます。

❖定期保険
一定期間のみを保障する死亡保険の一種です。保険期間中に被保険者が亡くなった場合や、所定の高度障害状態になると、死亡保険金を受け取ることができます。契約時に定めた保険期間中は、契約した保険金額、保険料がずっと一定で、保険期間が終わると保障は終了します。定期保険と対照になるのが「終身保険」です。

❖収入保障保険
被保険者が亡くなった場合や、所定の高度障害状態になると、保険期間が終わるまで一定の保険金を受け取ることができる死亡保険の一種です。収入保障保険の場合保険期間が経過するとともに受け取る保険金額が少なくなっていくのが特徴です。

❖医療保険
病気やケガによる入院、手術の費用に備えるための保険です。主契約には入院給付金、手術給付金のほか、保険商品によって三大疾病、七大疾病、がん、女性特有の病気への保障などが含まれます。重視したい保障に合わせて保険商品を選択する必要があります。

❖がん保険
保障の対象をがんに絞った保険です。がんの場合、医療の進歩などによって入院治療は短期化し、通院治療がメインになっています。入院保障を重視した医療保険では通院保障がカバーしきれない場合があるので、病気の中でも特にがんに備えたい場合は、この保険への加入が選択肢に挙がります。

貯蓄型保険とは?貯蓄型保険の種類
貯蓄型保険は、死亡保障など万一のときの保障だけでなく、貯蓄の機能を併せ持った保険で、解約時や満期時に解約返戻金や満期保険金を受け取ることができるのが特徴で、貯蓄や資産形成の手段の一つとして捉えることができます。

❖終身保険
その名の通り、保険期間に終わりがなく一生涯保障が続く死亡保険の一種です。また、途中解約の際には解約返戻金を受け取ることができます。そのため、死亡時の保障のみならず貯蓄として利用することもできます。

❖養老保険
被保険者が死亡、所定の高度障害になると保険金が受け取れるほか、契約が満期を迎えるまでに何もなかった場合には、死亡時(高度障害時)に受け取る予定の保険金と同等の満期保険金が受け取れる保険です。

❖学資保険
子どもの教育費を準備するための保険で、「子ども保険」とも呼ばれます。契約時に決めた保険料を毎月払い込みすることで、子どもが18歳など一定の年齢になると学資金を受け取ることができます。

❖個人年金保険
老後資金を自分で準備するための手段となる保険が、個人年金保険です。毎月あるいは一括で保険料を払い込み、契約時に決めた年齢に達すると年金を受け取ることができます。被保険者の生死や年金を受け取れる期間によって「確定年金」、「有期年金」、「終身年金」などに分けられます。

掛け捨て型保険・貯蓄型保険のデメリット

掛け捨て型保険・貯蓄型保険にはマイナスの面も存在します。それぞれ確認していきましょう。
❖掛け捨て型保険デメリット
|満期保険金・解約返戻金がない
満期を迎えたとき、解約したときにまったく(あるいはほとんど)お金を受け取ることができません。その分保険料が安くなっているのですが、保険に貯蓄性を求める人にとってはデメリットと感じるでしょう。

|一定期間で保障が終わる商品が多い
掛け捨て型の死亡保険の場合、一定の期間しか保障されません。その分保険料は安いのですが、一生涯の保障を得たい場合には、終身保障の死亡保険(終身保険)に加入する必要があります。なお、医療保険やがん保険は、掛け捨て型でも終身保障のタイプがあります

|病気や怪我をしない場合、保険料が無駄になってしまう
掛け捨て型保険での保障はあくまで病気や怪我に備えるもの。
無事平穏に過ごせて、満期や更新を迎えたときには支払った保険料は戻ってきませんので、病気や怪我にかからなければ、保険自体は無駄になってしまいます。
掛け捨て型は支払う金額が比較的少なくても保障が得られるのがメリットですが、「掛け捨ての保険はお金の無駄と思う」方には、無駄にならない貯蓄型の保険が向いているでしょう。

❖貯蓄型保険デメリット
|掛け捨て型と比べ保険料が高くなる
貯蓄型保険の保険料は、「掛け捨て型」と呼ばれる保険に比べて一般的に高くなり(*)、大きな保障を準備する場合には保険料が高額となります。

|解約する時期によっては、解約返戻金が少ない、あるいは受け取れないことがある
一般的に、契約したばかりのころの解約返戻金は少額で、この時期の解約返戻金は払込保険料の総額を大きく下回るか、解約返戻金そのものがないこともあります。そのため、基本的には保障に絞った目的での加入を検討することが大切です。また保障額の設定については、途中で保険料の支払いが困難になり、予定していない時期での解約、といった事が起きないよう、支払いに無理のない保険料と保障内容を設定することが大切です

 掛け捨て型保険のおさらい
掛け捨て型保険の保険料は、保険金額・年齢・性別・保険料の支払方法などが同じ内容の終身保険や養老保険などの貯蓄型保険と比べて安くなります。死亡保険であれば、高額な保障を準備しやすい点が魅力で、子育て世帯などが死亡保障を準備するのに適しています。

 貯蓄型保険のおさらい
貯蓄型保険は、保険金額・年齢・性別・保険料の支払方法などが同じ内容の掛け捨て型保険と比べると保険料が高くなりますが、解約返戻金や満期保険金などを受け取ることができます。資産形成のひとつの手段として活用することも可能です。ただし、貯蓄型保険の解約返戻金は、解約の時期によっては払込保険料の総額を下回ってしまいますし、解約返戻金が受け取れない場合もあります。

まとめ

いかがでしたか。掛け捨て型保険のデメリットとしては、基本的に貯蓄性がないため、満期まで保険料を支払っても満期保険金がありません。保険料が安く手厚い保障を受けられるものの、解約返戻金がないというデメリットがありますので、まずはこの基本をしっかり押さえておきましょう。家族構成や将来のライフプランなどを考慮し、自分に合った保険を選択することが大切ですね。