掛け捨て型生命保険の月額保険料の相場はどのくらい?

今や保険の主流となってきている掛け捨て型。この掛け捨て型の保険料の相場をご存じでしょうか?今回は、掛け捨て型と積み立て型の保険料の違いを解説します。近年は月々の保険料が安い掛け捨て型の需要が高まってきていますね。各保険会社によってその保障内容や保険料に違いがあります。掛け捨て型の生命保険の加入を考えるにあたって、保険料がいくらかかるのか、どのように商品を選べばよいのか知りたいですよね。そこで今回は、掛け捨て型の生命保険について、保険料と保険金額の相場この記事を読んでいただければ、掛け捨て型の生命保険の概要や保険選びの着眼点が分かるはずです。是非最後までご覧ください。
掛け捨て型の生命保険の相場平均を解説
生命保険には掛け捨て型と積み立て型の2種類があります。
通常掛け捨て型の生命保険といえば、一定期間中に万が一の事が起きた場合に保障をする定期保険(死亡保険)と、ケガや病気などで入院・通院・手術等をした場合に保障する医療保険があります。
|掛け捨て型の死亡保険の月額保険料の相場
掛け捨て型の死亡保険には、死亡保険金額が保険期間中一定の「定期保険」と、死亡保険金を年金(月10万円など)として給付し、保険金額は期間の経過とともに減少していく「収入保障保険」があります。
定期保険の相場(契約例:30歳、保険期間60歳まで、死亡保険金額1,000万円)
30歳男性の場合の保険料相場は月々2,200円〜3,800円です。平均すると月額2,670円となります。
30歳女性(条件同じ)の場合は月々1,400円〜2,700円となり、平均すると月額1,750円となります。
収入保障保険の相場(契約例:30歳、保険期間60歳まで、遺族年金10万円、初年度死亡保険金額3,600万円)
30歳男性の場合の保険料相場は、月々2,800円〜3,600円です。平均すると月額3,160円となります。
30歳女性(条件同じ)の場合は、月々1,800円〜3,000円となり、平均すると月額2,300円となります。
|掛け捨て型の医療保険の月額保険料の相場
医療保険は、基本的な保障の主契約と保障を手厚くさせるための様々な特約の組み合わせによって、保険料が大きく違ってきます。
また、特約に関しては保険会社によって違いが出ますが、がんの特約(診断給付金や通院)などをセットすると、およそ保険料は1.7倍〜2倍となります。
定期保険の相場(契約例:30歳、入院給付日額5,000円の主契約のみ、保険料払込期間終身)
30歳男性の場合の保険料相場は月々1,400円〜1,700円となり、平均すると月額1,550円となります。
30歳女性(条件同じ)の場合、月々1,400円〜1,700円となり、平均すると月額1,580円となります。
医療保険では、男性と女性とでは主契約のみの契約であればほとんど差がないことがわかります。しかし、女性の場合は女性特有の病気の特約があり、この特約をセットすると男性よりも保険料が高くなる傾向にあります。
世帯年間払込保険料はどのくらい?
平成27年度の生命保険(個人年金含む)の世帯年間払込保険料は、かんぽ生命やJA、県民共済などの共済を含むすべての生命保険全体で38.5万円となっており、年々世帯の年間保険料は減少しています。
最近では、掛け捨て型の生命保険が主流となってきていることも、保険料減少の要因となっています。
月々の保険料の平均額は??
終身型とは生命保険を契約したときから一生涯保障されるものをいい、一般的に貯蓄性が高く、老後の資金などに活用することもできます。
しかし、貯蓄性が高く一定の保険金額を一生涯保障しますので、保険料は高くなります。
契約例:30歳男性、死亡保険金額500万円
この場合の終身生命保険では、保険料は6,300円~8,900円となり、平均すると約7,300円となります。30歳女性では、保険料は5,700円~7,700円となり、平均すると約6,800円となります。
掛け捨て型と積み立て型の生命保険の保険料相場を比較
掛け捨て型は保険料が安く、積み立て型は貯蓄性があると同時に保険料が高いのが特徴です。ここでは、掛け捨て型と積み立て型それぞれの保険料の相場を比較します。
まずは掛け捨て型生命保険の月々の保険料を見てみましょう。
契約条件は以下のとおりとします。
年齢:30、40歳
保険金額:1,000万円
保険期間:10年
特約:なし
月々の保険料の平均は以下のとおりです。
年齢 男性 女性
30歳 1,048円 820円
40歳 1,908円 1,438円
保険料は女性よりも男性の方が高く、年齢とともに高くなります。
次に積み立て型生命保険の保険料を確認します。
契約条件以下のとおりとします。
年齢:30、40歳
保険金額:1,000万円
保険期間:終身
特約:なし
年齢 男性 女性
30歳 14,620円 12,620円
40歳 18,870円 15,820円
積み立て型生命保険は解約すると返戻金がもらえ、加入期間が長くなると返戻率が高くなります。ただし、保険料は掛け捨て型よりも高いので、加入は家計の状況を見ながら慎重に判断しましょう。
まとめ
掛け捨て型保険の保険料の相場について解説しましたが、いかがでしたでしょうか。掛け捨て型は支払った保険料が戻らない、貯蓄性のないタイプの保険であるため、貯蓄型保険よりも毎月の保険料が安く設定される傾向にあります。例えば、定期保険は掛け捨て型の代表例といえます。定期保険は保険金額を高めにしても、保険料を抑えやすい点がメリットです。ただし、契約期間満了後に生存していても、満期保険金や既払保険料を受け取ることはできません。なかには、貯蓄型の終身保険と掛け捨て型の定期保険を組み合わせた保険商品もあるため、手厚い死亡保障がありながらも、保険料を抑えたいという場合は加入を検討しましょう。