全国共済お役立ちコラム

保険をすぐに解約するには?タイミングや注意点、解約以外の対処法も解説

2022-11-5

「保障の見直しがしたい」「月々の保険料の支払いが困難なため保険を見直したい」などの理由で現在加入中の生命保険の解約を考えている人もいるでしょう。
保険はいつでも解約できますが、解約にはリスクも伴うため、デメリットやリスクをしっかりと理解した上で、解約手続きを進めるか判断する必要があります。
この記事では、保険の解約後に後悔が残らないよう、保険解約のデメリットや解約返戻金についての注意点について詳しく解説します。特に、現在加入している保険が解約せずに現状維持のままの方が好条件である可能性があります。

保険は手続きをすることで解約ができる

保険契約とは、私たち加入者と、保険会社との間に結ばれる契約の一種です。
❖保険の場合の契約期間とは
・保険期間
・保障期間
と呼ばれるものです。決められた期間が過ぎれば、更新しない限り保険契約は終了します。これを「満期」と呼びます。

では、解約とは一体どういったものでしょうか。
満期を待たずに、保険契約を終了させることを「解約」といい、契約期間の途中で終了するので「中途解約」と呼ぶこともあります。解約したい場合は、保険会社に申し出て手続きを行います。手続き方法は保険会社によって異なりますが、特に難しい手続きはなく、主に以下の流れになることが多いでしょう。
① 電話やネットから保険会社に連絡する
② 書類を取り寄せる
③ 書類に記入する
④ 書類を返送する
解約の際、担当者から解約の理由などを聞かれることがあります。
その理由は、後の項目で詳しくお伝えしますが、保険の解約は、安易に行うと加入者が損をしてしまうケースもあります。
そのため、担当者が解約の理由を聞いて、解約しないでもよい方法がないか提案するために、そのようなプロセスになっています。
|解約すると「解約返戻金」が受け取れることも
一部の保険では、解約すると、「解約返戻金」というお金を受け取ることができます。
保険は、加入者が払い込んだ保険料を積み立てておいて、いざというときに保険金として支払う仕組みです。
そのため、保険会社は、払い込まれた保険料から保険会社の経費などを差し引いたあと、将来、保険金を支払う場合に備えて準備しています。このお金を、解約する場合は、返金してもらえるのです。
ただし、どんな保険でも解約返戻金があるわけではありません。

❖一般的に解約返戻金がある生命保険
 終身保険
 養老保険
 学資保険
 個人年金保険
上記に挙げたような、いわゆる貯蓄性のある保険に限られます。

|「解約」と「失効」はどう違う?
保険料の支払いが滞ったなどの理由で、保険契約が「失効」した場合は途中で終了することもあります。解約が、基本的に加入者側から意思表示をして契約を終わらせることなのに対して、失効は保険会社側からやむをえず契約の終了を告げるということです。

保険を解約する前に知っておくべき注意点

保険を解約する理由はさまざまだと思いますが、主なものとしては、以下が挙げられるでしょう。
❖保険を解約する理由
 解約返戻金を受け取るため
 保険料の払い込みが負担なため
 保険の必要がなくなったため
 ほかの保険に乗り換えるため
いずれにせよ、解約をするにあたっては、注意しておきたいポイントがあります。
知っておかないと、解約することで損をしてしまう場合もありますので、おさえておきましょう。
|保障は特約も含めてすべてなくなる
当然のことではありますが、契約している保険を解約すると、保障はすべてなくなってしまうという点に注意しましょう。
特に気をつけたいのは、主契約と特約の関係です。主契約とはメインとなる保障、特約はオプションの保障です。
保険契約では、特約については個別に解約できますが、主契約を解約した場合は、特約もすべて解約になるという決まりです。死亡保障を主契約として、医療保障を特約で付けている場合を考えてみましょう。このケースでは、死亡保障を解約したら、医療保障の特約も解約になってしまいます。

|同じ条件の保険には入れないことがある

保険を解約しようとするとき、「困ったらまた入ればいい」という考えは要注意です。
なぜなら、保険契約は、「その時点」の状況をもとに行うため、別のタイミングでは、同じ契約はできない可能性があるからです。
特に、保険料は、加入者の年齢の影響を受けるため、保障内容がまったく同じであっても、年齢が1歳違えば、保険料が違うことがあります。
その点ひとつを見ても、「今と同じ契約」をすることは難しいのがわかるでしょう。

保険を見直しする際のポイント

たとえ保険を見直すためであっても、安易に保険を解約するのは注意が必要であることをお伝えしました。では、解約によって損をしないために、保険を見直すときはどんな点に気をつけるべきでしょうか?
|今の保険の保障内容や解約返戻金額を把握する
まずは、解約しようとしている保険の内容について、今一度振り返り、よく理解するようにしましょう。
 保障内容(主契約と特約)
 現在の解約返戻金額
以上の項目を把握するため、保険証券を見直したり、保険会社に問い合わせたりするなどしましょう。そのうえで、解約しても問題ないのかどうか考えることが大切ですね。

|解約しないで済む方法を探す
「保険料の払い込みが負担になった」などの理由で解約を検討する場合、保険料の問題さえ解決すれば契約は続けてもよいと考えられます。
そこで、解約以外に方法がないのかを検討してみましょう。
たとえば、一部解約による保険料の減額という方法があります。
一部解約とは、すべてを解約してしまうのではなく、「特約だけを解約する」「保険金額を減額する」といった方法で、保障を縮小するかわりに保険金額を抑える方法です。

まとめ

いかがでしたか。ここでは保険の解約について取り上げ、保険の解約前に知っておきたいポイントや、注意すべき項目などを整理していきました。解約するにあたり注意すべき点もあるので、よく考えてから検討してみましょう。