全国共済お役立ちコラム

掛け捨て型保険のデメリットを踏まえた上で保険を検討しましょう!

2020-8-3

現在、日本銀行が施行したゼロ金利政策やマイナス金利政策の関係で、生命保険を活用した資産運用や将来の貯蓄は得策とは言えないという考えがあります。また、保障は保険で貯蓄は保険とは別のもので考えたいという方もいらっしゃると思います。そのような場合に活用できる保険が、掛け捨て型の保険です。掛け捨て型保険は、お手頃な保険料で大きな保障を備えやすいメリットがあります。
しかし、デメリットもあり、掛け捨て型保険を検討する際にはデメリットも把握しておきたいものです。
そこで今回は、掛け捨て型保険のデメリットを解説します!

掛け捨て型保険とは?

け捨て型保険は、満期や中途解約時などにお金が戻ってこないタイプの保険のことを言います。掛け捨て型保険は、貯蓄型のように保険料に積み立て分としての上乗せがないため、貯蓄型に比べて保険料が安いです。そのため、お手頃な保険料で大きな保障を備えやすい保険と言われています
そして掛け捨て型保険には、「定期保険」「収入保障保険」「医療保険」「がん保険」などがあります。

掛け捨て型保険は、戻ってくるお金がない?

掛け捨て型保険は、満期返戻金がなく、解約返戻金もないか、あってもごくわずかなため、被保険者が保険期間中に、生命保険であれば死亡しなかった場合、医療保険であれば病気やケガをして所定の状態に該当しなかった場合に、手元にお金が戻ってくることはありません。つまりそれは、掛け捨て型保険は病気やケガをしなければお金を無駄にしているようなものという見方もできないことはありません。
しかしながら、このデメリットは、保険料が戻ってこないため保険料を安く抑えることができ、解約返戻金がないので保険を見直しやすいというメリットの裏返しとも言えます。

掛け捨て型保険の定期タイプは保険期間に注意しましょう!

掛け捨て型保険は、生命保険であれば定期保険になりますし、医療保険も定期タイプのものであれば、保険期間が5年、10年というように一定の保険期間が定められています。そのため、定期タイプの保険は、一生涯の保障とはなりません。そして、保障を続けたい場合には、定期タイプの保険は保険期間満了時に、更新するか、もしくは解約して他の保険に切り替えるか決める必要があります。また、保険期間中の保険料は一定ですが、その保険が満期を迎えて更新する場合には、その時の年齢での契約となるため、保険料は上がるのが一般的です。ただし、定期保険が満期を迎えて同じ保険を更新する場合には、保障額を増額しない限り、更新時の健康状態に関わらず加入することができます。

掛け捨て型保険が向かない人とは?

掛け捨て型保険に向いていない人は、貯蓄をしたいという人、必ず保険金を受け取りたいという人、とにかく保険料が掛け捨てになるのが嫌であり掛け捨ての特長をデメリットに感じる人と言えるでしょう
例えば、亡くなったときの葬祭費用などを用意したい人は、掛け捨てタイプの生命保険だと定期タイプになるため、保険期間満了後の死亡の場合には保険金は受け取れません。そのため、一生涯保障が続く終身保険がおすすめです。
また、将来のために貯蓄をしながら保障も確保したい人も、掛け捨て型保険は戻ってくるお金がないため、貯蓄型の保険がおすすめです。貯蓄型の保険は、支払う保険料は高めになりますが、将来的には支払った保険料以上のお金を受け取ることができ、その間の保障も実質的には無料で確保できたことになります。

保険は自分のニーズに合っているかどうかが大切!

保険の良し悪しに絶対的な基準はありません。どの保険にもメリット、デメリットがあり、自分に合っているかどうかということが重要なのです。そのため、保険を選ぶ際には、その保険の特性を把握し、メリット・デメリットを理解した上で、その保険が自分のニーズに合っているかどうかを確認しましょう。
今回は掛け捨て保険のデメリットについてご紹介しましたが、そのことを踏まえた上で、掛け捨て保険が向いている人は、保険料を抑えながら大きな保障を備えたい人や貯蓄目的はなく保障内容を重視している人と言えます。掛け捨て型のメリット、デメリットを理解した上で、保険は検討しましょう