共済と掛け捨て型保険の違いとは?共済の特徴について!

掛け捨て型保険はお手頃な保険料で知られていますが、同じようにお手頃な掛け金で知られているのが共済です。共済とは、「助け合いの精神」にもとづいて、組合員のために運営する保険事業であり、「都道府県民共済」「全労済」「JA共済」などがあります。共済の商品は、終身ではない共済期間の短い、掛け捨て型のものが多いです。しかし、民間の掛け捨て型保険とは違う点もあります。そのため、コスパが最強と言われることもあります。
そこで今回は、なぜ共済の掛け金が安いのか、共済の特徴について解説します!
共済はなぜコスパが良いのか?
民間の掛け捨て型保険の保険料はほとんどの場合、掛け捨てとなっており、支払った保険料が戻ってくることはありません。しかし、共済の場合、支払った掛け金は決算時に割戻金として還元されることがあります。共済は、非営利組織として運営しているため、実際の掛け金に対して支払われる共済金が少なければ、返戻金という形で掛け金の一部が戻ってくるのです。都民共済では、平成29年度は39%強の返戻金があり、毎月の掛け金が2000円で、年間24000円かけた方は8000円以上も掛け金が返戻されています。
また、掛け捨て型保険は保障に特化することで保険金を安くしていますが、通常の保険会社は利益を出さなければなりません。一方、共済の場合は非営利で保障を請け負っているので安い掛け金で保障を受けることができます。
共済の商品の特徴とは?そこから考えるメリットについて!
共済は、特定の地域に住む人や、特定の職業に就く人などで構成される共済組合が組合員向けに行っているため、共済に加入するには、原則として組合員等になる必要があります。
共済の商品の特徴としては、死亡保障と医療保障をセットにした商品もあり、共済の商品は基本的にパッケージ化されていて分かりやすいことです。都道府県民共済では、保険期間が0歳~85歳までに設定されており、加入可能年齢は0歳~69歳までです。各区分の年齢の節目ごとに別のコースへ自動更新され、保障内容も変化します。掛け金設定もコースごとに一律で決まっており、シンプルになっています。
その中の共済の商品で、こども型は人気があります。それは、医療保険以外に、傷害保険や個人賠償責任保険など、幅広い補償範囲をカバーしてくれるからです。幅広い補償範囲をカバーしてくれながら、掛け金が月々1,000円と手頃であり、その掛け金が、17歳まで一定額というのも人気の理由です。
定期保険の場合、年齢が上がれば保険料も上がる仕組みのため、保険期間の短い保険に入った場合、保険を継続しようとすると更新手続きが必要となり、その際に年齢が上がっているため、保険料は上がってしまいます。しかし、共済の場合は、更新時も掛け金が上がらないことがメリットとなっています。
共済で注意したいポイントとは?
パッケージ商品はわかりやすいというメリットの一方で、保障を自分のニーズに合わせて手厚くすることが難しいというデメリットもあります。
共済は保障額に制限があり、共済だけでは十分な保障が得られない場合もありますので注意が必要です。
定期タイプの場合、一生涯の保障は確保できず、老後の保障が不確かです。また、ある一定の年齢までは掛け金も保障額も変わりませんが、一定の年齢になり更新を迎えると保障が少なくなってしまいます。そのため、高齢になると掛け金は変わらないまま、保障額だけ少なくなっていくという仕組みになっています。
同じ掛け捨て型でも民間の保険と共済では選ぶ際のポイントに違いがあります!
民間の掛け捨て型保険はお手頃な保険料で大きな保障を確保したい人に向いています。一方、共済も掛け金は安いですが、基本的に保障内容が小さいので、大きな保障を得たい場合には複数口加入する必要があります。しかし、共済の中には一人一口しか加入できない場合もあります。
共済を選択する際に、安いという理由で選択するのも1つの考えだと思います。また、子供が独立したので、保障が少なくてよいという人や、他の保険に加入していて、上乗せ保障がほしい方などに向いていると言えます。保険はどういった保障が自分には必要かを考えることが大切です。メリット・デメリットを理解し、共済同士でも特徴が異なるので、必要に応じて医療保障や死亡保障を考えましょう。