生命保険の掛け捨てについて正しく理解して自分にあった選択をしましょう!

掛け捨ての保険と終身保険など貯蓄性のある保険のどちらに入るべきなのか、というような疑問は保険選びにはついてまわる問題です。「掛け捨て」という言葉からネガティブなイメージを持ったり、保険は仕組みが難しいため、掛け捨てとか貯蓄性があるとか言われてもよくわからないという方も多いのではないでしょうか?
今回は掛け捨てが損でない理由を簡単に説明するとともに、掛け捨ての保険に入るべき3つのケースをご案内します。掛け捨てという言葉のネガティブなイメージを払拭して正しい知識を身につけていきましょう!
掛け捨てのネガティブなイメージはどこからきているのでしょうか?
掛け捨てと聞くと、お金を無駄にしてもったいないというネガティブなイメージを持ってしまいませんか?まずは、掛け捨ての保険を正しく理解していきましょう。
まず、一般的に、掛け捨ての保険とは、満期になってもお金が戻ってこない、途中で解約してもお金が戻ってこない保険のことをいいます。
これとは逆に満期や途中解約でお金が戻ってくる保険は、貯蓄性のある保険とか、貯蓄型の保険といいます。
掛け捨ての保険は、支払った保険料が戻ってこないため、貯蓄型と比較したときにネガティブなイメージがついてしまうかもしれませんが、決して損をしているわけではありません。なぜなら、支払った保険料は保険期間中の保障の代金だからです。逆に、お金が戻ってくる保険は、戻ってくる分のお金を余計に支払っていると考えてください。
掛け捨てのメリットは安い保険料とシンプルな仕組みにあります!
掛け捨ての保険には、保険料が安いというメリットがあります。貯蓄型の保険のように積み立て分の保険料を支払う必要がなく、シンプルに保障のみを買っているということになるからです。
そのため、子育て世代などで大きな死亡保障が必要な場合に、掛け捨ての生命保険だと高額な保障の保険に加入しやすくなります。
また、保障のみのシンプルな仕組みなので、いつ、どんなときにいくらのお金が戻ってくるのかを気にする必要がなく、貯蓄性が高いか低いかという細かい比較もする必要がありません。保険加入の判断もシンプルにその保障が必要かどうかだけを考えれば良いということもメリットになります。
逆に、掛け捨ての保険のデメリットは、保険期間が10年、20年などの保険を更新していく場合に保険料が大幅に上がってしまったり、80歳を超えると更新できなくなってしまったりすることです。
掛け捨ての保険を選ぶと良い3つのケースをご紹介していきます
では、掛け捨て保険を選ぶと良いケースについてご案内していきます。
まず、子育て世代の世帯主の死亡リスクに備えるときが挙げられます。
小さなこどもがいる家庭で、もし家計を支えている世帯主が死亡した場合は、収入が途絶えてしまい、残された家族の生活費や子どもの教育費などが足りないということになってしまいます。各家庭によって必要な保障額は異なってきますが、平均的な会社員がそのようなリスクに備えるには、4,000~5,000万円くらいの死亡保障が必要だと言われています。
このような高額な死亡保障は、掛け捨ての保険で備えることが有効です。なぜなら、貯蓄性のある終身保険で備えようとすると保険料が高くなってしまうことと、高額な死亡保障が必要な期間が15~20年と限定されているからです。
次に病気やけがの医療費に備えるときも掛け捨てが良いポイントとして挙げられます。
理由は、現在多く医療保険は、そのほとんどが掛け捨ての保険であり、貯蓄型の保険は少ないという現状があるからです。
また、高齢になるほど病気やけがのリスクが高くなりますので、医療保険は一生涯入り続けることが前提となります。つまり、保険の満期や途中解約のことを考える必要がなく、貯蓄性を求めるよりも保険料の安さを優先したほうが好ましいと言えます。
3つ目はがんの治療費に備えるときです。がんの治療費に備えるための生命保険やがん保険も掛け捨ての方が良いと言えるでしょう。 がんに対する保険には貯蓄性を求めるよりも、掛け捨てで保険料が安い商品の中から、保障内容がよいものを選ぶことを心がけてください。
掛け捨ては比較的安くてお得な保険のため前向きに検討しましょう!
掛け捨ての保険は、その呼び名からお金が無駄になるというイメージを持ってしまいがちですが、決してそんなことはありません。割安に保障を買うことができるお得な保険で、いろいろと役に立つ保険です。掛け捨ての保険に加入すると良いケースを今回ご紹介してきましたので、参考にしていただき、ぜひ前向きに検討してみると良いでしょう!