生命保険の選び方についてしっかりと学んでいきましょう!

保険というものは、事故や病気などで自分や家族にお金が必要になるといったもしもの事態に備えてお金を積み立てていくものです。
生命保険は大きく2つに分けて、病気のときに保障を受けるものと、死亡時に保障を受けるものがあります。
また、お金の支払い期間や保障期間といった観点からもさまざまな種類に分かれます。
自分が備えるべき「もしも」が何なのかを見極めて保険を選択することが重要です。
今回は、生命保険の選び方についてご案内していきます。
まずは生命保険の保障内容の種類について把握していきましょう!
生命保険は、保障範囲に基づいて死亡保険と医療保険の2つに大別できます。それぞれの保障内容の違いについて説明していきます。
死亡保険とは、死亡時に保険金を受け取れる保険です。この保険があることで、万が一家族の生活を支えている人が突然亡くなってしまっても、家計の収支バランスが崩れるのを防ぐことができます。タイプとして、一定期間のみ保障を受けられる定期型と、保障が一生涯にわたって続く終身型の2種類があります。また、保険期間中に毎月定額で保険金を受け取ることができる収入保障保険というものも存在します。
医療保険とは、入院時や手術時に給付金を受け取れる保障です。医療費だけでなく、公的保険では保障しきれない差額ベッド代や入院中の家族の生活費、先進医療費などの間接的な費用にも備えることができます。
保険料の受け取り方でも種類が分かれる?それぞれチェックしていきましょう
生命保険を保険料の受け取り方法でわけて考えてみましょう。受け取り方法によって、定期保険、終身保険、養老保険の3つに分けることができます。満期保険金の有無や保障期間の観点からそれぞれを説明していきます。
定期保険は、保障の対象を一定期間内の死亡や高度障害に限定した保険です。基本的に解約払戻金や満期保険金のない掛け捨て保険となるため、そのほかの保険に比べて保険料も割安になります。
終身保険は、保険期間が生涯にわたる保険です。被保険者の年齢に関係なく、死亡時には保険金が支払われます。一生涯にわたる保障のためそもそも満期という概念がありませんが、保障が不要になれば解約して解約返戻金を受け取ることができます。
養老保険は、貯蓄を目的としながらも、死亡時には保障が受けられる保険です。定期保険と同様に一定の保険期間が設定されており、その期間内に死亡した場合は死亡保険金が支払われ、満期時には死亡保険金と同額の満期保険金が支払われます。
ライフスタイル別に生命保険の具体的な選び方について見ていきましょう!
では、いくつかのライフスタイルを参考に選び方について考えていきましょう。
まず、子どもがいない場合です。医療保険は入院保障や手術保障のついているものを選ぶのが良いでしょう。結婚している場合は、万が一亡くなってしまった際に配偶者へ生活費を残すため、積み立て型の死亡保険に加入しておくと、なお良いでしょう。
一方で子どもがいる場合は、家計を支える大黒柱が死亡してしまった場合に備え、家族の生活費や子どもの教育費を残せるように終身型の生命保険を検討しましょう。また、若いころに比べて40代前後からは病気などによる入院リスクも増加してきます。医療保険の内容はその都度見直しましょう。子どもが成人したタイミングで全体的な保険の見直しを行い、高額な死亡保険から貯蓄型の保険へと変更をするのもおすすめです。
次に、女性特有の病気について考えてみましょう。女性の場合は、乳がんや子宮頸がんなど、女性特有の病気に特化した医療保険があります。また、最近では女性特有の病気ではなくても、女性向けに特約や保障を用意している保険会社もあります。女性保険は一般的な医療保険とは保障内容も保険料も大きく異なり、一定期間ごとに特典がついたり、女性向けのヘルスケアについての相談窓口が設けられていたり、妊娠・出産に備える保障がついていたりします。
高齢者の場合は、まずは契約中の生命保険の内容をもう一度見直してみましょう。特に、高齢になるほどがんの発症リスクが高まるので、がん保障のついた生命保険に切り替えることが好ましいと言えます。必要なときに十分な保障を受けるために、何にどのくらいの金額の保障が必要なのかこまめに見直すことが大切です。定期保険であれば更新時に見直しするのが一般的ですが、終身保険であっても見直しを怠ってはいけません。そうして新しい保険への切り替えや不要な保障の解約をすることで、保険料も節約することができるでしょう。
生命保険の種類を把握して適切な保険選びをしましょう!
種類も多く、つい迷ってしまう生命保険ですが、基本となっている仕組みはシンプルです。それぞれの保険の特徴を理解し、自分の目的やニーズ、ライフスタイルに合わせて選択できるようにしましょう。また、ライフステージが変われば必要な保険も変わるため、定期的に見直しも行いましょう。