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終身保険について具体的に知っていますか?終身保険の特徴について!

2020_7_1

自分の健康や将来について考えた時に、終身保険への加入を検討する人も多いと思います。保障が一生涯続く保険であることは分かるものの、終身保険には低解約返戻金タイプ、積立利率変動タイプ、変額タイプなど種類が様々であることなど、具体的なことについては詳しく知らない方も少なくないのではないでしょうか?保険は、一度加入すると継続的に掛金を支払い続けなければいけないものであるため、安易に加入すると、後悔につながる可能性もあります。
そこで今回は、終身保険の特徴を説明しながら、メリット、デメリットを考えていきましょう!

終身保険の最大の特徴は保障期間が一生涯続くこと!支払期間も選べます!

終身保険は死亡保障の保険の一種で、被保険者が亡くなったとき、契約時に指定した家族が保険金を受け取れる保険です。終身保険は満期がない保険で、途中で解約しない限り、保障期間が生きている限り続いていきます。
終身保険の保険料は基本的に一定になっており、保障の条件を変更しない限りは毎月の保険料の金額が変わることはありません。

また、払込期間にはいくつか種類があり、大きく分けると終身払いと短期払いの2つがあります。終身払いは、契約している限り存命中は払い込み続けるという支払い方法です。それに対して、短期払いには、何年で支払い終えるといった期間タイプや、何歳までに払い終えるといった年齢タイプがあります。短期払いの方が毎回の保険料は高くなりますが、老後に保険料負担がなく、いつ解約して老後資金に充てられるので、収入状況に合わせた保険料負担を考えてみましょう。

さらに、保険料を契約時に一括で支払う一時払いをすれば、他の支払い方法よりも保険料が少なくなるケースもあるようです。

終身保険は掛け捨てではありません!

終身保険では、契約期間中に途中解約した場合には解約返戻金というものがもらえます。
解約返戻金の金額は加入した年齢や保険料を払い込んだ期間によってあらかじめ決まっており、加入してから年月が経つにつれて、その金額の増える割合が上がっていきます。

そのため、早期に解約すると、解約返戻金は支払った保険料を下回ることがほとんどですが、場合によっては、支払った保険料の総額よりも、受け取る解約返戻金のほうが上回る可能性もあり、貯蓄性がある保険と言われています。

終身保険にはどんな種類があるのでしょうか?

低解約返戻金型終身保険は、低解約払戻期間が設定されている終身保険で、その間の解約返戻金が従来の終身保険と比べて約70%と割安になっている分、支払う保険料も安くなっているところが特徴です。

多くの場合、低解約払戻期間は払込期間と同じで、短期払いにした場合、保険料払込期間中に解約したときの解約返戻金は少ないですが、保険料の支払いが完了すると支払った保険料を上回る解約返戻金を受け取ることができるタイプが一般的です。そのため、短期間で解約する心配がない人であれば、メリットが大きい保険とされています。掛金が安価に設定されていることから、近年人気となっています。

積立利率変動型終身保険は、市場の景気によって定期的に積立利率が見直され、将来受け取れる解約返戻金や保険金が変動するタイプの終身保険です。最低保証利率が決まっており、一定額を割り込むことはありませんが、景気が悪い状況が続いた場合には解約返戻金は多く望めません。インフレやデフレといった景気動向の変化に対して強いところがメリットです。

変額保険は、支払った保険料の一部を保険会社が資産運用することで、解約返戻金の額が変動する、投機的な要素を持つ終身保険です。死亡保険金には最低保証はありますが、解約返戻金には最低保証がないため、注意が必要です。

外貨保険は、外貨で運用する終身保険のことです。大きなリターンが得られる可能性もありますが、為替変動によって損失が出たり、各種手数料がかかったりすることから、見た目の利率ほどのメリットを得られない可能性もあります。

終身保険のメリット・デメリットとは?

終身保険のメリットは、万が一のときの保障を用意しながら、将来のための貯えも準備できることがあります
また、終身保険の死亡保険金には相続税の非課税枠があるため、保険金の受取人を配偶者や子どもにして加入すれば、相続税対策にもなります。保険金の受取人を指定することができるので、相続人同士の争いを回避することができます。

保険料払込期間の満了を教育費が必要になるタイミングの前に設定することで、解約返戻金を教育費に充てる使い方も可能です。最近では学資保険の代わりに終身保険を利用するというケースも増えています。
一方で、終身保険のデメリットは、定期保険などと比べて保険料が高く、それを長い期間支払わなければならないことです。

また、貯蓄目的で保険に加入した人は早期に解約すると解約返戻金が低くなっているため、損をしてしまいます。そのため、終身保険は保険の見直しが行いづらいと言えます

終身保険が向いている人とはどんな人?

終身保険は、亡くなったときの葬祭費用などを用意したい人や計画的に貯蓄をするのが苦手で老後資金をある程度強制的に貯めたい人、自分が死んだ場合の生活費の備えをしながら将来の学費も貯めたい人などに向いていると言えます。一方、すでに十分な貯蓄がある人や長期間の保険料の支払いに自信がない人は向いていないと言えます。

終身保険の特徴を理解し、メリットとデメリットを確認したうえで、自分に合った保険を選びましょう。