全国共済お役立ちコラム

終身保険の保険料は高いのか?終身保険のメリットを考えましょう!

2020_7_2

終身保険は、支払う保険料が定期保険よりも高いため、保険料の安い定期保険を選んでいる方もいるのではないでしょうか?しかし、終身保険の場合は、保障は一生涯続き、保険料は一定です。しかも、解約返戻金があるので払い込んだ保険料は解約すれば戻ってきます。つまり、積み立てをしながら死亡のリスクに備えられる終身保険は、加入者にとってメリットが多いのです。
また、支払方法を選ぶことで保険料を抑えることもできます。
そこで今回は、解約返戻金の特徴を紹介しながら、終身保険の保険料は本当に高いのかを考えていきましょう!

解約返戻金は保険料の総額よりも高額?

解約返戻金とは、加入者の意思で保険を途中で解約した場合に、保険契約者に対して払い戻されるお金のことを言います。生命保険会社は、契約者が支払った保険料の中から一定割合の金額を積み立てているのです。

そして、解約返戻金の金額は、加入するプラン別にあらかじめ設定されており、当然ながら返戻率の高い商品を選ぶことが重要となります。返戻率は110%を超える商品もありますが、支払った保険料の総額よりも多額の解約返戻金を受け取りたい場合は、保険に長期間加入する必要があります。早期で保険を解約してしまった場合には、元本以上の解約返戻金を受け取ることはできません。したがって、解約返戻金で損をしないために、解約返戻金の返戻率を確認し、どのタイミングで解約すれば、いくらお金が戻ってくるのかを把握しておきましょう。

その際に、解約返戻金の必要性や用途についても考えてみましょう。解約返戻率が高いと保険料も高額になり、多額の解約返戻金が必要ではないのに、高額な保険料を支払い続けるということになるためです。

支払方法は有期払いがお得?

終身保険には、保険料の支払い方法に「終身払い」と「有期払い」があります。終身払いは一生涯保険料を払い続けていく方法であり、有期払いは〇歳まで、〇年間などの期間を決めて支払う方法です。終身払いは1回ごとに支払う保険料を下げられるメリットはありますが、返戻率が100%を超える見込みは少なくなります。その上、長生きした場合には有期払いの方がトータルで支払う保険料が抑えられることもあります。

そして、有期払いの場合、払込期間を短くすればするほど返戻率があがり保険の貯蓄性は高くなります。しかし1回あたりの保険料の支払額も大きくなるため、自分の収入と保険料負担のバランスを考えましょう。

受け取り方法も検討しましょう!

解約返戻金の受取り方法は、一括受取が一般的ですが、保険会社によっては一定の条件のもと年金形式で受取る方法を選べる場合もあります。年金受け取りは、1年ごとに受け取りをすることで、一部を受け取っても保険会社に預けているお金も存在するため、お金を預けている間は、保険会社が運用してくれます。

そのため、一括で受け取りをするよりも、解約返戻金の受け取り総額は多くなるのです。
子供の大学の入学資金が必要な場合や住宅ローンを一括返済したい場合などまとまった資金が必要な場合には、一括受取りがおすすめですが、できるだけ多く受け取りたいなら年金受取と言えるでしょう。年金受け取りは、子供の大学の学費にも利用することができ、その場合は、例えば解約返戻金の額が500万円ある場合には、年間100万円ずつ5年間受け取るといったようにします。また、個人年金保険に加入していない方の自助年金としても便利な受け取り方法になっています。

さらに、今は解約返戻金を受け取る必要はないけれど、保険料の支払いはやめたい場合などには、受け取らずに「払済保険」として据え置おくこともできます。保障が継続されるだけでなく、解約返戻金の返戻率も上がっていきます。

なお、解約返戻金の受け取りには税金がかかるので注意しましょう。受取方法によって課税方法は異なり、一括受取の場合は一時所得、年金受取の場合は雑所得扱いで課税がされ、契約者本人と、保険料負担者が異なる場合には、贈与税扱いとなります。

終身保険はメリットが多い保険です!

終身保険は保険料だけを見ると高額に思うかもしれませんが、支払った保険料の総額よりも多額の解約返戻金を受け取れる場合もあります。そのうえ、死亡のリスクにも備えられるのです。そのため、終身保険の大きな目的に長期的な貯蓄があると思いますが、一生涯の死亡保障内容も確認することは大切です。

長く加入することでメリットが増える終身保険だからこそ、保険料の観点だけで保険を選ばないで、解約返戻金の特徴について理解したうえで、終身保険を検討したいですね!