全国共済お役立ちコラム

死亡保障には終身保険?それとも掛け捨て型の保険?比較してみましょう!

2020-7-3

終身保険は積立型死亡保険の代表的な商品です。死亡時の保障が得られるのと同時に、途中で解約した場合には解約返戻金が支払われます。一方、死亡保険には、支払った保険料が返って来ない、死亡時の保障のみに特化した掛け捨て型の保険があります。積み立て型と掛け捨て型には、保険料や有事の際に支払われる金額など、細かな差があります。そのため、どちらを選択するべきなのか、迷う方も少なくないのではないでしょうか?そこで今回は、貯蓄型と掛け捨て型のメリット・デメリットを紹介しながら、保険を選ぶ際のポイントを考えてみましょう!

掛け捨て型保険のメリット・デメリット

掛け捨て型の死亡保険は、定められた保険期間の期間中に契約者が死亡または重篤な障害が発生した場合に、保険金を受け取れる「定期保険」が代表的です。その他にも、被保険者が死亡または重篤な障害が発生した場合に、保険金を年金のように毎月受け取れる「収入保障型定期保険」や期間の経過とともに死亡保険金、または高度障害保険金を過不足のないように削減することで、月々の保険料を少なくした「逓減定期保険」があります。

掛け捨て型保険のメリットは、少ない保険料で必要な時期に大きな保障を得ることができることです。同じ死亡保障でも終身保険で定期保険と同等の保障を得るには保険料はとても高額になります。また、定期保険は保険期間が定まっているので、更新時期に内容を見直すなど、保険の見直しが容易にできます。保険期間が定まっていることは、保障を手厚くするべき期間に的を絞って保障を準備できるとも言えるでしょう。

デメリットとしては、契約更新時に保険料が高くなってしまう点です。保険料は、被保険者の年齢や性別などから算出された死亡率によって決められており、リスクに応じて保険料が高くなっていきます。また、保障期間が一定期間であるため、一生涯の保障を得たい場合にはおすすめできません。そして、保険を解約した場合に受け取れる解約返戻金はほとんどありません。

終身保険のメリット・デメリット

終身保険には通常の終身保険の他にも種類があり、途中解約時の払戻金が少ない一方で、月々の保険料が安めになっている「低解約返戻金型終身保険」、保険料の一部を株式などの資産運用に充て、その運用実績に基づいて死亡保険金や解約払戻金が変動する「積立利率変動型終身保険」、保険金の運用および支払いを原則として外貨で行う「外貨建て終身保険」があります。

終身保険のメリットは、一度契約をすれば保障は一生涯続く保障の厚さです。さらに、契約から期間が経過するほど解約返戻金が増加し、お金が必要になったときに解約をすれば貯蓄の代わりとして使うこともできます。また保険料が変わらないこともメリットです。
終身保険は相続税非課税枠があるため、相続にも有効です。

デメリットとしては、保険料は定期保険より割高なことです。また、契約してすぐに解約した場合には解約返戻金が払い込み保険料を下回ることや、更新がないために見直しのタイミングが難しいこともデメリットです。

定期保険・終身保険に向いている人とは?

定期保険は、一定期間の保障を厚くしたい方や、とにかく保険料を安くしたい方に向いています。例えば、子どもが生まれて独立するまでの期間は保険金額を厚めにしたい方には、期間を区切って保障を受けられることができ、保険料の負担が少なければ、使い道が自由なお金も増えることになります。また、保険料が安く掛け捨てなので収入的に不安な方や高額の保険金を設定したいけれど、終身保険では保険料が厳しい方にも向いています。

一方、一生涯に渡って保障が必要な方や、保険を利用して貯蓄したい方には終身保険が向いています。例えば、ライフイベントへの資金準備にもなるため、子供の学費を準備したい人、老後の生活費や介護費を用意したい人、亡くなったときの葬祭費用などを用意したい人などに向いています。また、毎月保険料を支払わなければいけないので自動的に貯まっていくため、計画的に貯蓄をするのが苦手な人にも向いていると言えるでしょう。

それぞれの特徴を理解して自分に合った保険を選びましょう!

定期保険と終身保険には、それぞれにメリット・デメリットがあります。
安い保険料で大きな保障を得られる定期保険と、保障が一生涯続き貯蓄性の高い終身保険。
現代社会のさまざまなライフスタイルに対応できるように、保険も多種多様な商品が用意されています。

保険選びは、保険そのものの機能であるリスクに備える保障を優先しましょう。そして、死亡保険を検討する際には、定期保険・終身保険それぞれの特徴を理解し、それぞれの目的に応じて自分に合った保険を選びましょう!